はっきりした年齢制限はありません。ただ、O脚の「中身」は年齢で変わります。骨の成長が止まったあと——おおむね思春期以降の大人は、骨の形そのものは、もう固定されています。だから、変えられるのは骨ではなく、脚の「使い方・ねじれ」の部分。ここは、何歳でも変えられます。20代でも、60代でも、使い方の分は反応します。
ただ、年齢を重ねるほど、骨そのものの変形が混じる割合が増えます。その分は、手では戻せません。だから「何歳まで」ではなく、「あなたのO脚の、どこまでが使い方の分か」が問題で、それは一度診てみないとわかりません。
受けられます。ただ、正直にお伝えすると、男性は女性より、矯正に時間がかかる傾向があります。男性は関節がかたい方が多く、ねじれが動きにくいためです。逆に、O脚で悩んで来られるのは、女性が多いです。
目安は、週1回から週3回。期間は、1〜3か月です。ただし、これはあくまで目安で、実際は反応次第。早く整う方もいれば、時間がかかる方もいます。最初は少し間隔を詰めて体に正しい位置を覚えさせ、整ってきたら間隔を空けていく、という考え方です。
5回受けても反応がなければ、その時点で中止します。
だらだらと続けてもらうことは、しません。反応しないということは、あなたのO脚が、手技では変えられない部分(骨そのもの)が主体だということ。それを、通い続けて変えられるかのように引っぱるのは、私のやり方ではありません。逆に、反応する方は、続ける意味があります。受けるか続けるかは、5回のうちに、はっきりします。
院長より ── O脚矯正について、私が思っていること
ここからは、患者さんへの説明ではなく、私の考えを書かせてください。
O脚の原因は、人それぞれです。足首から来ている人。ひざのねじれの人。骨盤の人。中には、股関節の受け皿(臼蓋)の形そのものが原因の人もいる。受け皿の形は、手では変えられません。生まれつきの骨だからです。
それでも——以前、その受け皿の形が原因で股関節の痛みを訴える方に、私の考えを話し、O脚矯正をしてみたことがあります。脚全体の使い方を変えると、関節の当たる場所が変わり、痛みが軽くなりました。邪道かもしれません。でも、結果として痛みは減った。受け皿は治っていない。治ったのではなく、負担を散らして、軟骨を延命させたのだと思っています。
だから私は、「治す」とは言えません。
「正す」と言います。
治す、とは結果の約束です。でも骨は変えられない。私にできるのは、本来あるべき位置に正し、その負担を減らすこと。それだけです。
臨床は、頭でっかちに考えすぎては、いけないと思っています。受け皿の形がこうだから、この人は無理だ——頭でそう決めつけていたら、あの方の痛みは取れなかった。逆に、効くはずだと頭で決めても、体が反応しなければ、効かない。だから、手技に反応するか、しないか。これだけが、答えなのです。
正解は、教科書のどこかにあります。けれど、あなたの答えは、あなたの体の中にしかない。触れて、反応を観て、はじめて返ってくる。
私が探しているのは、正解ではなく、
目の前の、あなたの答えです。
だから、最後に正直なことを。
O脚矯正は、誰でも治るわけではありません。でも、よくなる人もいます。正直、一度試してみないと、分からない。骨のねじれが固まっている人もいれば、使い方を変えれば戻る人もいる。これは、一度診て、手で触れてみなければ、決して判断できないのです。
ですから私は、手技に反応する範囲で目標を立て、完璧は追いません。無理な方には、初回で、正直にお伝えします。
これだけは、言えます。
「必ず治る」と謳うところだけは、お勧めしません。