Fertility Massage(妊活マッサージ)とは?海外のお腹のケアと研究を紹介

妊活中のお腹の張りやこわばりに、手で働きかける。

海外には「Fertility Massage(妊活マッサージ)」という名前で、お腹や骨盤まわりをケアする施術があります。

どんなケアが行われ、どんな研究があるのでしょうか。海外の実践と研究を紹介しながら、私たちがお腹の状態を大切にしている理由をお伝えします。

目次

Fertility Massage(妊活マッサージ)は、どんなケア?

Fertility Massageは、妊娠を望む方に向けて提供されるマッサージの呼び名です。

お腹や骨盤まわりの筋肉・軟部組織に手で働きかけ、緊張のケアやリラックスなどを目的に行う施設があります。

「Abdominal Massage(腹部マッサージ)」は、お腹へのマッサージを指す、より広い呼び方です。妊活に限った言葉ではありません。

施設によって方法や対象が異なります。名称が似ていても、当院の施術と同じ手技とは限りません。

海外では、こんなケアが行われています

英国のNatural Fertility Clinicでは、「Fertility & Abdominal Massage」として、お腹・骨盤・周囲の組織への手技を提供しています。

自然妊娠を望む方、不妊治療の準備をしている方のほか、お腹の張りや月経時の不快感が気になる方も対象としています。

公式サイトで紹介されているケアの目的には、次のようなものがあります。

  • お腹や骨盤まわりの緊張のケア
  • お腹の張りや消化に関する不快感への対応
  • ストレスを感じる時期のリラックス

問診では、不妊治療の状況だけでなく、便通、過去の腹部・骨盤の手術、日々の体調なども確認すると説明されています。

この実践例で私たちが注目するのは、妊活中の方が、今どんなお腹の状態で過ごしているかにも目を向けていることです。

出典:Natural Fertility Clinic「Fertility & Abdominal Massage」

臨床研究では、何が報告されている?

妊活と手技療法に関する研究もあります。ここでは、施術方法の異なる二つの報告を紹介します。

1,392人の診療記録を調べた手技療法の研究

2015年に発表された研究では、2002〜2011年に民間の理学療法施設で施術を受けた、不妊の診断がある女性1,392人の診療記録が調べられました。

対象には、卵管の閉塞、子宮内膜症、ホルモンの問題がある方や、体外受精を受ける方などが含まれています。

研究で扱われたのは、生殖に関わる組織の動きに着目した、全身への個別の手技療法です。施術後の妊娠や、卵管の通過性・ホルモン検査値の変化が報告されています。

出典:Riceら(2015)不妊女性への手技療法に関する10年間の後ろ向き研究

胚移植前の振動機器による施術を調べた研究

同じく2015年、オーストリアの生殖医療施設から、凍結融解胚盤胞の移植を受けた267人を対象とする研究が報告されました。

移植前に希望者が受けたのは、振動機器を使う30分間のリラクゼーション施術です。手でお腹をほぐす方法とは異なります。

施術を受けた群では、受けなかった群より妊娠率や出生率が高かったと報告されています。

出典:Okhowatら(2015)凍結融解胚盤胞移植前の振動施術に関する観察研究

研究結果を読むときに、分けて考えたいこと

これらは過去の記録を調べた観察研究です。施術を受ける人を無作為に分けた試験ではなく、結果の違いが施術そのものによるものかは確定できません。

また、特定の手技療法や振動機器の研究結果を、Fertility Massage全般や当院の施術効果として示すことはできません。

米国生殖医学会(ASRM)の2017年指針では、マッサージによる体外受精・胚移植の成績改善について、推奨または非推奨を判断する証拠は不十分としています。

豪州のマッサージ団体AMTも、根拠の不足や過度な期待につながる懸念から、Fertility Massageを支持していません。

海外で提供されているケアや研究はありますが、妊娠への効果について評価が一致しているわけではありません。

参考:ASRM「Performing the embryo transfer: a guideline」(2017) / AMT「Fertility Massage」見解(PDF)

私たちがお腹のこわばりを確かめる理由

当院の院長は、何千人もの産後ママの骨盤やお腹に触れ、施術を重ねてきました。

その経験の中で、お腹の冷感と、股関節・骨盤まわりの強いこわばりが同時にみられる方がいることを実感しています。

これは院長が施術の現場で確かめてきた体の状態です。私たちは、その経験を妊活中のお腹のケアにも生かしています。

お腹がどこで張っているのか。骨盤まわりのどこがこわばっているのか。

服の上から手で確かめ、こわばった場所に働きかけます。圧は、ご本人の感じ方に合わせて調整します。

施術後には「お腹がポカポカする」とおっしゃる方もいます。温かさ、張り、ゆるみの変化をご本人と確認しながら、次のケアを考えます。

海外の実践にも見られる、お腹や骨盤まわりの緊張への着目。そこには、私たちのケアと共通する視点があります。一方、実際の手技や施術の組み立ては、当院が積み重ねてきた経験に基づいています。

妊活中のお腹のケアをご相談ください

温めているのに、お腹の冷えが気になる。張りやこわばりを、一度きちんと見てほしい。そんなときは、ご相談ください。

不妊治療中は、医療機関の指示を優先します。治療の段階によって腹部への施術が適さない場合もあるため、排卵誘発・採卵・胚移植などの日程や指示をお知らせください。

妊娠中の骨盤矯正は行っていません。

胚移植を控えている方の施術時期については、「胚移植前の整体はいつ受ける?」でご案内しています。

産後ケアで培った手の感覚を、あなたのお腹のケアに。

私たちは一人ひとりの体の状態を確かめ、施術します。妊活中のお腹の張りやこわばりは、私たちにお任せください。

施術内容・料金・ご予約は、妊活骨盤矯正・妊活整体のご案内をご覧ください。

※当院の施術は、お腹や骨盤まわりのこわばりなどをケアするもので、妊娠を保証するものではありません。施術後の温かさやゆるみの実感と、着床・妊娠への効果は区別してお伝えしています。

ナチュラルカイロプラクティック院 / 院長 小松泰範のプロフィール
参考情報確認日:2026年10月30日

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この記事を書いた人

■ 肩書き
自由が丘の整体院 ナチュラルカイロプラクティック院 院長
整体・妊活・産後骨盤ケア専門 / 著述家

2006年に東京・自由が丘で整体院を開設して以来、臨床歴20年の中で数千人を超える出産前後の女性をサポートしてきました。

「なぜ、手で触れると体が変わるのか」——
この問いを20年追い続け、メカノトランスダクションをはじめとする現代医学の知見と手技療法の接点を、臨床と文献の両面から探求してきました。

私は、単に痛みを抑えるだけでなく、骨格構造から「体が整う環境」を作ることを大切にしています。特に産後の尿もれや体型変化には、20年、骨盤から向き合ってきました。多くの女性にみられる「反り腰」や骨盤の状態が、骨盤底筋の働きに影響しているのではないか——という臨床上の着眼から、筋トレを強いるのではなく、手技によって骨盤を整え、筋肉の緊張をゆるめることを軸にしています。

私生活では、双子を含む三児の父親でもあります。不妊治療の経験、過酷な育児、家庭で見てきた体の変化——妊活と産後を「当事者」として知っていることも、私の施術の根幹にあります。

臨床の現場から得た「本物の一次情報」を発信し、皆様が健康で幸せな生活を送れるよう、自由が丘の地で全力でサービスを提供してまいります。

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整体は医療ではありません。
私たちは病気を診ることはしません。

私たちがしているのは、あなたの身体に触れ、
状態を見つめ、そこに潜む違和感を感じ取ること。
それは太古から連綿と続く、
人が人を癒やすための民間療法です。

病院の検査では「異常なし」とされる、
けれど自分では確かに感じる不調や違和感——
その「言葉にならない違和感」を、手技によって
一つひとつ紐解き、本来の健やかさへと繋いでいく。
それが私たちの使命です。

腰痛・尿もれ・産後ケア・妊活など、
皆さんが理解しやすい言葉を用いることもありますが、
私たちがそれらを治すと断言するものではありません。

■ 専門分野・実績
・骨盤・反り腰への構造的な手技アプローチ(産後の骨盤の「開き」に着目した矯正)
・産後骨盤ケア(尿もれ・体型変化などのお悩みに対する手技)
・妊活骨盤矯正(骨盤・腸腰筋など深部筋への手技)
・数千人の産後・妊活の方への施術

■ 著書 2冊

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