
奥のコリに届かないのはなぜ?強さより、ポイントを捉える技術
「そこもこっているけれど、つらいのはもう少し奥」。
施術を受けていて、そう感じたことはありませんか。
強く押してもらっても、いつものつらさには届かない。押された場所が痛いだけで、動かしたときの痛みは変わらない。
必要なのは、圧を強くすることより、つらさに関わるポイントを捉えることです。
筋肉は、いくつも重なっています
首や背中には、表面に近い筋肉も、奥にある筋肉もあります。痛みに関わる場所が深い場合、広くほぐすだけでは狙いが定まりにくくなります。
ただし、「奥がつらい」という感覚だけで、原因が深層筋だと決まるわけではありません。トリガーポイントは、表面に近い筋肉にもあります。
深いか浅いかに加えて、どのポイントが普段の痛みにつながるかを確かめます。
「もっと奥」が、別の場所につながっていることも
つらい場所の真下を、さらに強く押せばよいとは限りません。
たとえば、肩甲骨の内側がつらい方に首を施術すると、いつものつらい場所に響くことがあります。
痛みを感じる場所と、施術するポイントが離れている。これが、痛いところを繰り返し揉むだけでは捉えにくい理由の一つです。
このような痛みのつながりについては、トリガーポイント整体の解説にまとめています。
同じ場所でも、位置・方向・体勢で変わります
当院では、つらい場所を聞きながら、次の点を調整します。
- 位置:どこに指を当てるか
- 方向:どの角度から圧をかけるか
- 体勢:どの姿勢ならポイントを捉えやすいか
- 強さ:どの程度の圧が合っているか
同じところを強く押し続けるのではなく、反応に合わせて施術を変えます。
「筋肉の場所が分かること」と「つらいポイントを捉えること」は別です。
ここに施術の経験が生きます。
響いた感覚と、痛みや動きの変化を確かめます
「そこです」と感じる反応は、施術の手がかりになります。そのうえで、動いたときにどう変わったかを確認します。
- 振り向いたときの首の痛みが軽くなったか
- 腕を上げやすくなったか
- 立ち上がる、かがむといった動作が楽になったか
押された場所が痛いだけでは、必要なポイントを捉えたことにはなりません。
鋭い痛みやしびれを我慢する必要はありません。圧を弱める、方向や体勢を変えるなど、その場で調整します。
すぐに戻るのは、奥まで届いていないから?
施術する場所が合っていない場合もあれば、毎日の仕事や姿勢で同じ負担が続いている場合もあります。
「戻ったから、もっと強く押そう」とは考えません。
- 施術後、何が楽になったか
- どのくらい楽な時間が続いたか
- どんな動作や作業で、つらさが戻ったか
この違いを確かめて、次の施術と生活のアドバイスにつなげます。
マッサージと整体をどう選ぶかについては、施術後の変化で選ぶための考え方もご覧ください。
奥に残るコリが気になる方へ
何度ほぐしても残るコリ。そのつらさが、どのポイントにつながっているかを探します。
トリガーポイントの位置に関する参考文献:僧帽筋上部のトリガーポイントを調べた研究
