【産後の骨盤矯正をしなかった】場合は、どのような影響があるの? 後悔している人の声も紹介します。
産後の骨盤矯正は産後のケアの一つで、目的はやはり産前の骨盤に戻す事でしょう。
では、必ず必要なのか?
特に骨盤回りも不具合も感じず、サイズの変化も感じていないのであれば気にしなくてもよいと思います。
産後骨盤矯正に来られる方の目的は実は様々理由が存在するからです。
産後骨盤矯正の必要性を感じた理由
1.産後の体重が戻らず何とかしたいと思っている
2.体重は戻ったのに産前のズボンがはけない。
3.先輩ママ達に勧められてなんとなく
4.尿もれが少し気になる。
5.育児で腰が痛くなることがある。
6.もともとお尻の形やサイズにコンプレックスをもっていた。
7.トコちゃんベルトを使用するのが面倒くさい。
8.プロに骨盤がどうなっているのか診てもらいたい。
9.育児でひざが痛くなったのは骨盤のせいだから
10.母親に産後の骨盤のケアを勧められた。
11.お腹のたるみをどうにかしてほしい
12.便秘になってしまった。
13.次の子を妊娠できないのは骨盤のせいかもしれない。
14.恥骨が痛いから
15.尾骨が痛いから。
16.股関節が痛いから
17.母乳の出が悪いから。
18.今回の出産が最後だからきちんと戻したい。
19.母親が出産後に太り始めたから。
20.育児疲労を癒したい。
など、骨盤とは関係のない悩みまで様々です。
産後の骨盤ケアを怠ったことに後悔する人たちの声
産後3年、35歳の後悔(産後の体重増)
年子の出産から3年経ち、年々体重が増加して、現在は産前から7kgも増えてしまいました。娘の受験のためにスーツを着る必要があり、食事制限やジムに通っても全く体重が減りません。最終手段として産後骨盤矯正を試しましたが、3か月で体重が驚くほど9kgも減少し、産前のズボンが緩すぎて履けなくなりました。こんなに変化があるなら、もっと早く骨盤矯正を受けておけばよかったと後悔しています。
産後5年、40歳の後悔(体型が戻らない)
3人の出産後、体型が元に戻らず、仕事用のスーツをすべて買い替えることになりました。腰痛を改善したかったため、産後骨盤矯正を検討していましたが、産後5年経っても効果があるのか不安でした。しかし、専門家に「いつでも骨盤は矯正可能です」と言われ、試しに受けたところ、腰痛が改善され、体重は変わらないままズボンが緩くなり、サイズが1つ小さくなりました。産後の骨盤ケアを怠ってしまったことを後悔しています。
産後5年、28歳(尿もれがいつまでも治らない)
今でも尿もれの問題が解決しておらず、いつか治るだろうと考えていました。しかし、10歳の子供を持つ友達との会話で、「尿もれは出産後にあることだから気にしないで大丈夫よ」と言われ、それを受けて本気で治療を決意しました。数回の産後骨盤矯正で完治はしましたが、尿もれが自然に治らなかったことに驚き、もっと早く骨盤矯正を受けておけばよかったと後悔しています。
産後8か月、32歳(育児での腰痛)
出産から8か月が経過し、産後6か月の骨盤矯正のタイミングを逃してしまいました。しかし、腰痛がひどくなり、骨盤を診てもらいたいという思いで当院に訪れました。一度の治療で腰痛が改善し、予防方法を学びました。こんなに楽になるなら、もっと早く産後骨盤矯正に来ればよかったと後悔しています。
産後7年、34歳(出産で痛めた恥骨痛)
出産によって恥骨を痛め、当初は歩行が難しいほどの痛みに悩まされました。私は看護師なので、病院でのレントゲン検査でも異常は見られなかったので安心していました。3か月ほどで日常の痛みは和らぎましたが、ディズニーランドや山登り、旅行など、長時間歩いた後の恥骨痛が激しく、仕事を休むことが必要でした。しかし、これも年に数回の出来事だったため、我慢していました。
ある時、腰の痛みがどうしても我慢できなくなり、整形外科で湿布を処方されましたが、効果がありませんでした。そこで、近くの整体院を受診することにしました。初めての整体治療で、腰痛が最優先でしたが、その先生は骨盤に詳しい方で、恥骨も診察してくれました。腰は仙腸関節が腫れており、触れることもできない状態でした。先生からは一週間のアイシングを指導され、恥骨に触れると激痛が走りました。
その後、数回の施術を受けることで、腰痛も恥骨の痛みも完全に改善されました。もっと早くに整体院に通うべきだったと後悔しました。
産後の骨盤矯正をしなかった場合の影響とは!?
お尻(骨盤)が大きくなり、太りやすい骨格になる。
お尻や骨盤が出産によって大きくなる理由は、必ずしも体重増加が原因とは限りません。出産に伴う骨盤の変化は、骨格の拡大や形状の変化に起因することがあります。そのため、体重増加だけでなく、骨格自体が変化して「大きくなる」という表現が適切です。同様に、肋骨が広がる場合も同じです。
お尻がアンバランスになり、左右のお尻の形が変わってしまう。
骨盤の左右非対称な開き
出産時、特に自然分娩の際には、骨盤は赤ちゃんが通りやすくなるように柔軟になり、拡がります。もし元々体に歪みがある場合や、仙腸関節の動きに左右差がある場合、骨盤が左右非対称に開くことがあります。
骨盤底筋群の弱化や損傷が後遺症になる
骨盤底筋群はとても重要です。骨盤底筋群は、尿道、膣、直腸を支え、これらの開口部のコントロールに関与しています。また、骨盤底筋は骨盤の安定性と正しい姿勢を保つのにも重要です。ですから、これらを放置すると
尿もれ・お湯漏れ・便もれ・エアもれ・子宮下垂・内臓臓器脱などの原因になる
骨盤を支えられず、そり腰になり抱っこでの腰痛の原因になる
内股を助長しO脚が進行したり、大転子の出っ張りが目立つようになる
ですから、出産を機会に骨盤底筋群の矯正や日ごろの使い方をマスターし将来に役立てましょう。
腰痛・仙骨痛・股関節痛・恥骨痛・尾てい骨痛などの骨盤痛が後遺症になる。
これらの痛みが一過性であった場合はとくに問題ありませんが、なかには慢性的な症状が後遺症としてのこる場合があります。
適切にケアをすることも大事ですが、腰痛などは知識や経験でかなり予防できることは可能ですのでぜひご相談ください。
骨盤のどの部分が開くのでしょうか? 仙腸関節・恥骨結合・骨盤底部
仙腸関節の開きについて
通常、仙腸関節は歩行時に上下に3~5mm程度動くことがあります。妊娠や分娩時には、ホルモンの影響と腹圧の増加により、この動きが左右に5~10mm程度広がることがあります(私の感覚に基づく情報です)。これにより、骨盤の前後の間隔が開き、ヒップサイズが2cm~5cm程度変化することがあります。
ただし、これはすべての人に当てはまるわけではありません。骨盤は人によって形状が異なり、サイズも異なります。そのため、ズボンのサイズに変化を感じる人もいれば、変化を感じない人もいます。したがって、変化を感じない人にとっては骨盤矯正は必要ないと考えられます。個々の体型や状態に応じて、必要性を判断すればよいでしょう。
恥骨結合の開きについて
通常、恥骨結合は歩くときねじれるように動き、仙腸関節の動きを補助しています。動きは小さいのですが下半身と上半身をスムーズに動かすためのとても重要な働きをしています。出産でも多少の開きはありますが、恥骨離開や恥骨断裂でもしない限りサイズアップの原因にはならないので気にしなくても良いです。
※恥骨結合は出産以外では動かないと主張する専門家もおりますが、大きな間違いです。
骨盤底部の開きについて
骨盤底部は坐骨や尾骨の間で骨盤底筋のある場所です。
骨盤底部の開きと出産の関係
妊娠と出産は、女性の骨盤に大きな影響を与える生理学的なプロセスです。特に、出産時に骨盤底部の開きが起こり、赤ちゃんが生まれるためのスペースが確保されます。
- 妊娠中の変化: 妊娠中、女性の体はホルモンの影響で骨盤底筋が緩み、骨盤が柔軟になります。この変化は、子宮と胎児の成長に対応し、分娩の準備を整える役割を果たします。
- 分娩時の圧力: 分娩時、子宮の収縮と子宮口の開きによって、骨盤底部に分娩の圧力がかかります。この圧力により、骨盤底筋が一時的に緩み、子宮口を通過するためのスペースが作られます。このプロセスによって赤ちゃんが生まれやすくなります。
この「骨盤下部の開き」と呼ばれる現象は、出産における自然な生理学的なプロセスの一部であり、個人差があります。また、骨盤底筋の状態が出産後の体調に影響を与えることもあり、尿漏れや骨盤の不調などの問題が生じることがあります。そのため、出産後の適切な骨盤底筋のケアやリハビリテーションが重要です。
なぜ出産後の骨盤は自然に戻らないか?
仙腸関節の開きが戻らない理由
仙腸関節は先にも述べたように、上下にスライドする関節のため、ワイドに開いてしまうと仙骨と腸骨を直接つなぐ筋肉が存在しないため運動で戻すのは難しいのです。特に、骨盤周辺の靭帯や筋肉が出産によって緩んだ場合、時間の経過だけでは元の状態に完全には戻らないことが多いです。
仙腸関節はトコちゃんベルトでも戻す事ができます。しかし、トコちゃんベルトを使用する場合の問題点はいつまで使えばよいのかです。一般的な使用期間は2か月ですが、個人差があまりにも激しいため確認しようがありません。なかには、使用しすぎたりして仙腸関節が動かなくなっている人も見かけます。
骨盤底部が戻らない理由
骨盤底部は骨盤底筋群の影響が大きく、ダメージが軽微あった場合(帝王切開など)はそんなに気にしなくても大丈夫なのですが、出産時にお腹を押されたり、吸引や鉗子分娩などダメージが大きい人などは自然に回復するとは考えない方が良いです。
骨盤底筋群はもちろん筋肉ですから、使ってあげないと回復しません。
自然に回復すると考える人も多いのですが、あなたの出産でたるんだ腹筋は戻りましたか?
腹筋は骨盤底筋よりは日ごろから使う筋肉ですが、それでもなかなか元には戻りません。
ですから一般的にはキーゲル体操が推奨されます。もちろんこれで戻ればよいのですが、
現実は開いた骨盤底部を筋トレでどこまで骨盤底筋群を引き締め、なおかつ開口部を閉じるほどの筋力を取り戻せるのでしょうか?
私は当院の産後骨盤矯正で骨盤底筋を回復することをお勧めしています。
ご相談はLINEからお願いします
関連情報のリンク集
-
-
- 産後の骨盤ベルトは意味がない?
- 産後骨盤矯正:効果を感じられず途方に暮れていた私
- 産後の体重は戻った。しかし、お腹が…..その本当の原因
- 産後に通った骨盤矯正でまさかの冷え性改善
- 産後骨盤矯正は<6ヶ月>まで・・・は嘘!
- 出産後に体重は戻ったのにまだお腹が出ている理由とその対策
- 産後の恥骨痛を解消!効果を実感する整体院のお話
- 【産後骨盤矯正の重要性と問題点】
- 「骨盤底筋矯正」で解決!産後の尿もれ・尿失禁から内臓下垂まで
- 【失敗しない産後骨盤矯正とは!】ニセモノと本物は何が違うのか?
- 【産後の尿漏れの悩みは骨盤矯正で解決!骨盤底筋トレーニングだけでは治らないその理由と体のメカニズム】
- 【産後ダイエット成功のカギは骨盤矯正!ベルトじゃダメ?放置はNG?間違いだらけの骨盤神話】
- 【骨盤底筋矯正とは?】 産後の尿もれに悩むあなたに朗報!骨盤底筋群の強化方法
-
コメント