
「あなたの難聴は、薬だけでは治らない」——整体師として、どうしても伝えたいこと
「あなたの難聴は、薬だけでは治らない」——整体師として、どうしても伝えたいこと
ある日、長年通ってくださっていたお客さまが、「突発性難聴になった」と話してくださいました。
病院ではステロイド治療のみ。経過観察だけが続き、気づけば——音は、二度と戻ってきませんでした。
私は悔しかった。いや、怒りすら感じました。
なぜなら私は、これまで何度も目の前で、
顎や首まわりを調整しただけで「耳が抜けた」「音が戻った」という変化を見てきたからです。
人間の耳は、血流とリンパでできています。
なぜそこに「手を当てる」という発想が、医療から抜け落ちてしまうのでしょうか?
——それがこの文章を書こうと思った、私の原点です。
内耳リンパ水腫とは?——“耳の奥”に起こる見えないトラブル
内耳リンパ水腫とは、内耳にあるリンパ液が過剰に溜まり、圧力が上がることで起こる状態です。
音を感じ取る機能や、バランス感覚が乱されることで、以下のような症状が現れます。
- 突然のめまい(数分〜数時間、回転性)
- 「ゴーッ」と鳴る耳鳴り(片耳・両耳)
- 低音域の難聴(一時的に聞こえにくくなる)
原因は「体液のめぐり」——でも、その“流れ”を見る医療が足りない
内耳リンパ水腫の直接的な原因は明確ではありませんが、以下のような要素が関与していると考えられています:
- 自律神経の乱れによる体液バランスの不調
- ストレスやホルモン変動
- 首・顎・肩まわりの血流やリンパの滞り
とくに多いのが、「検査では異常が出ないけれど、症状がつらい」というケース。
そういったときに、薬だけでは届かない部分があるのです。
整体によるアプローチ——顎関節から整える
整体では、顎関節(TMJ)を中心とした施術で、内耳リンパ水腫にアプローチします。
顎関節は、食べる・話すだけでなく、自律神経や耳の循環にも影響を与える重要な部位です。
この部分が歪むと、以下のようなことが起きます:
- 耳まわりの血流が低下する
- リンパの流れが滞る
- 自律神経が乱れ、内耳の圧力が上がる
そこで、顎関節や首・肩の緊張をゆるめることで、
自然な血液とリンパの流れを回復させ、症状の軽減を促すのです。
「噛むこと」が減った現代人
現代人は、柔らかい食事に慣れ、咀嚼(噛む)回数が激減しています。
噛むことには、
- 脳の血流を増やす
- 自律神経を刺激する
- 顎まわりの筋肉を健やかに保つ
といった、全身に及ぶ重要な作用があります。
つまり、「噛む力の低下」は、めぐりの不調=耳の不調につながりかねないのです。
よくあるご質問(Q&A)
Q. 整体で内耳リンパ水腫は治るの?
A. 医学的な“治療”ではありませんが、血流やリンパの流れを整えることで、症状が軽減された例は数多くあります。
Q. 顎関節と耳って関係あるの?
A. はい。顎のゆがみは自律神経や首肩の緊張を引き起こし、内耳の循環に影響します。
Q. 施術は痛いですか?
A. やさしい調整です。緊張をゆるめ、ゆったりと整える施術を行います。
Q. 効果はどれくらいで出ますか?
A. 早い方は1回で変化を感じますが、数回かけてじっくり改善していく方もいます。
現代医療と整体。どちらも大切にしたい。
整体は、薬のように“万人に同じように効く”ものではありません。
ですが、効く人には劇的に効くこともある。
その事実を、私はこの手で、何度も見てきました。
大切なのは、現代医療と整体を対立させることではなく、補い合うこと。
「何が正しいか」ではなく、
「何があなたの体を回復に導くのか」を、一緒に考えていけたらと思っています。
最後に——もしあなたや大切な人が、耳の不調で悩んでいるなら
どうか、「薬だけ」で終わらせず、
「整体という選択肢」も持っていてください。
その体には、治ろうとする力がちゃんとある。
——ただ、それを思い出させてくれる手が、必要なだけなのです。
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