長年の尿もれ、トレーニングを一生続けますか?|骨盤底筋と姿勢で見る整体「骨盤底筋矯正」|東京・自由が丘

尿もれ専門ケア / FOR WOMEN WHO TRIED EVERYTHING

パッドが手放せない尿もれに——
骨盤底筋に手技で働きかける、第三の選択肢
「骨盤底筋矯正」

体操の動画。「一瞬で効くツボ」。有名なお医者さんのチャンネル。「尿もれを治す5つの方法」。検索すれば、いくらでも出てきます。あなたも、いくつも試してきたはずです。でも——あなたは一生、骨盤底筋トレーニングを続けられますか?

ナチュラルカイロプラクティック院 院長 小松泰範
小松 泰範こまつ・やすのり/院長
ナチュラルカイロプラクティック院 院長(東京・自由が丘・2006年開業)

  • 臨床20年・数千人に施術/日本カイロプラクティック医学協会 正会員
  • 骨盤底筋矯正の考案者(2007年〜)/トリガーポイントセラピスト
  • 著書2冊

目次

「治す方法」は、もう無料で手に入る時代です

最初に結論
20年、尿もれを診てきた私の結論はシンプルです。腹圧性尿失禁の改善には、骨盤底筋と姿勢の両方を見ることが大切——骨盤底筋は、姿勢や骨盤の状態によって力が入りやすいときと、入りにくいときがあるからです。

  • 座る姿勢を変えるだけで骨盤底筋の活動が変わることを示した、小規模な測定研究もあります(Sapsford 2008, Arch Phys Med Rehabil)。
  • 対象は、咳・くしゃみ・運動・立ち上がりで漏れる腹圧性の尿もれ。出産から何年経っていても、出産を経験していなくても、対象になります。
  • 骨盤底筋矯正とは、服を着たまま骨盤周囲から手技で骨盤底筋に働きかけ、「力の入る位置」へ戻す整体施術です(2007年考案)。体操(自助)と病院(医療)の間にある、第三の選択肢です。
  • ゴールは通い続けることではなく、ご自身の体操(強化)と姿勢で維持できるようになること。卒業が、この施術の完成形。

最初に、この記事が誰のための話かをはっきりさせておきます。日本のガイドラインでは、女性の尿もれの約5割が腹圧性、約3割が混合性、約2割が切迫性とされています(女性下部尿路症状診療ガイドライン 第2版)。このうち当院が対象とするのは、骨盤底筋のゆるみが関わるとされる腹圧性——女性の尿もれの、半分を占めるタイプです。

すでに病院で「腹圧性でしょう」と言われている方。そして、骨盤底筋トレーニングに限界を感じている方。この記事は、まさにあなたのための話です。(切迫性の症状が混じる「混合性」の方は、泌尿器科の受診と並行してのご相談になります)

方法はあふれているのに、一番大事な問い——「それで変わったのか」「いつまで続けるのか」——にだけ、誰も答えてくれません。そして、いつのまにかこう思わされていく。「これだけやり方があるのに変わらないのは、続けられない自分のせいだ」と。

違います。続けられなかったのは、あなたの努力不足ではありません。骨盤底筋は、自分だけでは鍛えにくい筋肉です。やり方を知ることと、変われることの間には、大きな隔たりがあります。

このページは、その隔たりに落ちてしまった方のために書きました。

入り口は、人それぞれです

  • 出産のあと、そのまま何年も続いている方——出産がきっかけだったとしても、いまの問題は「いまの骨盤と骨盤底筋の状態」です
  • 出産は関係ないのに漏れる方——慢性の咳、腹圧のかかる仕事や運動歴、体質。骨盤底筋に負荷をかける要因は、出産だけではありません
  • 年齢とともに増えてきた方——閉経後は、女性ホルモンの低下により骨盤底の組織がゆるみやすくなることが知られています

入り口は違っても、行き着いている状態は共通です。骨盤底筋が、支える力を発揮できなくなっている。このページは、その全員に向けて書いています。

その尿もれ、どんな瞬間に起きますか

  • 咳・くしゃみのたびに
  • 大笑い・縄跳びで
  • 重い荷物を持ち上げた瞬間、小走りで

「あ、出た」——いつから続いているのか、もう思い出せないくらい前から。パッドでしのぎながら、何年も。
尿もれだけではありません。骨盤底筋は、尿道・膣・肛門をまとめて支えています。だから、ゆるみはいろいろな形で現れます。

  • お風呂上がりに湯が漏れる・湯船で中に湯が入ってくる感覚(「お湯もれ」)
  • ストレッチや動作のとき、膣から空気が抜けて音が出る(「エアもれ」)
  • おならを我慢しづらい・肛門が閉じきらない感覚

医学的な正式名称ではありませんが、心当たりのある方には、はっきりと分かる感覚のはずです。これらの症状にも、骨盤底筋のゆるみが関わっていると考えています。
ここからは、一般論で満足できなかった人のための、骨盤底筋矯正の話です。

「そのうち治る」は、あなたには当てはまらなかった

「そのうち治りますよ」——そう言われたことが、一度はあるかもしれません。確かに、産後すぐの尿もれの多くは、1年ほどで自然に落ち着きます。それは本当です。
でも、それを過ぎても残った尿もれは、話が別です。事実を3つだけ挙げます。

  • 産後3か月の時点で尿もれがあった女性の76.4%——4人に3人が、12年後もなお症状を抱えていた(12年間の追跡研究・※1)
  • 年齢を重ねるほど、尿もれは減るどころか、増えていく(約2万8千人の疫学調査・※2)
  • 出産を経験していない方も例外ではない。閉経後は女性ホルモンの低下で骨盤底の組織がゆるみやすくなり、慢性の咳や腹圧のかかる生活も負荷を積み上げていく

ある時期を過ぎても残る尿もれは、時間の経過だけでは引いていかない。数字は、そう示しています。

「待っていれば治る」——あなたが何年も信じてきたその言葉は、あなたのタイプには、最初から当てはまっていなかったのかもしれません。待っていた時間は、回復を待つ時間ではなく、ただ過ぎていく時間だったのです。

だからこそ、知っておいてほしいことがあります。なぜ、体操をしても変わらなかったのか。その理由です。

※1 MacArthur C, et al. Urinary incontinence persisting after childbirth. BJOG. 2016;123(6):1022-1029. 出産後の尿失禁を12年間追跡した縦断研究(n≈3,763)。産後3か月時点で尿失禁のあった女性のうち76.4%が12年後も症状が持続していた。/※2 加齢に伴い女性の尿失禁有病率が上昇することは、約2万8千人を対象としたノルウェーの大規模疫学調査などで示されています(Hannestad YS, et al. The Norwegian EPINCONT Study. J Clin Epidemiol. 2000;53(11):1150-1157)。

体操で変わらなかったのは、順番が逆だったからです

骨盤底筋は、骨盤の底でハンモックのように臓器を支え、尿道を締める筋肉です。ここがゆるむと、支える力が落ちる。だから「鍛えましょう」——理屈としては正しく聞こえます。しかし、ここには見落とされている事実が二つあります。

一つ目。骨盤底筋は、そもそも「鍛えにくい筋肉」です

脚ならスクワットで、重力という負荷をかけられます。腕ならバーベルを持たせればいい。では、骨盤底筋はどうでしょうか。骨盤底筋は一つの筋肉ではなく、正確には「骨盤底筋群」——尿道括約筋、肛門挙筋、内閉鎖筋といった、骨盤の底に張られた筋肉の集まりです。ここに何かを持たせて筋トレをすることは、できません。負荷をかけられない筋肉は、回数と時間で補うしかありません。
実際、キーゲル体操の考案者であるキーゲル博士本人が指導していたのは——

  • 1日20分×3回、計300〜400回の収縮(※)
  • 計測器具を膣内に入れ、正しく収縮できているかを確認しながら行う
  • 自己流ではなく、医師の監督下で行うリハビリ

世間に出回っている「1日20〜30回」は、本家を10分の1に薄めた家庭版なのです。
1日300回を、何か月も。続けられますか?

※ Kegel, A. (1948) Progressive resistance exercise in the functional restoration of the perineal muscles. Am J Obstet Gynecol, 56(2)

二つ目。あなたの骨盤底筋は、「力の入らない位置」にあるのかもしれません

筋肉は、正しい位置にあって初めて力を発揮できます。私が施術を続ける中で、尿もれに悩む女性に多くみられると確認してきたのが、反り腰と骨盤の開き(坐骨結節間の開き)です。始まりは人それぞれです。

  • 出産で開いた骨盤が十分に戻らず、たとえ何年前の出産であっても、その開きが残っている方——私はそうした骨盤を診てきました
  • 出産を経験していなくても、反り腰の姿勢や腹圧のかかる暮らしを長く続けてきた骨盤に、同じ傾きと開きがみられることがあります

骨盤が開き、傾くと、骨盤底筋は引き伸ばされ、「力が入らない角度」に置かれる——これが当院の見立てです。
どんな状態か。出産を経験した方なら、思い当たるはずです。出産のあと、しばらく下腹部が「ぷよぷよ」だったのを覚えていますか。腹筋をしようとして、1回もできなかったことは。筋肉は、伸ばされすぎると力を発揮しにくくなります。1回できる人が10回を目指すのは、頑張れます。しかし、0回を1回にすることが、何より大変なのです。
この「最初の1回」を手技で導くのが、骨盤底筋矯正です。つまり順番はこうです。

  • まず、開いて傾いた骨盤の位置を整える
  • 骨盤底筋に「力が入る位置」を取り戻す
  • その上でなら、体操も初めて意味を持つ

体操が無駄なのではありません。力が入らない位置にある筋肉に、力を入れろと命じていたことが問題なのです。

骨盤底筋には力が入りやすい位置と入りにくい位置があるという当院の見立てを表したイメージ図。骨盤が安定していると締める感覚が入りやすく、反り腰・内また傾向では骨盤底筋が引き伸ばされて力が入りにくい
姿勢・骨盤の状態と骨盤底筋の関係(当院の臨床上の見立てを図にしたものです)

あなたに示されてきた道は、3つだけでした

パッドで付き合う。体操で鍛える。病院に行く(軽度なら経過観察と体操指導、必要に応じて薬物療法や手術)。しかしパッドは、付き合うための対処であって、治す道ではありません。治す道として知られているのは、実質、体操と病院の2つだけ。そして体操では変わらず、手術するほどでもない人は、パッドに戻るしかない。このループを、何年も回ってきませんでしたか。

そのループの外にあるのが、第三の選択肢——骨盤と骨盤底筋を整えることで力が入る状態に戻す「骨盤底筋矯正」です。

骨盤底筋矯正の対象になる尿もれ、ならない尿もれ

最初にはっきりお伝えします。すべての尿もれが対象になるわけではありません。当院が施術の対象としているのは、くしゃみ・咳・立ち上がり・運動など、お腹に力が入った瞬間に漏れるタイプ(腹圧性尿失禁と呼ばれるもの)です。骨盤底筋の支持力の問題であり、骨盤の位置と筋肉の状態が深く関わります。
骨盤底筋は、尿道・膣・肛門・そして内臓を、骨盤の底でまとめて支えています。だから、そのゆるみは尿もれだけでなく、さまざまな形で現れます。下の表で、当院が扱えるもの・医療機関を受診していただきたいものを整理しました。

気になる症状 当院の見立て 当院でできること
腹圧性の尿もれ(咳・くしゃみ・運動・立ち上がりで漏れる) 骨盤底筋のゆるみ・骨盤の開き 骨盤底筋矯正の対象です
お湯もれ・エアもれ 同じ骨盤底筋のゆるみが関わります 尿もれとあわせて変化を感じる方もいます(※個人差があります)
下腹部が重い・内臓が下がる感じ 骨盤底筋は内臓を下から支えています 骨盤底筋の支持力に着目した施術を行います
急に我慢できず漏れる(切迫性)・血尿・排尿時の痛み・発熱 神経や他の疾患の可能性 対象外。泌尿器科を受診してください
便のコントロールがきかない・便もれ 骨盤底筋のゆるみ。肛門括約筋の損傷がないかは専門医の確認が必要 肛門科等で括約筋損傷などを確認したうえで、骨盤底筋の機能面について併用をご相談いただけます
骨盤底・腹圧の問題 対象外。肛門科を受診してください
子宮や膀胱が下がる・出てくる感じ(骨盤臓器脱) 骨盤底の支持力の低下 婦人科で状態を確認したうえで、骨盤底筋の支持力に着目した施術を併用できます

このページでお話しするのは、表のいちばん上——お腹に力が入った瞬間に漏れる尿もれです。切迫性・血尿・発熱などは、まず医療機関を受診してください。骨盤臓器脱や便もれは、同じ骨盤底筋の支持力の問題なので、専門医で状態を確認したうえで、当院の施術を併用していただけます。

※当院の施術は医療行為ではありません。特定の疾患の治療や効果を保証するものではなく、体の機能回復を目的とした整体施術です。

「もう手術しかない」と言われた方へ

整体の対象にならないタイプがある一方で、その逆もあります。病院で「体操で改善しなければ手術」と言われた方の中にも、骨盤と骨盤底筋の状態を診ると、まだ試せることが残っているケースがあります。手術は有効な治療です。ただ、受ければ必ず良くなるとは限らず、再発や合併症の可能性もあります。適応は、専門医と十分に相談して判断してください。そのうえで——手術という最終手段を選ぶ前に、確かめておく価値のある段階があると考えています。

一方で、「難しい」とお伝えすることもあります

何回か拝見したうえで、当院では難しいと判断することもあります。そのときは、はっきりとそうお伝えします。
以前、他院や病院に長く通われた末に来られた方がいました。数回の施術を経て、これは当院での短期間の回復は難しい、長く続ければ可能性はあるけれど、時間も費用も無駄になってしまうかもしれない——そう率直にお伝えしました。そして、通い続けるか、別の道を探すか、お医者さんの考えに従うか。それを決めるのはご自身です、とお話ししました。私たちにできるのは、現在の状態をできる限り正確にお伝えするところまでです。

「諦めるな」とも、「うちに通い続けて」とも、私たちは言いません。確かめた上で、あなたが納得して選べるように。それが、当院の役割だと考えています。

骨盤底筋矯正とは——2007年、想定外から生まれた手技

この手技が生まれたきっかけは、私自身の家庭にあります。長男を出産した妻の後ろ姿を見て、驚きました。「こんなにもお尻は大きくなるのか」。私はカイロプラクターです。アメリカの大学で学んだ骨盤矯正で、すぐに戻せると考えました。
ところが、まったく骨盤が戻らない。それもそのはずで、一般的な骨盤矯正は、歪んだ骨盤を整えて姿勢や腰痛をケアするためのもの。出産で開いた骨盤のためのものではなかったのです。この経験が探求の出発点となり、独自のメソッドを開発しました。それが2007年のことです。
そして、想定外のことが起きました。骨盤を整えた方々から「尿もれが気にならなくなった」「骨盤底に力を入れる感覚が分かるようになった」という声をいただくようになったのです。尿もれの改善を狙って作った手技ではありません。臨床が先で、理屈が後からついてきた手技です。以来、臨床の中で磨き続けています。
骨盤が戻れば尿もれが解決する、という単純な話ではありません。骨盤底筋そのものの機能を取り戻すこと——これが何より大事なのです。だから、ベルトやガードルで締めても解決はできません。これが、当院独自の「骨盤底筋矯正」です。そして、対象は出産直後の方に限りません。問題は出産からの年数ではなく、いまの骨盤と骨盤底筋の状態だからです。
トレーニング・リハビリは行いません→ 鍛えるのではなく、施術者の手技で、骨盤底筋が働きやすい位置へ整えていきます
薬も手術も用いない手技です→ 早い方では初回の施術後に変化を感じることがあります(※効果・効能には個人差があります)

ただし、施術だけでは終わりません

腹圧性の尿もれへの対処の本体は、最終的には骨盤底筋の強化と、それを妨げない姿勢の習得だと私は考えています。実際、座る姿勢によって骨盤底筋の活動が変わることを示した小規模な研究もあります(Sapsford 2008)。施術は、その強化が効く状態を先に作るための入口です。
体操が1日数分の貯金だとすれば、立ち方・歩き方・座り方は、残りの23時間の収支です。ここが崩れたままでは、ケーキを食べながらダイエットをするのと同じことになります。
はっきりお伝えします。施術で骨盤の位置を整えても、それを維持するのは「あなた自身の意識と知識」です。当院では、施術と同時に「なぜ漏れていたのか」「どの姿勢が骨盤底筋に悪影響を及ぼすのか」を必ず説明します。理解した方は元に戻りにくい——私はそう診てきました。通い続けてもらうことではなく、卒業してもらうことが、この施術の完成形だと考えています。

出産から間もない方へ

このページは、尿もれと長く付き合ってきた方に向けて書きました。出産から日が浅い方——産後の体の回復の中で起きている尿もれについては、産後専用のページで詳しくお話ししています。
▶ 産後の尿もれ|体操で力が入らない方へ(産後専用ページ)

忘れられない方がいます

#現役の産婦人科医|長年の尿もれ
尿もれに悩む、現役の産婦人科医の方が来院されたことがあります。「正直、半信半疑です。医学部では、尿もれは治らないと教わってきたので」——ご本人の言葉です。
私は自分の見立て——骨盤底筋が力の入らない位置に置かれている、という考え——を説明し、施術を始めました。3回目の施術のあと、長年の尿もれが気にならなくなったと、ご本人から報告を受けました。そして、こう言われました。「確かに、その理論なら説明がつきます」。
医師であっても、「整体で尿もれにアプローチする」という発想は持っていなかった。けれど最後は、理屈ではなく、ご自身の体で確かめてくださいました。
※個人の事例です。効果には個人差があり、同様の変化をお約束するものではありません。症状の診断・治療については、主治医にご相談ください。

よくある質問

Q. 正直、整体で尿もれが変わるとは思えません。ヨガにも通っています。
その疑いは、もっともだと思います。そしてヨガは、体にとてもいいものです。問題はヨガではありません。
たとえば、ヨガの基本である「あぐら」や「開脚」。これは骨盤底筋を緩める方向の動きだと、私は考えています。実際、出産前のマタニティヨガでは、安産のためにこそ開脚がすすめられます。お産では、骨盤底を緩める必要があるからです。
ところが——産後も、その緩める動きを続けていたら、どうなるでしょうか。締まってほしい場所を、良かれと思って緩め続けることになります。大勢で行う教室では、一人ひとりの「今、締めるべきか緩めるべきか」までは見てもらえません。どの動きが尿もれに良くて、どれが逆なのか——それを知らないまま続けていることが、本当の問題です。私がするのは、ほぐすことでも、伸ばすことでもありません。だから「骨盤底筋“矯正”」と呼んでいます。
Q. 結局、何度も通わされるんでしょう?
率直にお答えします。時間はかかります。症状が出てから日が浅い方では、一度の施術で変化を感じることもあります。でも、何年も付き合ってきた尿もれの多くは、一度で変化を感じられる段階を過ぎています。何年も続いた尿もれでは、骨盤底筋に力が入りにくい状態が定着しているからです。
ただ、一つだけ、はっきりさせておきたいことがあります。「変わらないまま通わせる」のと、「変わるために通っていただく」のは、まったく別のことです。当院がするのは後者です。もちろん、すべての方が必ず良くなるとお約束はできません。けれど目指しているのは「ずっと通うこと」ではなく、「もう来なくてよくなること」です。
回数券のご用意はありますが、こちらから押し売りをしたり、次回の予約を強制したりすることは一切ありません。来るかどうかは、毎回あなたが決めることです。
Q. 出産からもう何年も経っていますが、対象になりますか?
はい、対象になります。年数が経ったからといって、骨盤が完全に固まって動かなくなるわけではありません。年数よりも、現在の骨盤と骨盤底筋の状態が問題です。
Q. 何回くらいで変化を感じますか?
個人差がありますが、早い方では初回で変化を感じます。骨盤の状態によって異なるため、初回の検査でお体の状態をお伝えした上で見通しをご説明します。
Q. 泌尿器科に通院中ですが、並行して受けられますか?
受けられます。当院の施術は医療行為ではないので、病院の治療の代わりにはなりませんが、並行して受けていただくことは可能です。必ず主治医にもご相談ください。
Q. 骨盤底筋体操は続けるべきですか?
骨盤が力の入る位置に戻ってからであれば、体操は有効です。順番の問題であり、体操そのものを否定するものではありません。
Q. トレーニングは、一生続けなければいけませんか?
理想を言えば、続けるに越したことはありません。でも、見落とされていることがあります。骨盤底筋が働くのは、体操の数分間だけではありません。立つ・歩く・座る——残りの23時間、姿勢の中でずっと使われて(あるいは、使われずに)います。実際、座る姿勢を変えるだけで骨盤底筋の安静時の活動が変わることを示した研究もあります(Sapsford 2008)。反り腰やもたれた座り方で過ごす23時間は、数分の体操で積み上げたものを静かに取り崩していきます。ケーキを食べながらダイエットをするようなものです。逆に、立ち方・歩き方・座り方が変われば、日常そのものが骨盤底筋の軽いトレーニングになります。だから当院が施術とあわせてお伝えするのは、「一生頑張る方法」ではなく、頑張り続けなくても、積み上げたものが減らない暮らし方です。
Q. 骨盤ベルトやガードルは使った方がいいですか?
常時の固定はおすすめしません。骨盤を固めることは関節の機能を奪い、かえって筋肉が働かない状態を作ると当院は考えています。ベルトで締めても、骨盤底筋そのものが働くようになるわけではない——それが当院の考えです。使いどころは施術時にご説明します。
Q. 出産をしていませんが、対象になりますか?
はい、対象になります。骨盤底筋に負荷をかける要因は出産だけではありません。慢性の咳、腹圧のかかる仕事や運動歴、反り腰の姿勢、閉経後のホルモン変化——いずれも骨盤底の支えに影響します。出産の有無ではなく、いまの骨盤と骨盤底筋の状態を確認してから、お話しします。
Q. 男性の尿もれも対象ですか?
申し訳ありません、対象外です。男性の尿もれは前立腺(肥大や手術後)に関わることが多く、当院の骨盤底筋矯正は女性の骨盤の構造を前提とした手技です。男性の場合は、まず泌尿器科にご相談ください。
Q. 帝王切開でしたが、受けられますか?
はい、受けられます。帝王切開でも妊娠中の骨盤への負荷と反り腰は経腟分娩と共通しており、骨盤底筋が力の入らない位置に置かれている点は同じと考えています。傷の状態に配慮して施術します。
Q. 自分のために時間とお金を使うことに、ためらいがあります。
その気持ちは、よく分かります。「家族のことを後回しにしてまで、自分のために時間やお金を使っていいのだろうか」と。けれど、ケアを後回しにして、数年後に尿もれや腰痛が慢性化してしまった方を、20年でたくさん見てきました。あなたが楽になることは、長い目で見れば、ご家族にとってもプラスになります。一度だけ、ご自身のために来てみてください。

最後に

尿もれは、命に関わる症状ではありません。だからこそ後回しにされ、「年齢のせい」「仕方ない」という言葉で蓋をされてきました。しかし、くしゃみのたびに身構える生活と、そうでない生活は、まったく別のものです。
率直に、お伝えしておきます。尿もれは、二足歩行で長く生きるようになった私たちが、構造的に背負ったものでもあります。だから、完全になくすことは、お約束できません。一度よくなっても、また付き合い方を見直す時が来ることもあります。
パッドを使いながら穏やかに過ごす——それも、立派な選択です。本当に。誰かに「諦めるな」と急かされる筋合いは、どこにもありません。
ただ、もしあなたが「まだ受け入れたくない」「できることがあるなら、やってみたい」と思うのなら。体操を続けても変わらなかったのは、あなたの問題ではありません。順番の問題です。その気持ちに、応えられる道があります。この記事は、そういうあなたのために書きました。
私が考案した骨盤底筋矯正が、あなたの人生のお役に立てれば幸いです。

ナチュラルカイロプラクティック院 院長 小松泰範

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お電話でのご予約・ご相談は 03-3723-1321(自由が丘南口より徒歩1分)

→ 産後の尿もれについては:産後の尿もれ|体操で力が入らない方へ / 産後の骨盤全体のケアについては:産後骨盤矯正コース

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この記事を書いた人

■ 肩書き
自由が丘の整体院 ナチュラルカイロプラクティック院 院長
整体・妊活・産後骨盤ケア専門 / 著述家

■ プロフィール本文
2006年に東京・自由が丘で整体院を開設して以来、臨床歴20年の中で数千人を超える出産前後の女性をサポートしてきました。

「なぜ、手で触れると体が変わるのか」——
この問いを20年追い続け、メカノトランスダクションをはじめとする現代医学の知見と手技療法の接点を、臨床と文献の両面から探求してきました。

私は、単に痛みを抑えるだけでなく、骨格構造から「体が整う環境」を作ることを大切にしています。特に産後の尿もれや体型変化に対しては、独自の骨盤アプローチで向き合ってきました。多くの女性にみられる「反り腰」や骨盤の状態が、骨盤底筋の働きに影響しているのではないか——という臨床上の着眼から、筋トレを強いるのではなく、手技によって骨盤を整え、筋肉の緊張をゆるめることを軸にしています。

私生活では、双子を含む三児の父親でもあります。不妊治療の経験、過酷な育児、家庭で見てきた体の変化——妊活と産後を「当事者」として知っていることも、私の施術の根幹にあります。

臨床の現場から得た「本物の一次情報」を発信し、皆様が健康で幸せな生活を送れるよう、自由が丘の地で全力でサービスを提供してまいります。

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整体は医療ではありません。
私たちは病気を診ることはしません。

私たちがしているのは、あなたの身体に触れ、
状態を見つめ、そこに潜む違和感を感じ取ること。
それは太古から連綿と続く、
人が人を癒やすための民間療法です。

病院の検査では「異常なし」とされる、
けれど自分では確かに感じる不調や違和感——
その「言葉にならない違和感」を、手技によって
一つひとつ紐解き、本来の健やかさへと繋いでいく。
それが私たちの使命です。

腰痛・尿もれ・産後ケア・妊活など、
皆さんが理解しやすい言葉を用いることもありますが、
私たちがそれらを治すと断言するものではありません。

■ 専門分野・実績
・骨盤・反り腰への構造的な手技アプローチ(独自の産後骨盤アプローチ)
・産後骨盤ケア(尿もれ・体型変化などのお悩みに対する手技)
・妊活骨盤矯正(骨盤・腸腰筋など深部筋への手技)
・延べ数千人の臨床実績

■ 著書 2冊

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