
長年の尿もれ、トレーニングを一生続けますか?|骨盤底筋と姿勢で見る整体「骨盤底筋矯正」|東京・自由が丘

尿もれ専門ケア / FOR WOMEN WHO TRIED EVERYTHING
パッドが手放せない尿もれに——
骨盤底筋に手技で働きかける、第三の選択肢
「骨盤底筋矯正」
体操の動画。「一瞬で効くツボ」。有名なお医者さんのチャンネル。「尿もれを治す5つの方法」。検索すれば、いくらでも出てきます。あなたも、いくつも試してきたはずです。でも——あなたは一生、骨盤底筋トレーニングを続けられますか?
「治す方法」は、もう無料で手に入る時代です
20年、尿もれを診てきた私の結論はシンプルです。腹圧性尿失禁の改善には、骨盤底筋と姿勢の両方を見ることが大切——骨盤底筋は、姿勢や骨盤の状態によって力が入りやすいときと、入りにくいときがあるからです。
- 座る姿勢を変えるだけで骨盤底筋の活動が変わることを示した、小規模な測定研究もあります(Sapsford 2008, Arch Phys Med Rehabil)。
- 対象は、咳・くしゃみ・運動・立ち上がりで漏れる腹圧性の尿もれ。出産から何年経っていても、出産を経験していなくても、対象になります。
- 骨盤底筋矯正とは、服を着たまま骨盤周囲から手技で骨盤底筋に働きかけ、「力の入る位置」へ戻す整体施術です(2007年考案)。体操(自助)と病院(医療)の間にある、第三の選択肢です。
- ゴールは通い続けることではなく、ご自身の体操(強化)と姿勢で維持できるようになること。卒業が、この施術の完成形。
最初に、この記事が誰のための話かをはっきりさせておきます。日本のガイドラインでは、女性の尿もれの約5割が腹圧性、約3割が混合性、約2割が切迫性とされています(女性下部尿路症状診療ガイドライン 第2版)。このうち当院が対象とするのは、骨盤底筋のゆるみが関わるとされる腹圧性——女性の尿もれの、半分を占めるタイプです。
方法はあふれているのに、一番大事な問い——「それで変わったのか」「いつまで続けるのか」——にだけ、誰も答えてくれません。そして、いつのまにかこう思わされていく。「これだけやり方があるのに変わらないのは、続けられない自分のせいだ」と。
このページは、その隔たりに落ちてしまった方のために書きました。
入り口は、人それぞれです
- 出産のあと、そのまま何年も続いている方——出産がきっかけだったとしても、いまの問題は「いまの骨盤と骨盤底筋の状態」です
- 出産は関係ないのに漏れる方——慢性の咳、腹圧のかかる仕事や運動歴、体質。骨盤底筋に負荷をかける要因は、出産だけではありません
- 年齢とともに増えてきた方——閉経後は、女性ホルモンの低下により骨盤底の組織がゆるみやすくなることが知られています
入り口は違っても、行き着いている状態は共通です。骨盤底筋が、支える力を発揮できなくなっている。このページは、その全員に向けて書いています。
その尿もれ、どんな瞬間に起きますか
- 咳・くしゃみのたびに
- 大笑い・縄跳びで
- 重い荷物を持ち上げた瞬間、小走りで
「あ、出た」——いつから続いているのか、もう思い出せないくらい前から。パッドでしのぎながら、何年も。
尿もれだけではありません。骨盤底筋は、尿道・膣・肛門をまとめて支えています。だから、ゆるみはいろいろな形で現れます。
- お風呂上がりに湯が漏れる・湯船で中に湯が入ってくる感覚(「お湯もれ」)
- ストレッチや動作のとき、膣から空気が抜けて音が出る(「エアもれ」)
- おならを我慢しづらい・肛門が閉じきらない感覚
医学的な正式名称ではありませんが、心当たりのある方には、はっきりと分かる感覚のはずです。これらの症状にも、骨盤底筋のゆるみが関わっていると考えています。
ここからは、一般論で満足できなかった人のための、骨盤底筋矯正の話です。
「そのうち治る」は、あなたには当てはまらなかった
「そのうち治りますよ」——そう言われたことが、一度はあるかもしれません。確かに、産後すぐの尿もれの多くは、1年ほどで自然に落ち着きます。それは本当です。
でも、それを過ぎても残った尿もれは、話が別です。事実を3つだけ挙げます。
- 産後3か月の時点で尿もれがあった女性の76.4%——4人に3人が、12年後もなお症状を抱えていた(12年間の追跡研究・※1)
- 年齢を重ねるほど、尿もれは減るどころか、増えていく(約2万8千人の疫学調査・※2)
- 出産を経験していない方も例外ではない。閉経後は女性ホルモンの低下で骨盤底の組織がゆるみやすくなり、慢性の咳や腹圧のかかる生活も負荷を積み上げていく
ある時期を過ぎても残る尿もれは、時間の経過だけでは引いていかない。数字は、そう示しています。
だからこそ、知っておいてほしいことがあります。なぜ、体操をしても変わらなかったのか。その理由です。
※1 MacArthur C, et al. Urinary incontinence persisting after childbirth. BJOG. 2016;123(6):1022-1029. 出産後の尿失禁を12年間追跡した縦断研究(n≈3,763)。産後3か月時点で尿失禁のあった女性のうち76.4%が12年後も症状が持続していた。/※2 加齢に伴い女性の尿失禁有病率が上昇することは、約2万8千人を対象としたノルウェーの大規模疫学調査などで示されています(Hannestad YS, et al. The Norwegian EPINCONT Study. J Clin Epidemiol. 2000;53(11):1150-1157)。
体操で変わらなかったのは、順番が逆だったからです
骨盤底筋は、骨盤の底でハンモックのように臓器を支え、尿道を締める筋肉です。ここがゆるむと、支える力が落ちる。だから「鍛えましょう」——理屈としては正しく聞こえます。しかし、ここには見落とされている事実が二つあります。
一つ目。骨盤底筋は、そもそも「鍛えにくい筋肉」です
脚ならスクワットで、重力という負荷をかけられます。腕ならバーベルを持たせればいい。では、骨盤底筋はどうでしょうか。骨盤底筋は一つの筋肉ではなく、正確には「骨盤底筋群」——尿道括約筋、肛門挙筋、内閉鎖筋といった、骨盤の底に張られた筋肉の集まりです。ここに何かを持たせて筋トレをすることは、できません。負荷をかけられない筋肉は、回数と時間で補うしかありません。
実際、キーゲル体操の考案者であるキーゲル博士本人が指導していたのは——
- 1日20分×3回、計300〜400回の収縮(※)
- 計測器具を膣内に入れ、正しく収縮できているかを確認しながら行う
- 自己流ではなく、医師の監督下で行うリハビリ
世間に出回っている「1日20〜30回」は、本家を10分の1に薄めた家庭版なのです。
1日300回を、何か月も。続けられますか?
※ Kegel, A. (1948) Progressive resistance exercise in the functional restoration of the perineal muscles. Am J Obstet Gynecol, 56(2)
二つ目。あなたの骨盤底筋は、「力の入らない位置」にあるのかもしれません
筋肉は、正しい位置にあって初めて力を発揮できます。私が施術を続ける中で、尿もれに悩む女性に多くみられると確認してきたのが、反り腰と骨盤の開き(坐骨結節間の開き)です。始まりは人それぞれです。
- 出産で開いた骨盤が十分に戻らず、たとえ何年前の出産であっても、その開きが残っている方——私はそうした骨盤を診てきました
- 出産を経験していなくても、反り腰の姿勢や腹圧のかかる暮らしを長く続けてきた骨盤に、同じ傾きと開きがみられることがあります
骨盤が開き、傾くと、骨盤底筋は引き伸ばされ、「力が入らない角度」に置かれる——これが当院の見立てです。
どんな状態か。出産を経験した方なら、思い当たるはずです。出産のあと、しばらく下腹部が「ぷよぷよ」だったのを覚えていますか。腹筋をしようとして、1回もできなかったことは。筋肉は、伸ばされすぎると力を発揮しにくくなります。1回できる人が10回を目指すのは、頑張れます。しかし、0回を1回にすることが、何より大変なのです。
この「最初の1回」を手技で導くのが、骨盤底筋矯正です。つまり順番はこうです。
- まず、開いて傾いた骨盤の位置を整える
- 骨盤底筋に「力が入る位置」を取り戻す
- その上でなら、体操も初めて意味を持つ
体操が無駄なのではありません。力が入らない位置にある筋肉に、力を入れろと命じていたことが問題なのです。

あなたに示されてきた道は、3つだけでした
パッドで付き合う。体操で鍛える。病院に行く(軽度なら経過観察と体操指導、必要に応じて薬物療法や手術)。しかしパッドは、付き合うための対処であって、治す道ではありません。治す道として知られているのは、実質、体操と病院の2つだけ。そして体操では変わらず、手術するほどでもない人は、パッドに戻るしかない。このループを、何年も回ってきませんでしたか。
骨盤底筋矯正の対象になる尿もれ、ならない尿もれ
最初にはっきりお伝えします。すべての尿もれが対象になるわけではありません。当院が施術の対象としているのは、くしゃみ・咳・立ち上がり・運動など、お腹に力が入った瞬間に漏れるタイプ(腹圧性尿失禁と呼ばれるもの)です。骨盤底筋の支持力の問題であり、骨盤の位置と筋肉の状態が深く関わります。
骨盤底筋は、尿道・膣・肛門・そして内臓を、骨盤の底でまとめて支えています。だから、そのゆるみは尿もれだけでなく、さまざまな形で現れます。下の表で、当院が扱えるもの・医療機関を受診していただきたいものを整理しました。
| 気になる症状 | 当院の見立て | 当院でできること |
|---|---|---|
| 腹圧性の尿もれ(咳・くしゃみ・運動・立ち上がりで漏れる) | 骨盤底筋のゆるみ・骨盤の開き | 骨盤底筋矯正の対象です |
| お湯もれ・エアもれ | 同じ骨盤底筋のゆるみが関わります | 尿もれとあわせて変化を感じる方もいます(※個人差があります) |
| 下腹部が重い・内臓が下がる感じ | 骨盤底筋は内臓を下から支えています | 骨盤底筋の支持力に着目した施術を行います |
| 急に我慢できず漏れる(切迫性)・血尿・排尿時の痛み・発熱 | 神経や他の疾患の可能性 | 対象外。泌尿器科を受診してください |
| 便のコントロールがきかない・便もれ | 骨盤底筋のゆるみ。肛門括約筋の損傷がないかは専門医の確認が必要 | 肛門科等で括約筋損傷などを確認したうえで、骨盤底筋の機能面について併用をご相談いただけます |
| 痔 | 骨盤底・腹圧の問題 | 対象外。肛門科を受診してください |
| 子宮や膀胱が下がる・出てくる感じ(骨盤臓器脱) | 骨盤底の支持力の低下 | 婦人科で状態を確認したうえで、骨盤底筋の支持力に着目した施術を併用できます |
このページでお話しするのは、表のいちばん上——お腹に力が入った瞬間に漏れる尿もれです。切迫性・血尿・発熱などは、まず医療機関を受診してください。骨盤臓器脱や便もれは、同じ骨盤底筋の支持力の問題なので、専門医で状態を確認したうえで、当院の施術を併用していただけます。
※当院の施術は医療行為ではありません。特定の疾患の治療や効果を保証するものではなく、体の機能回復を目的とした整体施術です。
「もう手術しかない」と言われた方へ
整体の対象にならないタイプがある一方で、その逆もあります。病院で「体操で改善しなければ手術」と言われた方の中にも、骨盤と骨盤底筋の状態を診ると、まだ試せることが残っているケースがあります。手術は有効な治療です。ただ、受ければ必ず良くなるとは限らず、再発や合併症の可能性もあります。適応は、専門医と十分に相談して判断してください。そのうえで——手術という最終手段を選ぶ前に、確かめておく価値のある段階があると考えています。
一方で、「難しい」とお伝えすることもあります
何回か拝見したうえで、当院では難しいと判断することもあります。そのときは、はっきりとそうお伝えします。
以前、他院や病院に長く通われた末に来られた方がいました。数回の施術を経て、これは当院での短期間の回復は難しい、長く続ければ可能性はあるけれど、時間も費用も無駄になってしまうかもしれない——そう率直にお伝えしました。そして、通い続けるか、別の道を探すか、お医者さんの考えに従うか。それを決めるのはご自身です、とお話ししました。私たちにできるのは、現在の状態をできる限り正確にお伝えするところまでです。
骨盤底筋矯正とは——2007年、想定外から生まれた手技
ところが、まったく骨盤が戻らない。それもそのはずで、一般的な骨盤矯正は、歪んだ骨盤を整えて姿勢や腰痛をケアするためのもの。出産で開いた骨盤のためのものではなかったのです。この経験が探求の出発点となり、独自のメソッドを開発しました。それが2007年のことです。
そして、想定外のことが起きました。骨盤を整えた方々から「尿もれが気にならなくなった」「骨盤底に力を入れる感覚が分かるようになった」という声をいただくようになったのです。尿もれの改善を狙って作った手技ではありません。臨床が先で、理屈が後からついてきた手技です。以来、臨床の中で磨き続けています。
骨盤が戻れば尿もれが解決する、という単純な話ではありません。骨盤底筋そのものの機能を取り戻すこと——これが何より大事なのです。だから、ベルトやガードルで締めても解決はできません。これが、当院独自の「骨盤底筋矯正」です。そして、対象は出産直後の方に限りません。問題は出産からの年数ではなく、いまの骨盤と骨盤底筋の状態だからです。
ただし、施術だけでは終わりません
腹圧性の尿もれへの対処の本体は、最終的には骨盤底筋の強化と、それを妨げない姿勢の習得だと私は考えています。実際、座る姿勢によって骨盤底筋の活動が変わることを示した小規模な研究もあります(Sapsford 2008)。施術は、その強化が効く状態を先に作るための入口です。
体操が1日数分の貯金だとすれば、立ち方・歩き方・座り方は、残りの23時間の収支です。ここが崩れたままでは、ケーキを食べながらダイエットをするのと同じことになります。
はっきりお伝えします。施術で骨盤の位置を整えても、それを維持するのは「あなた自身の意識と知識」です。当院では、施術と同時に「なぜ漏れていたのか」「どの姿勢が骨盤底筋に悪影響を及ぼすのか」を必ず説明します。理解した方は元に戻りにくい——私はそう診てきました。通い続けてもらうことではなく、卒業してもらうことが、この施術の完成形だと考えています。
出産から間もない方へ
このページは、尿もれと長く付き合ってきた方に向けて書きました。出産から日が浅い方——産後の体の回復の中で起きている尿もれについては、産後専用のページで詳しくお話ししています。
▶ 産後の尿もれ|体操で力が入らない方へ(産後専用ページ)
忘れられない方がいます
私は自分の見立て——骨盤底筋が力の入らない位置に置かれている、という考え——を説明し、施術を始めました。3回目の施術のあと、長年の尿もれが気にならなくなったと、ご本人から報告を受けました。そして、こう言われました。「確かに、その理論なら説明がつきます」。
医師であっても、「整体で尿もれにアプローチする」という発想は持っていなかった。けれど最後は、理屈ではなく、ご自身の体で確かめてくださいました。
よくある質問
Q. 正直、整体で尿もれが変わるとは思えません。ヨガにも通っています。
たとえば、ヨガの基本である「あぐら」や「開脚」。これは骨盤底筋を緩める方向の動きだと、私は考えています。実際、出産前のマタニティヨガでは、安産のためにこそ開脚がすすめられます。お産では、骨盤底を緩める必要があるからです。
ところが——産後も、その緩める動きを続けていたら、どうなるでしょうか。締まってほしい場所を、良かれと思って緩め続けることになります。大勢で行う教室では、一人ひとりの「今、締めるべきか緩めるべきか」までは見てもらえません。どの動きが尿もれに良くて、どれが逆なのか——それを知らないまま続けていることが、本当の問題です。私がするのは、ほぐすことでも、伸ばすことでもありません。だから「骨盤底筋“矯正”」と呼んでいます。
Q. 結局、何度も通わされるんでしょう?
ただ、一つだけ、はっきりさせておきたいことがあります。「変わらないまま通わせる」のと、「変わるために通っていただく」のは、まったく別のことです。当院がするのは後者です。もちろん、すべての方が必ず良くなるとお約束はできません。けれど目指しているのは「ずっと通うこと」ではなく、「もう来なくてよくなること」です。
回数券のご用意はありますが、こちらから押し売りをしたり、次回の予約を強制したりすることは一切ありません。来るかどうかは、毎回あなたが決めることです。
Q. 出産からもう何年も経っていますが、対象になりますか?
Q. 何回くらいで変化を感じますか?
Q. 泌尿器科に通院中ですが、並行して受けられますか?
Q. 骨盤底筋体操は続けるべきですか?
Q. トレーニングは、一生続けなければいけませんか?
Q. 骨盤ベルトやガードルは使った方がいいですか?
Q. 出産をしていませんが、対象になりますか?
Q. 男性の尿もれも対象ですか?
Q. 帝王切開でしたが、受けられますか?
Q. 自分のために時間とお金を使うことに、ためらいがあります。
最後に
尿もれは、命に関わる症状ではありません。だからこそ後回しにされ、「年齢のせい」「仕方ない」という言葉で蓋をされてきました。しかし、くしゃみのたびに身構える生活と、そうでない生活は、まったく別のものです。
率直に、お伝えしておきます。尿もれは、二足歩行で長く生きるようになった私たちが、構造的に背負ったものでもあります。だから、完全になくすことは、お約束できません。一度よくなっても、また付き合い方を見直す時が来ることもあります。
パッドを使いながら穏やかに過ごす——それも、立派な選択です。本当に。誰かに「諦めるな」と急かされる筋合いは、どこにもありません。
ただ、もしあなたが「まだ受け入れたくない」「できることがあるなら、やってみたい」と思うのなら。体操を続けても変わらなかったのは、あなたの問題ではありません。順番の問題です。その気持ちに、応えられる道があります。この記事は、そういうあなたのために書きました。
私が考案した骨盤底筋矯正が、あなたの人生のお役に立てれば幸いです。
ナチュラルカイロプラクティック院 院長 小松泰範
お電話でのご予約・ご相談は 03-3723-1321(自由が丘南口より徒歩1分)
→ 産後の尿もれについては:産後の尿もれ|体操で力が入らない方へ / 産後の骨盤全体のケアについては:産後骨盤矯正コース

