【恥骨離開の治療ポイント】恥骨離開にこだわるな! あなたの悩みは恥骨の痛みからの解放である。
出産後、多くの女性が恥骨離開による痛みで苦しんでいます。
特に歩行時の恥骨痛が主な悩みとなっています。
多くの場合、医療機関での相談や治療にもかかわらず、この痛みは解消されません。
恥骨離開(ちこつりかい)とは?
「恥骨離開」とは、恥骨結合、すなわち骨盤の前部を構成する恥骨の両端が、妊娠や出産などの理由で分離または拡大することを指します。この現象は、主に妊娠後期に起こり、赤ちゃんの通過を容易にするために、体が産む準備をしているときに自然に発生します。さらに、出産時に赤ちゃんの頭が大きすぎたり、骨盤が左右均等に開かないなどの問題が生じると、恥骨の結合部や腹筋の付け根などが損傷し歩行困難な痛みを出すこともあります。
恥骨離開に悩む人に読んでほしい。
病院では、通常、診断、外科的処置、薬学的アプローチが主な治療方法です。恥骨離開の診断後、一般的な対応は「リハビリをして、時間が経てば治る」というものです。しかし、これでは患者の本当の悩みである痛みが解消されません。
一般的に、恥骨離開の診断にはレントゲン撮影が用いられ、離開の程度が計測されます。しかし、これは恥骨離開の状態を改善することに焦点を当てており、患者が本当に求めているのは恥骨の痛みからの解放です。
治療においては、恥骨の痛みを直接的に軽減するアプローチが必要です。これは、恥骨離開そのものよりも痛みの治療に焦点を当てることを意味します。恥骨離開の改善を目指すのではなく、痛みを和らげるための具体的な対策を講じることが、患者にとって真に有効な治療方針と言えるでしょう。
恥骨の痛みの原因
1. 恥骨離開、恥骨結合の損傷や炎症(歩行時の恥骨の痛み)
ホルモンの影響や、産道を通過する赤ちゃんによって恥骨結合に過度の力がかかることで、損傷や離開が起こり、歩行時に痛みが生じます。
なぜ歩くと恥骨が痛いのか?
恥骨離開は、妊娠や出産のみならず、日常生活の歩行にも影響します。骨盤の動きは仙腸関節と深く関連しており、恥骨結合はこの動きを支える中心的な役割を担います。しかし、恥骨結合が損傷すると、歩行時に痛みが発生します。
装具の長期使用には注意が必要
恥骨離開の治療に骨盤ベルトを利用することがありますが、長期間にわたる使用は恥骨結合の硬化や仙腸関節の動きの制限を引き起こし、追加の問題を生じさせる可能性があります。
2. 恥骨と腹筋の付着部の損傷や炎症(起き上がるときの恥骨の痛み)
起き上がる際の恥骨の痛みは恥骨離開とは直接関係がありません。この痛みの原因は、妊娠による腹部の拡大で恥骨上部の腹筋の付着部が損傷や炎症を起こしているためです。
3. 恥骨と骨盤底筋群の付着部の損傷や炎症(開脚時の痛み)
開脚時に恥骨が痛むのは比較的稀ですが、出産時や育児期に見られることがあります。
出産時の痛みの原因
骨盤下部が狭い、股関節が硬いなど先天的な問題や、赤ちゃんの頭が大きい場合、または吸引や鉗子分娩による骨盤底筋群と恥骨下部の付着部の損傷や炎症が原因です。
育児期の痛みの原因
産後ヨガで足を広げすぎる、骨盤ベルトの長期使用による恥骨結合の柔軟性の欠如が、開脚時の恥骨の付着部や結合下部の損傷の原因となります。
対処法
当院では、恥骨離開に限らず、恥骨の痛み全般にフォーカスした治療を行っています。
恥骨の痛みは多岐にわたり、他の医療機関での治療に限界を感じて来院される方も少なくありません。幸い、私たちは様々な恥骨痛を抱える患者さんと出会い、臨床経験を通じて恥骨痛治療の専門知識を深めてきました。
産後7年経っても改善しない恥骨痛、骨盤ベルトなしでは歩行が困難な方、杖を使わずに生活したいと願うお母さんなど、多様な恥骨痛を治療してきました。
恥骨痛は一部で比較的珍しいケースとされていますが、適切な治療を施せば、ほとんどの場合、早期に改善が見込めます。私たちの治療で改善しなかったケースはほとんどありません。お近くの方で恥骨の痛みにお悩みの場合は、ぜひご相談ください。
体験談
体験談:出産後に恥骨の痛みが続き、一時は車いすを使用
私が人生で初めて母親になったのは35歳の時でした。それまで待ち望んでいた出産の喜びも束の間、私の体は予想以上の反応を示しました。なんと、出産後に恥骨の痛みが続くようになり、一時期は歩くことができず、車椅子を使用しなければならないほどの状況にまで至りました。
出産後のケアとして骨盤ベルトを使用していましたが、それを外すと歩くことすら難しくなるほどでした。その痛みは、産院を退院してからも続き、結局、十ヶ月もの間、この恥骨の痛みに悩まされ続けました。その間、私は整形外科と接骨院を週一回のペースで通っていましたが、なかなか改善する兆しは見られませんでした。
痛みに耐えながらも、私は骨盤矯正に通うことを望んでいました。しかし、恥骨の痛みが非常に強かったため、一時は「様子を見る」ことを選択しました。
しかし、十ヶ月目になっても痛みは一向に改善せず、とうとう我慢の限界が来てしまいました。私は自分の体に必要なケアを受けるために、骨盤矯正の専門家のところへ通院することを決心しました。
驚くべきことに、最初の施術を受けた直後から、日常生活で感じていた恥骨の痛みはほぼ消えました。私は安心し、その後も念のためベルトの使用を続けることにしました。
さらに、先生からは自宅での恥骨ケアの方法を教わり、それを実践するようになりました。その結果、回復は順調に進み、5回目の施術を受けた時点で、恥骨の痛みは完全に消失しました。
私がこの恐ろしい経験を通じて学んだことは、我慢を続けるよりも、専門的な治療を受けることの大切さです。今は全く痛みがない生活を送れており、その事実に私自身が驚いています。この経験を通じて、同じような問題に直面している人に何かのヒントや助けになればと思います。
適切な医師の選び方
恥骨離開や恥骨痛の治療において、医師の質を見極めることは非常に重要です。
どのように医師に質問するかが、その医師の力量を判断する鍵となります。
効果的ではない質問例
Q:「先生、恥骨離開または、恥骨痛は治りますか?」
この質問では、医師の能力を正しく評価することはできません。
一般的な返答が予想され、医師の具体的な治療能力やアプローチが分かりません。
より適切な質問例
Q:「先生、私の恥骨離開または、恥骨痛を治せますか?」
この質問では、医師がどのように対応するかでその力量を判断できます。具体的かつ個人的な問題に対する医師のアプローチが明らかになります。
ちなみに、私(整体師です)ならこのように答えます。
A:「大丈夫です。数回の施術で治ると思います。もちろん絶対ではありませんが、治らない人は珍しいですよ。安心してください。」
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