
【産後のひざ痛】抱っこ・階段でつらい原因と治し方|整体師が悩みに応える〈東京・自由が丘〉

東京・自由が丘|産後のひざ痛
産後のひざ痛 ― いつまでも治らないのは、年齢のせいではありません
原因の中心は、ひざ裏の膝窩筋。トリガーポイントセラピーで、直接手当てします。
その痛みの原因、こう思っていませんか?
- 「年齢だから仕方ないね」
- 「筋トレ・リハビリが足りない」
- 「サプリメントを飲んでみましょう」
どれも、間違いではありません。でも——それは、加齢によるひざ痛の話です。
このページは、産後のひざ痛の手当ての話です。
産後のひざ痛は、あまり表に出てこない悩みです。でも実際には、驚くほど多い。私の臨床では、産後ケアに来られる方のおよそ2割が、ひざの痛みを訴えます。
「ひざが痛くなるなんて想像もしなかった」「年寄りみたいでショック」——そんな声をよく聞きます。
でも安心してほしい。「産後のひざ痛」は、加齢によるひざ痛とは原因が違う。自然に治るのを待つのではなく、専門の方法があります。
(ひざ痛は、産後に多い体の不調の一つ。産後の体全体のことも知りたい方は、そちらもどうぞ。)
原因は育児の負担、骨盤だけではありません
原因の中心は、出産そのものより、そのあとに始まる育児動作の積み重ね(オーバーワーク)です。抱っこしたままの立ち上がり、階段の上り下り、床にしゃがむ・立つ。これらが毎日続くことで、ひざの中の組織に少しずつ負担が積もっていきます。
加えて、産後はリラキシンというホルモンの影響で関節や靱帯が緩みやすい時期です(リラキシンの性質については産後の骨盤矯正はいつから?で詳しく書いています)。緩んだ状態と筋力の低下で、疲労と回復のバランスが崩れていきます。
心配で病院に行ってもレントゲンに原因が写らず、「様子を見ましょう」と言われがちです。でも、引き金は年齢ではありません。
「高齢者のひざ痛」とは、原因が違う
産後のひざ痛の中心はオーバーワーク、高齢者のひざ痛の中心は加齢による変化——原因が別ものです。
高齢の方のひざ痛は、軟骨のすり減りや筋力低下など、加齢による変化が中心です。話題の「ヒアルロン酸やコンドロイチン」は、産後のあなたには少し的外れだと、私は考えています。
だから、産後のひざ痛に、高齢者のひざ痛(軟骨のすり減り対策)と同じことをしても、楽にならないことが多いのです。
ひざ痛の核心 ― ほとんどは、ひざ裏の膝窩筋です
私の臨床では、産後のひざ痛のほとんどが、ひざ裏の膝窩筋の炎症です。残りの多くが、お皿の下の膝蓋靱帯。まず、この2か所を知ってください。
① ひざの裏 ― 膝窩筋(しっかきん)の負担
ひざの裏側にある、ひざの曲げ伸ばしに関わる筋肉です。
特徴:ひざの裏が痛む/曲げ伸ばしでつらい
私の見立て:しゃがむ・立ち上がる・抱っこの繰り返しと、前かがみの育児姿勢で、この筋肉に負担が積もっていると捉えています。
ここで知っておいてほしいのは、痛みを感じる場所と、原因のある場所が違うことがあるという点です。お皿のあたりが痛くても、その引き金は、ひざの裏側の膝窩筋にあることが少なくありません。実際、触診すると、ご本人が痛いと感じていた場所とは別のところに、強い圧痛が見つかることがよくあります。だから、痛む場所に湿布を貼っても変わらない——私はそう見てきました。
② お皿の下 ― 膝蓋靱帯(しつがいじんたい)の炎症
ひざのお皿と、すねの骨を結ぶ靱帯です。
特徴:お皿の下が痛む/階段や立ち上がりで響く
私の見立て:抱っこや体重の変化、不慣れな育児動作で、お皿の下の靱帯に負担が集中していると見ています。
どちらも、画像(レントゲン・MRI)には写りにくい場所です。だから「異常なし」と言われ、痛みだけが残ることが少なくありません。
産後のひざ痛が長引く理由
痛みは本来、自然に治るものです。症状にもよりますが、1週間から1ヶ月もあれば、体は自分で治します。
それを過ぎても痛いなら、回復を邪魔しているものがある。産後のひざの場合、それが育児のオーバーワークです。ひざを休ませる暇がなく、回復が追いつかない。
臨床で一番多いと感じるのは、「常に筋肉痛(オーバーワーク)が続いている」状態です。休めないまま負荷をかけ続け、慢性的な炎症のように、常に荒れている。だから触診すると、かなり強く痛みを訴えられます。
逆に言えば、「時間が経てば自然に治る」と言われるのは、子どもの成長とともに抱っこが減り、負担が軽くなっていくからだと私は見ています。治ったというより、オーバーワークが終わっただけ。だから、負担が続いている間は、待っても変わりにくいのです。
湿布、電気、リハビリ。どれも悪いものではありません。ただ、膝窩筋そのものに向き合わない対応は、結局、子どもの成長で負担が軽くなるのを待っているのと、大差ない——20年の臨床で、私はそう見てきました。
産後のひざ痛が「両膝」に出やすい理由
一般的なひざ痛は、片側だけに出ることが多いものです。でも産後のひざ痛は、両方の膝が同時に痛む方が多い。これには理由があります。
産後はリラキシンの影響が全身に及び、左右どちらの関節や靱帯も、同じように緩みます。その状態で、しゃがむ・立つ・抱っこという育児動作を、左右の脚で同じように繰り返す。だから、左右の膝窩筋に、同じように負担が積もる。「片方だけでなく、両膝が痛い」というのは、産後のひざ痛らしい特徴なのです。
対処法 ― 膝窩筋への、トリガーポイントセラピー
私が行うのは、膝窩筋のトリガーポイント(負担の芯)を触診で見極めて、直接手当てすることです。
筋肉痛は、触られると痛いけれど、適切に触れると回復が早まる——そんな経験があると思います。膝窩筋は本来、休ませれば自分で回復する筋肉です。育児が、その暇を与えないだけ。だから私は、トリガーポイントセラピストとして痛みの震源になっている一点を触診で探し、回復が追いつく状態へ戻していきます。私の臨床では、数回の施術で「気にならなくなった」と話される方が多い症状です(※結果には個人差があります)。あわせて、ひざに負担をかけにくい抱っこ・立ち上がりの動作もお伝えします。
産後のひざ痛:整形外科・整体・当院の違い
違いは、順番です。当院は「今ある痛みに向き合う」が先、「整える・防ぐ」はそのあと——この順番を守ります。
どれが良い・悪い、という話ではありません。見ている場所と、順番の考え方が違う——そういう話です。
よく「骨盤の歪みを直せば、よくなりますよ」と言われます。これは、予防と治療をひとつのものとして捉える考え方です。私は、「今ある痛みに向き合うこと」と「再発を防ぐこと」は、別の仕事だと考えています。
整形外科は、重大な病気を見つけて除外する大切な場所です。私はその役割を否定しません。一般的な整体や接骨院の「体を整える」も、再発を防ぐ予防として意味があります。私はただ、その前に、今ある痛みの核心に向き合いたい——そう考えているだけです。
ただ、痛みが続いているなら、今向き合うべき場所が、まだ見つかっていないだけです。
手当てと予防は、対立するものではありません。 同時に進められる方もいます。ただ、優先順位は変わりません——当院は、この順番を大切にしています。
よくある質問
Q. 産後のひざ痛は、いつまで続きますか?
一般には「骨盤が安定し、ホルモンバランスが整う産後6ヶ月〜1年ほどで、自然に落ち着くことが多い」と言われます。ただ、私のところに来られるのは、その期間を過ぎても引かなかった方なので、「いつまでで引くか」は何とも言えない、というのが実感です。整形外科と接骨院に3年通い続けて、あきらめた方もいました。なお「自然に落ち着く」のは、子どもの成長とともに抱っこが減り、負担が軽くなるためだと私は見ています。時間の経過を待つより、負担の積もった場所を回復に向かわせること——私はそこを見ています。
Q. 曲げると痛いのと、立ち上がりで痛いのは、違うのですか?
私の臨床では、曲げ伸ばしでつらいのはひざ裏の膝窩筋、立ち上がりや階段で強く響くのはお皿の下の膝蓋靱帯に、負担が積もっていることが多いです。立ち上がりは、緩んだひざに体重と赤ちゃんの重さが一気にかかる動作なので、痛みが出やすい。痛む場面は、原因の場所を教えてくれる手がかりです。
Q. サプリメント(コンドロイチン等)は効きますか?
産後のひざ痛には、あまり期待していません。これらは高齢者のひざ痛を前提にした考え方が多く、産後のひざ痛とは原因が異なると考えているからです。
Q. スクワットや筋トレ、ストレッチはしたほうがいい?
私は、産後のひざ痛はオーバーワークが原因になることが多いと考えています。そのため、加齢によるひざ痛と同じように筋トレを優先することは、おすすめしていません。ストレッチも同じです。ひざ裏の膝窩筋に、ストレッチは効きません。オーバーワークで荒れている場所に必要なのは、休息と回復です。
Q. 骨盤矯正でひざ痛は変わりますか?
骨盤の歪みが原因という考え方は一般的です。ただ私の見るところ、産後のひざ痛の中心は骨盤ではなく、育児によるオーバーワークです。骨盤矯正を否定するものではありませんが、今ある痛みには別のアプローチが要ります。骨盤矯正は予防として意味がありますが、再発を防ぐなら、筋力を取り戻すことの方が大切です。
Q. 両膝が痛いのですが、両方とも診てもらえますか?
はい。産後のひざ痛は、両膝に出る方がとても多いです。リラキシンの影響で左右の関節が同じように緩み、育児動作で左右の膝窩筋に同じように負担が積もるためです。片方だけでなく、両方に向き合います。
Q. リウマチや膠原病ではないかと、不安です。
産後のホルモン変化のあとに、リウマチなどが見つかることも、まれにあります。関節が腫れている、じっとしていても痛む、朝にこわばる、熱がある——こうしたサインがあるときは、まず整形外科やリウマチ科で確認してください。ただ、私の20年の臨床で、産後のひざ痛でリウマチの方をお見掛けしたことは、ほとんどありません。痛みの質が違うのだと思います。多くは、育児のオーバーワークによる負担です。
Q. 何年も通っていますが、それでも変わりますか?
はい。私は病院や接骨院などとは違う視点で、産後のひざ痛を考えています。20年の臨床から、長く通っても変化がなかった方でも、見方が変われば、変化が出る可能性はあると考えています。
症例
※結果には個人差があります。同じ施術で同じ変化が出るとは限りません。
産後にひざを痛め、整形外科と接骨院に週1回、3年通い続けても引かなかった方がいました。テーピングと湿布を続け、動きにくさから体重も増え、痛みが強くなる悪循環でした。
骨盤とひざは直接関係しにくいのですが、その方は「骨盤矯正をすれば変わるかも」という思いで来院されました。私はひざのトリガーポイント(負担の芯)を見極めて施術しました。早い段階で「痛みが軽くなった」と感じられ、5回ほどの施術で、痛みが気にならなくなったと話されるように。今では山登りを楽しまれています。
この方は変化が早すぎて、私自身が驚いたほどです。誰もがこれほど早いわけではなく、症状や経過によって、必要な回数は変わります。育児の最中は再発することもあります。それでも、原因に合った場所に向き合えば、変化は出る。それが私の実感です。
産後のひざ痛で悩むあなたへ「あきらめる、その前に」
産後のひざ痛は、放っておいて自然に消えるとは限りません。でも、「年のせい」ではなく、育児の負担が積もって引きにくくなっている——そう捉えて、原因(場所)を見極め、合った対応をすれば、変化が出やすい症状だと、私は診てきました。
抱っこ・授乳・階段・床での育児。毎日のことだからこそ、つらい。まずはあなたのひざがどこに負担を抱えているのか、一度ご相談ください。
When stairs stop hurting
ひざの痛みで、抱っこや階段がつらい方へ
強い痛みや腫れは、まず病院へ。自然に軽くなるのは、子どもが大きくなってから——それを待てないなら、膝窩筋に向き合うところから、始めましょう。自由が丘 南口より徒歩1分。
お電話でのご予約 03-3723-1321
このページは整体・カイロプラクティックの観点によるもので、医療行為・診断ではありません。効果には個人差があります。気になる症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
ナチュラルカイロプラクティック院/院長 小松泰範 TEL 03-3723-1321 〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-8-20 自由が丘第一ビル6F

