産後の尿もれの悩みは骨盤底筋矯正で解決!
産後の尿もれは治りましたか?
尿漏れと聞くと、多くの人が高齢者に関連する問題だと考えがちです。しかし、妊娠や出産が原因で尿漏れに悩む女性も少なくありません。このコラムを読んでいるあなたが産後の尿漏れに直面しているなら、それは一般的なことであり、あなただけの問題ではないと理解してください。
ただし、「多くの人が経験するから大丈夫」と安易に考えて放置してしまうと、日常生活に支障が出たり、ストレスが増加したりするだけでなく、将来的に骨盤臓器脱などの深刻な状態に陥るリスクも高まります。
このコラムでは、産後の尿漏れが発生する原因、通常どれくらいで改善するか、そして尿漏れを改善するためにどのような対策が有効かを詳しく解説します。ぜひ、産後の尿漏れを解決するための参考として活用してください。
こんな経験ありませんか?
- 咳やくしゃみをした時にチョロッと漏れてしまった
これが、尿漏れの最も多いパターンです。花粉症の季節の激しい連続くしゃみで尿漏れし、このシーズンだけ悩むという方も。
- 生まれた我が子を抱き上げただけなのに尿が漏れてしまった
赤ちゃんを抱っこしたり、重いものを持ち上げたりしたときに、お腹に力が入り、それで尿漏れしてしまうパターンです。
- 走ったりジャンプしたりした衝撃で失禁してしまった
ジョギング中や、エクササイズ中、それから日常のちょっとした動きなどの最中に尿が漏れてしまうことがあります。子どもが突然走り出して追いかけたらチョロッ……、信号が変わりそうで駆けだしたら「あっ……」、こんな状態ですと日常生活にも支障をきたしてしまいます。
特にジャンプは腹圧がかかるため、子どもとトランポリンをしたり、縄跳びをしたりしている時に「げっ!今漏れたよね?!」と気付くパターンも。
- 特に何かしていたわけでもないのに失禁してしまった
尿漏れがひどくなると、座っているだけで自分は意識していないのに尿が漏れている、いわゆる「無意識漏れ」の状態となってしまいます。この状態になってしまうと、早急な治療が勧められます。
重症度 | 状況 | 典型的なシナリオ |
---|---|---|
軽度 | 咳やくしゃみ | 花粉症の季節にくしゃみをしたときに尿が漏れる |
中度 | 重いものを持ち上げた時 | 赤ちゃんを抱き上げた際に尿漏れする |
中度 | 運動中 | ジョギングや子供を追いかける時に尿が漏れる |
重度 | 無意識の尿漏れ | 何もしていない状態で尿が漏れてしまう |
お湯もれ・便もれ・エアもれ
お風呂上がりだけ尿が漏れる!? 「お湯漏れ」とは何か?
尿漏れとは異なりますが、「お湯漏れ」という現象は産後の母親によくあることです。この現象は、お風呂のお湯が膣内に逆流し、入浴後に突然、大量に水が流れ出ることを指します。尿漏れかと思いきや、実は湯船のお湯が原因であると気付く方も多いです。
お湯漏れの原因は、尿漏れと同様に骨盤底筋の問題が多く、尿漏れ対策と同じ方法で改善が見込めます。
[エア漏れや便漏れも注意]
産後の女性は、尿やお湯だけでなく、エア漏れや便漏れの問題にも直面することがあります。
エア漏れは、膣から空気が漏れる現象で、時にはオナラのような音がすることもあります。この空気は腸内ガスと異なり臭いは伴わず、膣から逆流した空気が再度排出されるものです。
便漏れは、便が意図せずに漏れてしまう症状で、特に便意を感じても間に合わず漏れてしまう場合、日常生活に大きな支障をきたし精神的にはかなり負担です。これは下痢ではなく普通の便で起こることが特徴です。
エア漏れや便漏れも、骨盤底筋の機能低下や膣のゆるみが原因ですので、骨盤底筋を強化することで改善が期待できます。
症状 | 説明 | 関連する主要筋肉または生理的原因 |
---|---|---|
尿漏れ | 咳やくしゃみ、抱っこ時、運動中に尿が漏れる。 | 骨盤底筋群、特に浅い外尿道括約筋、恥骨尾骨筋 |
お湯漏れ | 入浴後、膣内に逆流したお湯が突然流れ出る。 | 骨盤底筋群のゆるみ、特に膣周囲の筋肉 |
エア漏れ | 膣から無意識に空気が漏れる、時に音が伴う | 骨盤底筋群、特に骨盤底筋群の弱化や不調和 |
便漏れ | 便意を感じても間に合わず便が漏れてしまう。 | 骨盤底筋群、特に外肛門括約筋および骨盤底筋群の他の筋肉 |
なぜ尿漏れが起こるのか?
尿漏れは、骨盤底筋群の機能低下が主な原因です。
血液が腎臓でろ過され、余分な水分や栄養素が尿として膀胱に貯蔵されます。膀胱が一定量の尿を蓄えると尿意を感じ、尿道を通じて尿が体外に排出されます。
通常、骨盤底筋群が尿道を適切に閉じることで、尿のコントロールが可能です。しかし、妊娠や出産によって骨盤底筋群が伸びたり、圧力によって損傷を受けたりすると、その機能が低下します。出産は特に骨盤底筋を伸ばし、赤ちゃんが産道を通るのに必要な柔軟性を提供しますが、この過程で筋肉が適切に戻らないことがあります。
筋力が低下した骨盤底筋群では、尿道をしっかり閉じることができず、腹圧がかかると尿が漏れることがあります。これは腹圧性尿失禁と呼ばれ、くしゃみや咳、ジャンプなどで尿漏れが起こる状態です。
骨盤底筋の機能低下は、出産だけでなく肥満や加齢、ホルモンの変化によっても引き起こされることがあります。産後の尿漏れ改善には、骨盤底筋トレーニングが効果的ですが、症状が重い場合は投薬や手術が必要になることもあります。また、産後骨盤矯正を行うことで骨盤底筋群の機能回復を促し、尿漏れを改善することが可能です。
項目 | 説明 |
---|---|
原因 | 妊娠・出産による骨盤底筋の伸張・損傷、肥満、加齢、ホルモンの変化 |
発生メカニズム | 腎臓でろ過された尿が膀胱に蓄積。膀胱が満たされると尿意を感じ、尿道から尿を排出。骨盤底筋が弱ると尿道を適切に閉じられず、腹圧がかかると尿が漏れる。 |
対策方法 | 骨盤底筋トレーニング、産後骨盤矯正、必要に応じて投薬や手術。腹圧性尿失禁の改善には特に骨盤底筋の強化が効果的。 |
通常は自然に治る【産後の尿漏れ】
産後に尿漏れを経験することは一般的で、多くの新しい母親たちがこの問題に直面します。医療スタッフからもしばしば「普通のこと」と励まされるため、尿漏れは産後の誰もが経験する可能性がある一時的な症状と見なされています。
産後、子宮は約1ヶ月で元の大きさに収縮します。この期間中、子宮はまだ比較的大きく、腹腔内の圧力により膀胱の容量が制限されるため、頻繁に尿意を感じることがあります。この時点で骨盤底筋もまだリラックスしている状態のため、尿漏れが生じやすくなります。
尿漏れが改善される期間
多くの場合、産後1ヶ月以内には骨盤底筋群の機能が回復し始め、尿漏れは自然に改善されます。症状が早く改善する人もいれば、少し時間がかかる人もいますが、産後の体の自然な回復プロセスにより、ほとんどの女性は1ヶ月程度で日常生活における排尿のコントロールを取り戻すことができます。
尿漏れが続く場合の対応
産後1ヶ月を過ぎても尿漏れが改善されない場合は、専門的なアドバイスを求めることが推奨されます。しかし、尿漏れが日常生活に大きな支障を来していない限り、医療機関での治療よりも当院の骨盤底筋を強化する【産後骨盤矯正】をお勧めしています。
注意:尿漏れを放置するリスク
産後の尿漏れは一般的ですが、それを当たり前として放置するのは避けるべきです。尿漏れが持続することによる不快感や衛生的な問題、さらには精神的なストレスが生じることもあります。適切な時期に適切な対策を講じることで、これらのリスクを最小限に抑え、快適な産後生活を送ることが可能です。
産後しばらく経ってから始まる尿漏れは不吉
産後すぐから1ヵ月程度で発生することが一般的な尿漏れですが、例外的に産後1年以上経過してから尿漏れが始まるケースもあります。このような遅発性の尿漏れは比較的まれであり、短期間での改善が難しいエースです。
遅発性尿漏れの特徴
遅発性尿漏れの場合、通常の骨盤底筋トレーニングで改善が見られないことがあります。これは、骨盤底筋が適切に引き締まっているように見えても、実際には機能的な問題が残っているためです。また、骨盤底筋が片側に弱い、もしくは神経損傷が原因で筋力が失われている場合もあります。
骨盤矯正の重要性
このような尿漏れに対しては、整体院での専門的なアプローチが有効です。整体師による個別の評価と治療が、患者さん一人一人の状態に合わせた適切な対策を提供します。整体では、骨盤底筋の状態を調べ、必要に応じて骨盤の調整を行うことで、機能的な回復を促します。
骨盤底筋の緊張を和らげる手技や特定の筋肉群をターゲットとしたエクササイズなど、整体院で提供される様々な方法が尿漏れの改善に寄与します。これらの手法は、骨盤底筋群の正常な機能を回復させることを目指し、産後の女性が日常生活においてより快適に過ごせるよう支援します。
遅発性尿漏れを抱える産後の女性にとって、整体院での治療は、尿漏れに対する理解と専門的なケアを受けるための重要なステップです。
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