【産後の股関節痛】いつまで続く?長引くのはなぜ?|産後整体師が考える3つのタイプと対処法〈東京・自由が丘〉

東京・自由が丘|産後の股関節痛

産後の股関節痛 ―「痛んだ原因」と「痛みの原因」は違う。だから、向き合い方も違う

いつまで続くのか。長引く理由は、向き合う場所のズレにある。

その痛みの原因、こう説明されてきませんでしたか?

  • 「リラキシンで、関節が緩んでいるからですよ」
  • 「骨盤が、歪んでいるからですよ」
  • 「筋力が、落ちているからですよ」

どれも、間違いではありません。でも——それはすべて、「なぜ痛くなったか(痛んだ原因)」の話です。

このページは、「いま、どこが痛みを出しているのか」の話です。

院長 小松泰範
小松 泰範こまつ・やすのり/院長
ナチュラルカイロプラクティック院 院長(東京・自由が丘・2006年開業)

  • 臨床20年・数千人に施術/日本カイロプラクティック医学協会 正会員
  • トリガーポイントセラピスト
  • 著書2冊

歩くとき、股関節(足の付け根)が痛い。「このまま痛みが続いたら、子どもが動きまわるようになったら、どうしよう」——そんな不安が頭をよぎるお母さんが、とても多くいらっしゃいます。

原因はいろいろ言われますが、日常生活に支障が出るほど痛むと、自分ではどうしていいか分からなくなります。

でも、あきらめなくていい症状だと、私は20年の臨床から考えています。

(股関節痛は、産後に起こりやすい体の不調の一つ。産後の体全体のことも知りたい方は、そちらもどうぞ。)

目次

「痛んだ原因」と「痛みの原因」は、別のもの

産後の股関節痛には、「痛んだ原因」と「痛みの原因」という、二つの別のものがある——私はそう考えています。

  • 痛んだ原因 … なぜ痛くなったのか。リラキシン、育児の負担、骨盤の歪み、筋力の低下。
  • 痛みの原因 … いま、痛みを出しているのはどこか。股関節まわりの筋肉・腱・関節の深部など、負担が集中している場所。

この二つは、似ているようでまったく違います。そして——正直な話、痛くて困っている人にとって、「なぜ痛くなったか」は、実はどうでもいいのです。 知りたいのは「早く何とかしてほしい」。その切実な思いだけです。

もちろん、原因を知ることに意味がないわけではありません。ただ、それを知るだけでは、いま出ている痛みは変わりません。

だから私は、「痛んだ原因」の説明で終わらせず、「いま痛みを出している場所(痛みの原因)」に向き合うようにしています。

痛んだ原因 ― リラキシンと、育児のオーバーワーク

産後の股関節痛というと「出産で痛めた」と思われがちですが、私の見立ては少し違います。出産そのものの外傷というより、リラキシンというホルモンの影響で関節や靱帯が緩み、その不安定な土台に、育児の反復動作(抱っこ・立ち上がり・前かがみ)が積もって痛む——これが多いのです。恥骨や尾骨が「出産時に痛める」ことが多いのとは、少し成り立ちが違うのです。

リラキシンは、妊娠中に分泌されて関節や靱帯を緩めるホルモンです。そして、緩んだ土台は、ホルモンが引いたあとも、すぐに元に戻るとは限りません(その性質や”6ヶ月リミット説”の誤解については、産後の骨盤矯正はいつから?で詳しく書いています)。緩んだ関節を、育児という終わりのない反復動作が毎日使い続ける。だから「いつまで続くのか」と感じる方が多いのです。

ただ、ここまではすべて「なぜ痛くなったか(痛んだ原因)」の話です。これを知っても、いま出ている痛みが軽くなるわけではありません。

痛みの原因 ― 股関節そのものに積もった負担(3つのタイプ)

痛みの原因は、骨盤という大きな構造(マクロ)ではなく、緩んだ股関節そのものに積もった負担(ミクロ)——私の臨床では、次の3つのタイプに分かれることが多いです。

「ホルモン」「骨盤の歪み」「筋力低下」。調べると必ず並ぶこれらは、どれも「痛んだ原因」の説明です。原因の名前を挙げるだけで、いま痛みを出している場所=「痛みの原因」が示されていない。だから「分かった気はするけれど、痛みは引かない」になりやすいのです。

もちろん、股関節の痛みには、臼蓋形成不全など、整形外科で確認すべき構造の問題もあります。そうした問題が確認されない場合、私は「緩んだ土台+育児の反復負荷」という視点から状態を見ています。なお、この3つは医学上の分類ではなく、当院の臨床上の整理です。

① 立ち上がり・歩き出しで痛むタイプ(大腿直筋の付け根)

立ち上がり・歩行・抱っこの繰り返しで、太もも前面の筋肉(大腿直筋)の付け根に負担が積もっていると考えるタイプです。

特徴:立ち上がりで痛い/歩き出しがつらい/股関節の前側・付け根が痛む

私の見立て:骨盤を整えても、ストレッチをしても引きにくいのは、負担が積もった付け根そのものに、まだ向き合えていないからだと考えています。

② 動かすとズキッと、深い場所が痛むタイプ(関節の深部)

股関節の深い場所(関節包のまわり)への負担や炎症が関わっていると考えるタイプです。

特徴:動かすとズキッと痛む/寝返りで痛い/深い場所が痛む感じ

私の見立て:この状態で無理に動かしたり、筋トレやストレッチを足すと、かえって長引くことが多い。まず落ち着かせることを優先します。

③ 抱っこで悪化するタイプ(大腰筋の疲労)

妊娠中から続く姿勢の変化と、産後の抱っこ・前かがみで、体の深部の筋肉(大腰筋)が疲れて硬くなっていると考えるタイプです。

特徴:抱っこで悪化する/長時間歩けない/股関節が抜けそうな不安感がある

私の見立て:骨盤矯正や体幹トレーニングだけでは変わりにくく、硬くなった大腰筋そのものに向き合う必要があると考えています。

タイプが違えば、合わない対応も違う。だから、まず見極めが要るのです。

だから、「向き合い方」も違う

「痛んだ原因」と「痛みの原因」が違えば、向き合い方(対処法)も変わります。

骨盤の歪みや筋力低下に対する骨盤矯正・筋トレは、「痛んだ原因」へのアプローチであり、再発を防ぐ予防として意味があります。でも、いま取り組むべきは、痛みそのもの。長く股関節痛に悩んでいる方は、向き合う対象がズレていた——私はそう見てきました。

骨盤を動かしても、筋トレをしても、負担が積もった組織には届きにくい。だから私は、骨盤や姿勢ではなく、いま痛みを出している組織に、直接向き合うようにしています。

痛みの場所は、あなたの感覚を手がかりに探します

いちばんの手がかりは、あなたが感じている痛みそのものです。

「深い場所がズキッとする」「歩き出しが痛い」——レントゲンで異常が見つからなくても、筋肉や腱など軟部組織由来の痛みまで否定できるわけではありません。あなたの体は、その場所の異変を「痛み」として伝えています。

私の役割は、ただ骨盤を動かすことではありません。長年の臨床で培った手で、あなたの「痛みの感覚」を手がかりに、痛みを出している場所を探していくこと。その場所に、向き合っていく。私はそう考えて施術しています。

産後の股関節痛:整形外科・整体・当院の違い

違いは、順番です。当院は「今ある痛みに向き合う」が先、「整える・防ぐ」はそのあと——この順番を守ります。

どれが良い・悪い、という話ではありません。見ている場所と、順番の考え方が違う——そういう話です。

よく「骨盤の歪みを直せば、よくなりますよ」と言われます。これは、予防と治療をひとつのものとして捉える考え方です。私は、「今ある痛みに向き合うこと」と「再発を防ぐこと」は、別の仕事だと考えています。

整形外科
一般的な整体・接骨院
当院
主な役割
診断・医学的評価・治療
姿勢や筋骨格系へのケア
痛みを出している股関節まわりの組織に着目した手技
強み
臼蓋形成不全など、骨・関節・神経の問題を確認できる
身体機能を整える
産後・育児期の負担を踏まえて、負担が集中している付け根・深部・大腰筋などに向き合う
当院との関係
必要に応じて併用(受診が先の症状もあります)
目的によって選択
医療を代替しない

整形外科は、重大な病気を見つけて除外する大切な場所です。私はその役割を否定しません。一般的な整体や接骨院の「体を整える」も、再発を防ぐ予防として意味があります。私はただ、その前に、今ある痛みの核心に向き合いたい——そう考えているだけです。ただ、痛みが続いているなら、今向き合うべき場所が、まだ見つかっていないのかもしれません

手当てと予防は、対立するものではありません。同時に進められる方もいます。ただ、優先順位は変わりません——当院は、この順番を大切にしています。

産後の股関節痛 よくある質問

Q. 産後の股関節痛は、いつまで続きますか?

「産後2〜3ヶ月ほどで自然に落ち着くことが多い」と一般には言われます。ただ、産後の股関節痛は、緩んだ土台に育児の反復負荷が毎日積もり続ける痛みなので、育児が続く限り、時間だけでは引きにくいのが実情です。産後何ヶ月かということより、いま痛みを出している場所に合った対応がされているかどうか——私はそこを見ています。

Q. ストレッチをすれば良くなりますか?

タイプによります。関節の深い場所に炎症が関わっていると考えるタイプでは、ストレッチや筋トレを足すことで、かえって長引く方を私は診てきました。付着部に積もった負担も、伸ばして届く場所ではありません。まず、自分の痛みがどのタイプなのかを見極めることが先です。

Q. 片方の股関節だけ痛いのはなぜですか?

抱っこや授乳の姿勢には利き側の癖があり、負荷が片側に積もりやすいからです。片方だけ痛むのは、骨盤全体の問題というより、その側の組織に負担が集中しているサイン——私はそう見ています。

Q. 痛くて歩けないほどですが、整体で大丈夫ですか?

歩けないほどの強い痛みや、夜間も眠れない痛みは、まず整形外科で骨や関節の異常を確認してください。そのうえで「異常なし」なのに痛みが続く場合に、画像に写らない組織の負担へ、私が向き合っていきます。

Q. 痩せないと、股関節痛は変わりませんか?

体重を戻すことは、股関節の負担を減らす意味で役立ちます。ただ、産後の股関節痛は体重だけが原因ではなく、育児の反復負荷が大きいので、「痩せること」が最優先とは考えていません。体重より先に見るべきは、いま痛みを出している場所です。

Q. 病院で「異常なし」と言われましたが大丈夫ですか?

股関節周囲の小さな炎症や負担は、画像に写りにくいものです。「画像で異常なし」と「痛みの原因がない」は、同じ意味ではありません。気になる症状が続く場合は医療機関にもご相談いただきつつ、育児動作や筋肉・腱への負担という観点からは、当院で確認できることがあります。

Q. 骨盤矯正を受けてきましたが無駄でしたか?

無駄ではありません。ただ、股関節そのものに積もった負担には、骨盤矯正だけでは直接届きにくいものです。骨盤矯正は予防として意味がありますが、いま出ている痛みには、別のアプローチが要ると考えています。

Q. すぐに変化を感じますか?

状態によります。数回で変化を感じたと話される方もいれば、時間のかかる方もいます。初回の施術と体の反応を見たうえで、見通しを正直にお伝えします。結果には個人差があります。

産後の股関節痛で悩むあなたへ

産後の股関節痛は、仕方ないものでも、我慢するものでもありません。「痛んだ原因」を追いかけるより、いま痛みを出している場所を見極めて、合った対応をとる——その方が変化の出やすい症状だと、私は診てきました。

まずはあなたの痛みがどのタイプなのか、一度ご相談ください。

When you want to chase your child again

股関節の痛みで、抱っこや階段がつらい方へ

歩けないほどの強い痛みは、まず病院へ。「骨盤矯正でも変わらなかった」なら、痛みのタイプを見極めるところから、始めましょう。自由が丘 南口より徒歩1分。

オンラインで予約する

お電話でも:03-3723-1321(10:00〜20:00)

このページは整体・カイロプラクティックの観点によるもので、医療行為・診断ではありません。効果には個人差があります。気になる症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
ナチュラルカイロプラクティック院/院長 小松泰範 TEL 03-3723-1321 〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-8-20 自由が丘第一ビル6F

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

■ 肩書き
自由が丘の整体院 ナチュラルカイロプラクティック院 院長
整体・妊活・産後骨盤ケア専門 / 著述家

■ プロフィール本文
2006年に東京・自由が丘で整体院を開設して以来、臨床歴20年の中で数千人を超える出産前後の女性をサポートしてきました。

「なぜ、手で触れると体が変わるのか」——
この問いを20年追い続け、メカノトランスダクションをはじめとする現代医学の知見と手技療法の接点を、臨床と文献の両面から探求してきました。

私は、単に痛みを抑えるだけでなく、骨格構造から「体が整う環境」を作ることを大切にしています。特に産後の尿もれや体型変化に対しては、独自の骨盤アプローチで向き合ってきました。多くの女性にみられる「反り腰」や骨盤の状態が、骨盤底筋の働きに影響しているのではないか——という臨床上の着眼から、筋トレを強いるのではなく、手技によって骨盤を整え、筋肉の緊張をゆるめることを軸にしています。

私生活では、双子を含む三児の父親でもあります。不妊治療の経験、過酷な育児、家庭で見てきた体の変化——妊活と産後を「当事者」として知っていることも、私の施術の根幹にあります。

臨床の現場から得た「本物の一次情報」を発信し、皆様が健康で幸せな生活を送れるよう、自由が丘の地で全力でサービスを提供してまいります。

───────────────────

整体は医療ではありません。
私たちは病気を診ることはしません。

私たちがしているのは、あなたの身体に触れ、
状態を見つめ、そこに潜む違和感を感じ取ること。
それは太古から連綿と続く、
人が人を癒やすための民間療法です。

病院の検査では「異常なし」とされる、
けれど自分では確かに感じる不調や違和感——
その「言葉にならない違和感」を、手技によって
一つひとつ紐解き、本来の健やかさへと繋いでいく。
それが私たちの使命です。

腰痛・尿もれ・産後ケア・妊活など、
皆さんが理解しやすい言葉を用いることもありますが、
私たちがそれらを治すと断言するものではありません。

■ 専門分野・実績
・骨盤・反り腰への構造的な手技アプローチ(独自の産後骨盤アプローチ)
・産後骨盤ケア(尿もれ・体型変化などのお悩みに対する手技)
・妊活骨盤矯正(骨盤・腸腰筋など深部筋への手技)
・延べ数千人の臨床実績

■ 著書 2冊

目次