
開業して間もない頃、腰痛歴30年という年配の男性が来院されました。針もマッサージも週三回、十年以上通い続けてきた方です。椅子に座るなり「話はいらない。いいから施術してくれ」と。私は黙って、いつも通りの圧で施術しました。終えると、ずっと無言だったその方が、ぽつりと言いました。
「あんたのは、大丈夫な気がした。
これからよろしく」
その方は、それから五年以上、通い続けてくださいました。来た当初は一時間も椅子に座っていられず、大好きなゴルフも諦めていた方が、一年後には週三回まわれるほどに。「不安だから」ではなく、いい状態を保つために通い続けた——この方が、私がこの施術の力を確信した最初の患者さんでした。


