産後の尿もれ|いつまでも治らない尿もれに【骨盤底筋矯正】(東京・自由が丘)

産後の腹圧性尿もれ専門ケア / 自由が丘・2006年開業

産後の尿もれ——体操で力が入らない方へ。骨盤底筋に手技で働きかける「骨盤底筋矯正」

キーゲル体操を続けた。それでも、くしゃみ・抱っこ・運動で漏れる。そんな産後の腹圧性尿もれに、ご本人の努力だけに任せるのではなく、施術者の手で介入する——20年の産後臨床で磨いてきた手技を、考案者がお話しします。

ナチュラルカイロプラクティック院 院長 小松泰範
小松 泰範こまつ・やすのり/院長
ナチュラルカイロプラクティック院 院長(東京・自由が丘・2006年開業)

  • 臨床20年・数千人を施術/日本カイロプラクティック医学協会 正会員
  • 骨盤底筋矯正の考案者(2007年〜)/トリガーポイントセラピスト
  • 著書2冊

First

目次

この記事は、体操で変わらなかった方のための記事です

最初に結論
20年、産後の尿もれを診てきた私の結論はシンプルです。腹圧性尿失禁の改善には、骨盤底筋と姿勢の両方を見ることが大切——骨盤底筋は、姿勢によって力が入りやすいときと、入りにくいときがあるからです。

  • 座る姿勢を変えるだけで骨盤底筋の活動が変わることを示した、小規模な測定研究もあります(Sapsford 2008)。
  • 骨盤底筋矯正とは、服を着たまま骨盤周囲から手技で骨盤底筋に働きかけ、「力の入る位置」へ戻す整体施術です(2007年考案)。
  • 対象は、咳・くしゃみ・抱っこ・運動で漏れる腹圧性の尿もれ
  • 骨盤底筋体操(キーゲル体操)は第一選択として正しい。ただし、当院では、骨盤が開いて骨盤底筋が「力の入らない位置」にある場合、いくら締めようとしても力が入らないと考えている。
  • だから先に、手技で位置を戻す。体操をやめるための施術ではなく、体操が効く状態を先に作るための施術。
  • 産後3か月で尿もれがあった女性の76.4%が12年後にも症状を報告した研究がある(MacArthur 2016)。産後の尿もれは、「必ず自然に落ち着く」とは言い切れない。1か月健診などで経過に問題がなく、体調が落ち着いていれば、産後早い時期から相談できる。
  • ゴールは、施術を受け続けることではない。骨盤底筋が力を発揮できる状態を取り戻し、ご自身の体操(強化)と姿勢で維持できるようになること。卒業が、この施術の完成形。

私は、一般的に勧められている方法を否定しているのではありません。骨盤底筋体操で良くなる方もいます。それなら、それが一番です。
ただ、知ってほしい現実があります。言われた通りに続けても、努力しても、それでも変わらない人がいる。努力すれば、必ず結果が出るとは限りません。それは、その人の頑張りが足りないからではなく、そもそも今の体の状態に、その方法が合っていない可能性もあるからです。
だからこそ、私は「もっと頑張ってください」とだけ言いたくありません。
知ること。比べること。そして、自分で選ぶこと。
一般的な方法を続けるのも一つの選択です。医療機関で相談するのも一つ。そして、それでも変わらないときに、別の方法を試すという選択もあります。

この記事は、一般論を否定するためのものではありません。一般的な方法だけでは変わらなかった方に、「まだ選べる道がある」と知ってもらうための“希望の書”です。

一般論は、間違っていません

医療機関・育児メディア・AIの回答に共通する説明
産後の尿もれは、およそ4割の女性が経験するありふれた症状です。原因は、妊娠と出産で骨盤底筋が大きく引き伸ばされ、ゆるむこと。多くは産後数か月から1年ほどで落ち着きます。対処の第一選択は骨盤底筋体操(キーゲル体操)。長く続く場合、量が多い場合、臓器が下がる感じがある場合は、泌尿器科・婦人科の受診が勧められます。

ここまでは、どこにでも書いてあることです。AIに聞いても、ほぼ同じ答えが返ってきます。私はこの一般論に異を唱えません。正しいからです。

私が20年の臨床から足したもの

一般論を捨てるのではなく、足すのです。骨盤が開いて骨盤底筋が「力の入らない位置」にあるうちは、いくら体操をしても力が入らない——これが、20年の臨床から得た私の見立てです。だから先に、手で直接働きかけて、力が入る位置へ戻す——これが「骨盤底筋矯正」です。あなたの努力が報われる状態を、先に作るための施術です。

すぐに知りたいことがある方は、このまま下の「よくある質問」へ。服装、赤ちゃん連れ、回数、帝王切開の場合——実際のご質問にお答えしています。「なぜ体操で力が入らないのか」を知ってから判断したい方には、その先でお話しします。

FAQ

よくある質問

Q. 産後の尿もれは、いつまで様子を見ればいいですか?
産後早期の尿もれは、体の回復とともに軽くなる方もいます。ただ、産後3か月時点で尿もれがあった女性の76.4%が12年後も症状を報告したという追跡研究があります(MacArthur 2016)。抱っこのたびに漏れる、3か月を過ぎても変わらない、体操をしても力が入らない——そう感じるなら、待つ理由はありません。骨盤底筋への施術は服を着たまま骨盤周囲から行うため、体調が落ち着いていれば産後早い時期からご相談いただけます。出産直後の方は、1か月健診などで経過に問題がないことを確認のうえお越しください。早い段階のほうが変化を感じやすい傾向があると、私は診てきました。
Q. くしゃみや咳、抱っこのときに漏れます。対象ですか?
当院の施術対象となる尿もれです。咳・くしゃみ・笑う・抱っこ・立ち上がり・運動など、お腹に力が入った瞬間に漏れるものは「腹圧性尿失禁」と呼ばれ、産後の尿もれで最も多いタイプです。
Q. 骨盤底筋体操を続けていますが、変わりません。
体操が無駄なのではありません。骨盤底筋体操は、腹圧性尿もれに対して世界中で第一選択として推奨されています。それでも変わらないのは、順番の問題です。当院では、骨盤が開いて骨盤底筋が「力の入らない位置」にあると、いくら締めようとしても力が入らないと考えています。まずその位置を手技で戻し、力が入る状態にしてから体操をすると、初めて意味を持ちます。0回を1回にする。その最初の1回を手技で導くのが、当院の役割です。
Q. 骨盤底筋を直接触る施術ですか? 服は脱ぎますか?
膣内から触診する医療的な骨盤底リハビリとは異なります。服・下着を着けたまま、骨盤周囲から手技で働きかけます。施術の都合上、スカートでの施術は承っておりませんので、パンツスタイルでお越しいただくか、院内のお着替えをご利用ください。強い力で押したりひねったりする施術ではありません。通常は痛みを感じませんが、ダメージを受けている骨盤底筋では施術中に痛みを感じることがあります。
Q. 結局、何度も通う必要がありますか?
産後早期の方では一度で変化を感じることもありますが、出産から期間が経つほど時間はかかります。必ず良くなるとお約束はできませんが、目指すのは「もう来なくてよくなること」です。回数券のご用意はありますが、押し売りや次回予約の強制は一切しません。来るかどうかは、毎回あなたが決めることです。
Q. 帝王切開でも対象になりますか?
はい、対象になります。帝王切開でも、妊娠中の骨盤への負荷と反り腰は経腟分娩と共通しており、骨盤底筋が力の入らない位置に置かれている点は同じと考えています。傷の状態に配慮して施術します。
Q. 赤ちゃんを連れて行けますか?
はい。ベビーカーごと院内に入れます。施術中も赤ちゃんのそばにいられます。泣いても大丈夫です。授乳・おむつ替えも院内で対応できます。
Q. 骨盤ベルトやガードルは使った方がいいですか?
骨盤ベルトは産後の定番として広く勧められています。ただ、当院は常時の固定をおすすめしません。骨盤を固めることは関節の機能を奪い、かえって筋肉が働かない状態を作ると当院は考えています。ベルトで締めても、骨盤底筋そのものが働くようになるわけではない——それが当院の考えです。使いどころは施術時にご説明します。
Q. トイレが間に合わず、急な尿意で漏れます。
急に我慢できない強い尿意とともに漏れるのは「切迫性」と呼ばれるタイプで、当院の対象外です。神経や膀胱の状態が関わることがあるため、まず泌尿器科を受診してください。くしゃみでも漏れ、急な尿意でも漏れる「混合性」の方は、泌尿器科の受診と並行してのご相談が可能です。
Q. 泌尿器科に通院中ですが、並行して受けられますか?
受けられます。当院の施術は医療行為ではなく、病院の治療の代わりにはなりませんが、並行して受けていただくことは可能です。主治医にもご相談ください。

Course

骨盤底筋矯正を受けるには

骨盤底筋矯正は、産後骨盤矯正コースの中で行います。
産後骨盤矯正コースの詳細へ

——まだ決められない方へ。ここから先は、「なぜ締めようとしても締まらないのか」「当院は何をしているのか」「どの尿もれが対象なのか」を、順にお話しします。

Why

当院では、「締めようとしても締まらない」原因の一つは、骨盤底筋が“力の入らない位置”にあることだと考えています

まず、一般論として整理します。

  • 骨盤底筋は、骨盤の底でハンモックのように膀胱や子宮を下から支え、尿道を締めている
  • 妊娠中は、赤ちゃんの重みを約10か月支え続ける
  • 出産で大きく引き伸ばされ、骨盤そのものも開く
  • 筋肉は、伸ばされすぎると力を発揮しにくくなる——骨盤底筋も同じ

どんな状態か。出産のあと、しばらく下腹部が「ぷよぷよ」だったのを覚えていますか。腹筋をしようとして、1回もできなかったことは。あれが、伸ばされた筋肉が力を発揮しにくい状態です。

私は、産後の腹圧性尿もれの中には、開いて傾いた骨盤によって骨盤底筋が「力の入らない位置」に置かれているケースがあると診てきました。力を入れて締めようとしても、締まらない。「どこに力を入れるのか分からない」「締める感覚がない」という訴えは、この状態から出てきます。

骨盤底筋には力が入りやすい位置と入りにくい位置があるという当院の見立てを表したイメージ図。骨盤が安定していると締める感覚が入りやすく、反り腰・内また傾向では骨盤底筋が引き伸ばされて力が入りにくい
姿勢・骨盤の状態と骨盤底筋の関係(当院の臨床上の見立てを図にしたものです。座位姿勢で骨盤底筋の活動が変わることを示した研究 ※5 も参照)
あなたが悪いのではありません。だらしないからでも、運動不足だからでもない。出産という大仕事が、骨盤底筋を「力の入らない位置」に置いた——ただ、それだけのことです。

How Long

「そのうち落ち着く」を待つ根拠は、思ったより薄いと考えています

産後すぐの尿もれの多くは、1年ほどで落ち着きます。これは本当です。多くの方は特別なことをしなくても、体の回復とともに楽になっていきます。
でも、残った尿もれは話が別です。約7,900人の産後女性を12年間追いかけた縦断研究では(※1)——

  • 12年後に回答した約3,800人のうち、37.9%に尿もれが続いていた
  • 産後3か月の時点で尿もれがあった人に限ると、76.4%——およそ4人に3人が12年後も症状を報告

「待っていれば落ち着く」とは限らないのです。では、世の中にはどんな対処法があるのか。主な選択肢を整理します。

世の中にある方法 どういうものか 実際のところ
骨盤底筋体操(キーゲル体操) 自分で骨盤底筋を締める運動 腹圧性尿もれの第一選択として推奨されています。分かれ目は、続けられるか、そしてそもそも力が入るか
専門的な骨盤底リハビリ 専門家が収縮を確認し、個別に指導する 理想的な選択肢ですが、実施している施設は限られ、赤ちゃん連れで通い続けるのは容易ではありません
生活習慣の工夫 水分の摂り方・トイレのタイミング・体重管理 症状をやわらげる助けになりますが、原因そのものへの対処ではありません
骨盤ベルト・ガードル 外から骨盤を締める 一時的な支えにはなりますが、骨盤底筋を働かせる力はありません
電気刺激・磁気治療 医療機関で機器により骨盤底筋を刺激する(エムセラ等) 自分で力を入れられない方の選択肢として広がっています。実施機関は限られ、自由診療となる場合もあります
パッド 漏れを受け止める なくすための方法ではなく、付き合うための対処です
手術 尿道を支える手術など 有効な治療です。ただし体への負担(侵襲)があり、再発や合併症の可能性もあるため、適応は専門医との相談で判断されます

主な選択肢は、このようになります。もちろん症状や重症度によって、ほかの治療が選択されることもあります。そして表を見ての通り——「必ず解決する」と約束できる方法は、この中にひとつもありません。それでも多くの方はこのどれかで解決します。それが一番です。それでも変わらなかった方へ——ここからが本題です。

The Gap

一般的な保存療法の中心は、「自分で骨盤底筋を動かす」ことです

「尿もれには骨盤底筋体操が有効」。これは医学的にも間違いではありません。専門家による骨盤底リハビリや、機器を使った方法もあります。
ただ、一般的な保存療法の中心にあるのは、最終的にはご本人が骨盤底筋を収縮させ、使えるようになることです。そして今は、そのやり方すらAIが教えてくれる時代になりました。方法は、もうタダで手に入ります。
ところが、私のところへ来る方の中には、「その最初の収縮そのものが分からない」という方がいます。
「正しい方法を知っていること」と「その筋肉を実際に動かせること」は、同じではありません。

「産後の尿もれには骨盤底筋体操が有効」——それは、何万人もの平均から導かれた答えです。統計的には正しい。けれど、あなたの骨盤がどう開いているか。左右どちらが緩んでいるか。力が入るのか、入らないのか。それは、平均には載っていません。
そして実行するのは、いつもあなた一人。「情報は渡したから、あとはご自身で」と任されてきたのが、これまででした。私が埋めたいのは、この空白です。

The System

なぜ病院では「骨盤底筋体操をしてください」で終わることが多いのか

先に答えを書きます。医師や理学療法士の怠慢ではありません。大きな背景の一つに、制度の問題があります。専門的な骨盤底筋リハビリを保険診療の中で提供し続ける仕組みが、日本ではまだ弱いのです。ここからは、その背景を公的な資料とともに説明します。

まず、病院へ通うこと自体が簡単ではありません

本来は、専門家が骨盤底筋を正しく収縮できているか確認し、その人に合わせて体操を組み立てるのが理想です。ところが、産後のお母さんには現実的な壁があります。

  • 赤ちゃんを連れて移動する
  • 診察を待つ
  • 授乳や昼寝の時間と重なる
  • 上の子がいる
  • 継続して通う必要がある

「専門家に診てもらえばいい」は正しくても、実際に通えるかは別の問題です。国内の調査では、産後1年以内に尿もれがあった女性のうち、尿もれを理由に受診した経験がある人は6%でした(※2)。
結果として、医療機関を受診せず、自宅で骨盤底筋体操を試している方も少なくありません。

そして、病院へ行っても「体操をしてください」で終わりやすい

理由の一つは、日本の診療報酬制度です。順を追って書きます。

  • 理学療法士(PT)は、整形外科や回復期リハビリなど、リハビリに診療報酬がつく分野では配置しやすい
  • 一方、産後の尿もれに対して骨盤底筋を評価し、一人ひとりに時間をかけて指導する外来リハビリには、これまで十分な診療報酬の仕組みがなかった
  • 報酬がつかなければ、人件費のかかるPTを病院は継続的に配置しにくい
  • 結果として、骨盤底筋リハビリを専門に担うPTが、産婦人科・泌尿器科の外来に広く配置される仕組みにはなっていない

その結果、産婦人科や泌尿器科では「骨盤底筋体操をしてください」と説明し、実際に取り組むのはご本人——という形になりやすいのです。婦人科や肛門科でも、診断や治療はできますが、骨盤底筋リハビリまで継続して提供できる施設は限られています。
これは医師が怠けているからでも、理学療法士に技術がないからでもありません。制度上、その専門ケアを提供し続ける仕組みが成立しにくいのです。
この課題は、医療側からも指摘されています。実際、日本泌尿器科学会は2026年度診療報酬改定に向けて「骨盤底筋トレーニング指導料」の新設を提案しました。医師の指示を受けた理学療法士などが、触診や超音波で骨盤底筋の収縮力を評価し、一人ひとりに運動指導を行う——という内容です。その提案書には、こう書かれています(※3)。

本邦において骨盤底筋トレーニングは、医師がパンフレットを渡してごく簡単に説明しているのが現状である。パンフレットによる口頭指導のみでは十分な治療効果が得られないことが明らかになっている一方、諸外国で実施されているような骨盤底筋機能の詳細な評価や触診を伴う骨盤底筋トレーニングの個別指導などは実施されていない。

しかしこの提案は、2026年1月の中医協の評価で「評価すべき医学的な有用性が十分に示されていない」とされ、今回の改定では採用されませんでした(※4)。

日本に骨盤底筋リハビリの技術がないのではありません。保険診療の中で、それを提供し続ける仕組みがまだ弱い。その空白に、産後のお母さんが一人で立っています。

The Direct Method

骨盤底筋矯正は、施術者の手で「最初の1回」を導く施術です

体操も、リハビリの指導も、ベルトも、情報も——最後に骨盤底筋を動かすのは本人です。動かせない人に「動かしてください」と言い続けるだけでいいのだろうか。そこが、私の出発点です。
私がするのは、手で、その最初の1回を導くことです。膣内から触診する医療的な施術ではありません。服・下着を着けたまま、骨盤周囲から手技を加え、骨盤底筋を力が入る位置に戻していく。これを当院では「骨盤底筋矯正」と呼んでいます。

2007年、想定外から生まれた手技

きっかけは、私自身の家庭でした。長男を出産した妻の後ろ姿を見て、驚きました。「こんなにもお尻は大きくなるのか」。アメリカの大学で教わった骨盤矯正で、すぐ戻せると考えました。ところが、まったく戻らない。一般的な骨盤矯正は歪みを整えて姿勢や腰痛をケアするためのもので、出産で開いた骨盤のためのものではなかったのです。
そこから独自に研究を重ね、産後の骨盤のためのメソッドを開発しました。それが2007年のことです。そして想定外のことが起きました。骨盤を整えた方々から「尿もれが気にならなくなった」「骨盤底に力を入れる感覚が分かるようになった」という声をいただくようになったのです。狙って作った手技ではありません。臨床が先で、理屈が後からついてきた手技です。以来、臨床の中で磨き続けています。
骨盤が戻れば尿もれが解決する、という単純な話ではありません。骨盤底筋そのものの機能を取り戻すこと——これが何より大事です。骨盤を閉めることと骨盤底筋を回復させることは別の操作で、だからベルトやガードルで締めても解決できないのです。

トレーニング・リハビリは行いません→ あなたが頑張るのではなく、施術者の手技で、骨盤底筋が働きやすい位置へ整えていきます。
服・下着を着けたまま行います→ 膣内からの触診や施術ではありません。骨盤周囲から手技で介入します。
薬を使わず、体を傷つける手術でもありません→ 早い方では初回の施術後に変化を感じることがあります(※個人差があります)。

ただし、施術だけでは終わりません

腹圧性の尿もれへの対処の本体は、最終的には骨盤底筋の強化と、それを妨げない姿勢の習得だと私は考えています。実際、座る姿勢によって骨盤底筋の活動が変わることを示した小規模な研究もあります(※5)。施術は、その強化が効く状態を先に作るための入口です。
施術で骨盤の位置を整えても、それを維持するのは「あなた自身の意識と知識」です。当院では施術と同時に、「なぜ漏れていたのか」「どの姿勢が骨盤底筋に悪影響を及ぼすのか」を必ず説明します。理解した方は元に戻りにくい——私はそう診てきました。通い続けてもらうことではなく、卒業してもらうことが、この施術の完成形です。

Who It’s For

対象になる尿もれ、ならない尿もれ

最初にはっきりお伝えします。すべての尿もれが対象になるわけではありません。骨盤底筋は尿道・膣・肛門・内臓を骨盤の底でまとめて支えています。だからそのゆるみはさまざまな形で現れます。当院が扱えるもの・医療機関を受診していただきたいものを整理しました。

気になる症状 当院の見立て 当院でできること
咳・くしゃみ・笑う・抱っこ・運動で漏れる(腹圧性) 骨盤底筋のゆるみ・骨盤の開き 骨盤底筋矯正の対象です
骨盤底に力を入れる感覚が分からない 骨盤底筋が力の入らない位置にある 骨盤底筋矯正の対象です
お湯もれ・エアもれ 同じ骨盤底筋のゆるみが関わります 尿もれとあわせて変化を感じる方もいます(※個人差があります)
下腹部が重い・内臓が下がる感じ 骨盤底筋は内臓を下から支えています 骨盤底筋の支持力に着目した施術を行います
急に我慢できず漏れる(切迫性) 神経や膀胱の状態が関わる可能性 対象外。泌尿器科を受診してください
尿意がない・尿が出ない・出にくい 産後の排尿障害・尿閉の確認が必要 まず産科・泌尿器科へ
血尿・排尿時の痛み・発熱 感染症や他疾患の可能性 対象外。医療機関を受診してください
膣から何か出てくる・子宮や膀胱が下がる感じが強い(骨盤臓器脱) 骨盤底の支持力の低下 婦人科で状態を確認したうえで、骨盤底筋の支持力に着目した施術を併用できます。骨盤底筋リハビリまで継続して受けられる医療機関は限られているためです
便のコントロールがきかない・便もれ 骨盤底筋のゆるみ。肛門括約筋の損傷がないかは専門医の確認が必要 肛門科等で括約筋損傷などを確認したうえで、骨盤底筋の機能面について併用をご相談いただけます

このページでお話しするのは、表の上から二つ——お腹に力が入った瞬間に漏れる尿もれと、力の入れ方が分からない状態です。切迫性・尿閉・血尿などは、まず医療機関を受診してください。骨盤臓器脱や便もれは、同じ骨盤底筋の支持力の問題なので、専門医で状態を確認したうえで、当院の施術を併用していただけます。

「もう手術しかない」と言われた方へ

病院で「体操で変わらなければ手術」と言われた方の中にも、骨盤と骨盤底筋の状態を確認すると、まだ試せることが残っているケースがあります。手術は有効な治療です。ただ、受ければ必ず良くなるとは限らず、再発や合併症の可能性もあります。適応は、専門医と十分に相談して判断してください。そのうえで——手術という最終手段を選ぶ前に、確かめておく価値のある段階があると考えています。

一方で、「難しい」とお伝えすることもあります

何回か拝見したうえで、当院では難しいと判断することもあります。そのときは、はっきりそうお伝えします。通い続けるか、別の道を探すか、お医者さんの考えに従うか。それを決めるのはご自身です。私たちにできるのは、正確な現状をお伝えするところまで。「諦めるな」とも「うちに通い続けて」とも、私たちは言いません。

A Voice

「どこに力を入れればいいのかも、分からなかった」

#吸引分娩・混合性の尿もれの方
尿もれは、おそらく難産のせいでした。赤ちゃんがなかなか生まれず、吸引分娩に。直後の尿もれはひどく、尿意すらなくなっていました。退院するころにはいくらかましになりましたが、我慢ができず、トイレに駆け込んでジャー。まったく力が入らない。子どもを抱っこすると漏れる。
どうしよう。夫には相談しづらいし、赤ちゃんを置いて病院にも行けない。ネットで調べて骨盤底筋が原因なのは分かったけれど、どこに力を入れていいのかすら分からない。
藁にもすがる思いで相談しました。漏れのことを詳しく教えてもらい、ネットにはない話ばかりで目からうろこでした。そして一番びっくりしたのは、その翌日。トイレで、ほんの少しだけ力が入ったのです。尿を完全に止められるわけではない。でも、力が入る感覚が戻ってきた。産後、はじめて希望が持てた瞬間でした。それから数回、走るのはまだ不安ですが、育児に支障のないくらい、気にならなくなりました。
※個人の感想です。効果には個人差があります。この方は急な尿意で間に合わない症状(切迫性)と抱っこで漏れる症状(腹圧性)が重なる混合性でしたので、泌尿器科の受診と並行してのご相談でした。出産直後の「尿意がない」状態は産後の排尿障害の確認が必要なため、まず産科・泌尿器科へご相談ください。
#医療を学んだ方
医療の現場に携わる方が来院されたことがあります。「率直に言って、半信半疑でした。学んできた知識の中では、こうしたアプローチは盲点だったので」——ご本人の言葉です。私は自分の見立てと、なぜ骨盤底筋が「力の入らない位置」に置かれるのか、その理屈を説明しました。すると、「確かに、その理屈なら筋が通っている」と。専門知識を持つ方であっても、「整体で骨盤底筋に働きかける」という発想は持っていなかった。学んできた知識の外側にも、別の考え方がある——そう受け止めていただけた一例です。
※個人の感想です。

Evidence

このページで参考にした主な資料

  1. ※1 MacArthur C, et al. Urinary incontinence persisting after childbirth: extent, delivery history, and effects in a 12-year longitudinal cohort study. BJOG. 2016;123(6):1022-1029.(登録7,879人、12年後回答3,763人、持続性尿失禁37.9%。産後3か月時点で尿失禁があった群では76.4%が12年後も症状を報告)
  2. ※2 井上倫恵ほか. 産後の女性における尿失禁有訴率および医療機関受診率の実態調査. 日本女性骨盤底医学会誌. 2021;17(1):14-18.(産後1年以内101人、尿失禁32%、尿失禁がある女性の受診経験6%)
  3. ※3 日本泌尿器科学会. 医療技術評価提案書(保険未収載技術用)整理番号715101「骨盤底筋トレーニング指導料」. 厚生労働省 令和8年度診療報酬改定 提案書. mhlw.go.jp
  4. ※4 中央社会保険医療協議会 総会 総-7-2「医療技術の評価(案)」令和8年1月15日. 整理番号715101:評価すべき医学的な有用性が十分に示されていない. mhlw.go.jp
  5. ※5 Sapsford RR, Richardson CA, Maher CF, Hodges PW. Pelvic floor muscle activity in different sitting postures in continent and incontinent women. Arch Phys Med Rehabil. 2008;89(9):1741-1747.(女性17名の小規模観察研究。もたれた座位から背筋を伸ばした座位にすると、尿失禁の有無にかかわらず骨盤底筋の安静時活動が高まった。尿失禁のある女性は活動が低い傾向)
  6. NICE. Urinary incontinence and pelvic organ prolapse in women: management (NG123).(腹圧性・混合性尿失禁に対する監督下骨盤底筋トレーニングを第一選択として推奨)
  7. 重田美和. スポンサードセミナー2「POPおよび尿失禁に対する骨盤底筋体操の指導と効果」実践!触れてみよう,感じてみよう,骨盤底筋 ~実技~. 日本女性骨盤底医学会誌. 2018;15(1):196-200.(骨盤底筋は目で確認できず、誤った収縮や正しい習得に難渋するケースがあるとの記述)

※研究結果は集団としての傾向を示すものです。当院の施術は整体・カイロプラクティックの観点によるもので医療行為・診断ではなく、「骨盤底筋矯正」は当院独自の施術名称です。効果には個人差があります。

Finally

最後に

尿もれは、命に関わる症状ではありません。だからこそ後回しにされ、「産んだから仕方ない」という言葉で蓋をされてきました。しかし、くしゃみや抱っこのたびに身構える毎日と、そうでない毎日は、まったく別のものです。
もう一つ、お伝えしておきます。尿もれは、二足歩行で長く生きる私たちが構造的に背負ったものでもあり、完全になくすことは、お約束できません。パッドを使いながら穏やかに過ごす——それも、立派な選択です。
ただ、もしあなたが「できることがあるなら、やってみたい」と思うのなら。

AIは、データを見て答えています。私は違います。責任をもって、自分の名前を懸けて、あなたを見て、あなたに触れ、あなただけの答えを探します。平均の中の一人としてではなく、目の前のあなたとして。

私が考案した骨盤底筋矯正が、あなたがもう一度、自分の体に力を入れられるきっかけになれば幸いです。

ナチュラルカイロプラクティック院 院長 小松泰範

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お電話でのご予約 03-3723-1321

→ 産後の骨盤矯正はいつから受けられるのか:「ゴールデンタイムは6ヶ月まで」は医学か、マーケティングか / 出産から年数が経った尿もれ:長く続く尿もれへの骨盤底筋矯正 / 産後の骨盤全体のケア:産後骨盤矯正コース

ナチュラルカイロプラクティック院(自由が丘駅徒歩1分)/院長 小松泰範 TEL 03-3723-1321 〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-8-20 自由が丘第一ビル6F

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この記事を書いた人

■ 肩書き
自由が丘の整体院 ナチュラルカイロプラクティック院 院長
整体・妊活・産後骨盤ケア専門 / 著述家

■ プロフィール本文
2006年に東京・自由が丘で整体院を開設して以来、臨床歴20年の中で数千人を超える出産前後の女性をサポートしてきました。

「なぜ、手で触れると体が変わるのか」——
この問いを20年追い続け、メカノトランスダクションをはじめとする現代医学の知見と手技療法の接点を、臨床と文献の両面から探求してきました。

私は、単に痛みを抑えるだけでなく、骨格構造から「体が整う環境」を作ることを大切にしています。特に産後の尿もれや体型変化に対しては、独自の骨盤アプローチで向き合ってきました。多くの女性にみられる「反り腰」や骨盤の状態が、骨盤底筋の働きに影響しているのではないか——という臨床上の着眼から、筋トレを強いるのではなく、手技によって骨盤を整え、筋肉の緊張をゆるめることを軸にしています。

私生活では、双子を含む三児の父親でもあります。不妊治療の経験、過酷な育児、家庭で見てきた体の変化——妊活と産後を「当事者」として知っていることも、私の施術の根幹にあります。

臨床の現場から得た「本物の一次情報」を発信し、皆様が健康で幸せな生活を送れるよう、自由が丘の地で全力でサービスを提供してまいります。

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整体は医療ではありません。
私たちは病気を診ることはしません。

私たちがしているのは、あなたの身体に触れ、
状態を見つめ、そこに潜む違和感を感じ取ること。
それは太古から連綿と続く、
人が人を癒やすための民間療法です。

病院の検査では「異常なし」とされる、
けれど自分では確かに感じる不調や違和感——
その「言葉にならない違和感」を、手技によって
一つひとつ紐解き、本来の健やかさへと繋いでいく。
それが私たちの使命です。

腰痛・尿もれ・産後ケア・妊活など、
皆さんが理解しやすい言葉を用いることもありますが、
私たちがそれらを治すと断言するものではありません。

■ 専門分野・実績
・骨盤・反り腰への構造的な手技アプローチ(独自の産後骨盤アプローチ)
・産後骨盤ケア(尿もれ・体型変化などのお悩みに対する手技)
・妊活骨盤矯正(骨盤・腸腰筋など深部筋への手技)
・延べ数千人の臨床実績

■ 著書 2冊

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