腸腰筋の冷えが「不育・初期流産」を招く理由

腸腰筋の冷えが「不育・初期流産」を招く理由

妊娠がわかった瞬間、女性の体はゆっくりと “守るモード” に入ります。
赤ちゃんを育てるために血液やホルモンのバランスが変わり、体は一生懸命に調整を始めます。

それなのに――。

「原因不明の不育症」
「初期で心拍が止まってしまう」
「毎回同じ週数で流産してしまう」

こんな相談が、私の整体院には後を絶ちません。

病院では「染色体異常」「たまたま」「運が悪かった」という説明で終わることも多く、
それ以上、体の奥で何が起きているのかを丁寧に教えてくれる場所はほとんどありません。

しかし私は、数万人を触診し続けた18年以上の臨床で、一つの“共通点”を見てきました。

それが――
腸腰筋の冷えと硬さです。

腸腰筋は、骨盤の内側・お腹の深部にある大きな筋肉。
ここが冷えて動きを失うと、子宮・卵巣・内臓の温度と血流が落ち、妊娠の維持に必要な力が奪われてしまいます。

医療ではまだ因果関係として語られませんが、
「腸腰筋が冷えたままの体」は、妊娠を守る力が弱い
――これが、私が長年の臨床で確信していることです。

そして嬉しいことに、
腸腰筋を温め、動きを取り戻すだけで“妊娠の流れ”が変わる人が本当に多い。

あなたが今、不安の中で妊娠を守りたいと願っているなら、
今日からできる体の整え方をぜひ知ってください。

あなたの体には、まだ“変われる力”が残っています。
その力を取り戻す方法を、このページでお伝えします。

目次

——妊娠を守るための“内側の熱”をどう保つか

「妊娠はしたのに続かない…」
「検査はすべて異常なし。でも不安が消えない」

そんな方が、実は一定数いらっしゃいます。

臨床経験18年、のべ数万人の触診の中で、私は強く感じていることがあります。

多くの方に共通しているのは、腸腰筋が“冷えて”いる。
そして、子宮が“冷えて”いる。

これは医学的な診断ではありません。
しかし、触れば誰でも分かるほどの “冷たさと硬さ” が存在します。

そしてこの冷えは、
妊娠の継続に確実に影響を与えていると私は考えています。


◆ 腸腰筋とは?

妊娠の土台を支える「深部の要」

腸腰筋は

  • 姿勢

  • 骨盤の安定

  • 内臓の位置

  • 下半身の重心

を支える、身体の“インナーユニットの中心”です。

赤ちゃんのベッドである 子宮のすぐ後ろ にある筋肉──
それが腸腰筋。


◆ 腸腰筋が冷えると、なぜ妊娠維持に影響するのか?

これはあなたが妊活・妊娠で最も知るべきポイントです。

腸腰筋が冷えると…


◎① 子宮への血流が落ちる

腸腰筋周囲の血流が悪くなると、
そのすぐ前にある 子宮・卵巣への血流が低下 します。

血流が落ちれば…

  • 子宮内膜が育ちにくい

  • 着床が不安定になる

  • 胎児への栄養が届きにくい

「冷えた子宮は 妊娠の継続が難しい」
これは、東洋医学でも古くから言われてきた事実です。


◎② 子宮が“固く冷たい”状態になりやすい

あなたも触れば分かるかもしれません。

お腹の奥が冷たく、硬く、張っている。
これは 腸腰筋が冷えたサイン です。

内臓は温度が1℃下がると
「働きが30%落ちる」と言われています。

内臓の冷え=子宮の機能低下
と考えていいでしょう。


◎③ ホルモンが乱れやすくなる

腸腰筋の冷えは自律神経を緊張させます。

自律神経が乱れると…

  • プロゲステロンが働きにくくなる

  • 血管が収縮し、胎盤循環が悪化

  • 妊娠の維持力が弱くなる

妊娠とは、「血流とホルモン」で成り立つ生命活動です。

どちらが欠けても、継続が難しくなります。


◆ こんな症状はありませんか?

当院で不育に悩む方の多くがこう言います。

  • 下腹が常に冷たい

  • 腹巻きしても温まらない

  • 足が冷えて眠れない

  • 腰が痛くなりやすい

  • 姿勢が保てない

  • 歩くとすぐ疲れる

これらはすべて 腸腰筋の冷え・硬さのサイン です。


◆ 妊娠を守るための“腸腰筋ケア”

ここが一番重要です。


◎① 温める(外側 × 内側の両方)

  • 湯船に10〜15分

  • 生姜湯・白湯

  • 寝る前のカイロ(おへその下あたり)

とくに妊娠中は
「入浴後の水シャワーで汗腺を閉じて熱を閉じ込める」
あなたが大切にしているこの方法が本当に有効です。


◎② ゆるい運動で腸腰筋を“鍛える”のではなく“動かす”

  • ゆっくりしたウォーキング

  • 骨盤の前後ゆらし

  • 軽いストレッチ

妊娠中にやるべきことは
「鍛える」ではなく “血流を作る” ことです。


◎③ お腹・腰のマッサージ(優しい圧)

お腹全体を温めるような
ふわっとしたマッサージ が効果的。

強すぎる刺激は逆効果なので注意です。


◎④ 姿勢を整える(これが最大のポイント)

姿勢が崩れると、腸腰筋が固まりやすくなります。

妊婦さんはとくに

  • 反り腰

  • 巻き肩

  • 首前傾

になりやすい。

→ これが腸腰筋の冷えを悪化させる大きな原因です。

整体はここを改善する「最も確実な手段」です。


◆ 妊娠中のストレスと腸腰筋

ストレスは子宮を冷やします。

なぜならストレスで交感神経が優位になると
子宮の血管がキュッと縮むから。

腸腰筋をゆるめて温めると
副交感神経が優位になり、自然と子宮が温まります。

「腸腰筋を整える=精神的安定にもつながる」
これは多くの妊婦さんが実感している事実です。


◆ まとめ

腸腰筋の冷えは “妊娠の継続” に大きく関わります。

  • 子宮の血流が落ちる

  • 内臓が冷える

  • ホルモンが乱れる

  • ストレスが強くなる

だからこそ妊娠中は
腸腰筋のケアが絶対に必要 なのです。

あなたの体には、まだ十分に“温める力”が残っています。
その力を引き出す方法を、ぜひ日常に取り入れてください。

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この記事を書いた人

2006年から東京の自由が丘で整体院を開設して以来、私は数千人の出産後のママたちをサポートしてきました。皆様が健康と安心を取り戻す手助けをすることは、私にとって最も報われる仕事の一部です。

さらに、私自身も双子を含む三児の父親としての経験があり、これらの個人的な育児経験も治療に活かしています。家庭と職業の両方で得た知識を組み合わせることで、患者の皆さんに対してより包括的で理解のある治療を提供できると信じています。

私の目指すものは、臨床の現場で得た本物の情報を発信し、皆さんが健康で幸せな生活を送ることができるようサポートすることです。これからも、自由が丘の整体院で皆さんの健康と幸せのために、全力でサービスを提供してまいります

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