
尿もれを、整体に相談? パッドが手放せないあなたへ ——第三の選択肢「骨盤底筋矯正」

尿もれ専門ケア / FOR WOMEN WHO TRIED EVERYTHING
尿もれを、整体に相談?
パッドが手放せないあなたへ
——第三の選択肢「骨盤底筋矯正」
体操の動画。「一瞬で効くツボ」。有名なお医者さんのチャンネル。「尿もれを治す5つの方法」。検索すれば、いくらでも出てきます。あなたも、いくつも試してきたはずです。でも——治りましたか?
目次
Free, but…「治す方法」は、もう無料で手に入る時代です
方法はあふれているのに、一番大事な問いにだけ、誰も答えてくれません。そして、いつのまにかこう思わされていく。「これだけやり方があるのに変わらないのは、続けられない自分のせいだ」と。
違います。続けられなかったのは、あなたの努力不足ではありません。キーゲル体操の考案者が本来処方していたのは、1日300回を半年。骨盤底筋とは、それほど自力では鍛えにくい筋肉なのです。やり方を知ることと、変われることの間には、大きな隔たりがあります。
このページは、その隔たりに落ちてしまった方のために書きました。
その尿もれ、どんな瞬間に起きますか
- 咳・くしゃみのたびに
- 大笑い・縄跳びで
- 重い荷物を持ち上げた瞬間、小走りで
「あ、出た」——いつから続いているのか、もう思い出せないくらい前から。パッドでしのぎながら、何年も。
尿もれだけではありません。骨盤底筋は、尿道・膣・肛門をまとめて支えています。だから、ゆるみはいろいろな形で現れます。
- お風呂上がりに湯が漏れる・湯船で中に湯が入ってくる感覚(「お湯もれ」)
- ストレッチや動作のとき、膣から空気が抜けて音が出る(「エアもれ」)
- おならを我慢しづらい・肛門が閉じきらない感覚
医学の教科書に載った名前ではありませんが、心当たりのある方には、はっきりと分かる感覚のはずです。これらはすべて、同じ骨盤底筋のゆるみから来ています。特に「お湯もれ」は大きな病気ではありませんが、公衆浴場や温泉では衛生面で気になる場面もあります。知っておいて損のないことです。
ここからは、一般論で満足できなかった人のための、骨盤底筋矯正の話です。
The Reality「そのうち治る」は、あなたには当てはまらなかった
「そのうち治りますよ」——そう言われたことが、一度はあるかもしれません。確かに、産後すぐの尿もれの多くは、1年ほどで自然に落ち着きます。それは本当です。
でも、それを過ぎても残った尿もれは、話が別です。ある追跡調査では、産後3か月の時点で尿もれがあった人のうち、6年後も4人に1人、12年後には3人に1人以上に、症状が残っていました(※1)。1万人近くを12年間追いかけた別の研究でも、出産から12年後に尿もれが続いていた人は、およそ38%にのぼりました(※2)。
そして、年齢を重ねるほど、尿もれは減るどころか、増えていきます(※3)。
「待っていれば治る」——あなたが何年も信じてきたその言葉は、あなたのタイプには、最初から当てはまらなかったのかもしれません。待つことは、回復を待つことではなく、ただ時間が過ぎることだったのかもしれない。
だからこそ、知っておいてほしいことがあります。なぜ、体操をしても変わらなかったのか。その理由です。
※1 Diez-Itza I, et al. 産後3か月で尿失禁のあった女性の長期追跡研究(6年後24%・12年後38%が持続)/※2 MacArthur C, et al. BJOG. 2016;123(6):1022-1029. 12年間の縦断研究(n≈3,800、12年後の持続率37.9%)/※3 加齢に伴い女性の尿失禁有病率が上昇することは複数の疫学研究で示されています
Why It Doesn’t Workなぜ、尿もれ体操では変わらなかったのか
骨盤底筋は、骨盤の底でハンモックのように臓器を支え、尿道を締める筋肉です。ここがゆるむと、支える力が落ちる。だから「鍛えましょう」——理屈としては正しく聞こえます。しかし、ここには見落とされている事実が二つあります。
一つ目。骨盤底筋は、そもそも「鍛えにくい筋肉」です
脚ならスクワットで、重力という負荷をかけられます。腕ならバーベルを持たせればいい。では、骨盤底筋はどうでしょうか。骨盤底筋は一つの筋肉ではなく、正確には「骨盤底筋群」——尿道括約筋、肛門挙筋、内閉鎖筋といった、骨盤の底に張られた筋肉の集まりです。ここに何かを持たせて筋トレをすることは、できません。負荷をかけられない筋肉は、回数と時間で補うしかありません。
実際、キーゲル体操の考案者であるキーゲル博士本人が処方していたのは、「1日20分×3回、計300回」。しかも計測器具を腟内に入れ、正しく収縮できているかを確認しながら行う、医師の監督下のリハビリでした(※)。世間に出回っている「1日20〜30回」は、本家を10分の1に薄めた家庭版なのです。
1日300回を、何か月も。続けられますか?
※ Kegel, A. (1948) Progressive resistance exercise in the functional restoration of the perineal muscles. Am J Obstet Gynecol, 56(2)
二つ目。あなたの骨盤底筋は、「力の入らない位置」にあります
筋肉は、正しい位置にあって初めて力を発揮できます。尿もれに悩む女性の骨盤に多く見られるのが、反り腰と骨盤の開き(坐骨結節間の開き)です。そして多くの場合、その始まりは出産です。たとえ何年前のことであっても——開いたまま閉じきらなかった骨盤は、何年経っても、そのままです。骨盤が開き、傾くと、骨盤底筋は引き伸ばされ、「力が入らない角度」に置かれます。
どんな状態か。出産のあと、しばらく下腹部が「ぷよぷよ」だったのを覚えていますか。腹筋をしようとして、一回もできなかったことは。筋肉はある程度まで伸びきると、力が入らなくなるのです。1回できる人が10回を目指すのは、頑張れます。しかし、0回を1回にすることが、何より大変なのです。
この「最初の1回」を手技で導くのが、骨盤底筋矯正です。つまり順番はこうです。
- まず骨盤を正しい位置に戻し、骨盤底筋のロックを解く
- 骨盤底筋に「力が入る位置」を取り戻す
- その上でなら、体操も初めて意味を持つ
体操が無駄なのではありません。力が入らない位置にある筋肉に、力を入れろと命じていたことが問題なのです。
あなたに示されてきた道は、3つだけでした
パッドで付き合う。体操で鍛える。病院に行く(軽度なら経過観察と体操指導、その先は薬か手術)。しかしパッドは、付き合うための対処であって、治す道ではありません。治す道として知られているのは、実質、体操と病院の2つだけ。そして体操では変わらず、手術するほどでもない人は、パッドに戻るしかない。このループを、何年も回ってきませんでしたか。
そのループの外にあるのが、第三の選択肢——骨盤と骨盤底筋を整えることで力が入る状態に戻す「骨盤底筋矯正」です。
Who It’s For骨盤底筋矯正の対象になる尿もれ、ならない尿もれ
最初にはっきりお伝えします。すべての尿もれが対象になるわけではありません。当院が施術で目指せるのは、くしゃみ・咳・立ち上がり・運動など、お腹に力が入った瞬間に漏れるタイプ(腹圧性尿失禁と呼ばれるもの)です。骨盤底筋の支持力の問題であり、骨盤の位置と筋肉の状態が深く関わります。
骨盤底筋は、尿道・膣・肛門・そして内臓を、骨盤の底でまとめて支えています。だから、そのゆるみは尿もれだけでなく、さまざまな形で現れます。下の表で、当院が扱えるもの・医療機関を受診していただきたいものを整理しました。
| 気になる症状 | 共通する原因 | 当院でできること |
|---|---|---|
| 腹圧性の尿もれ(咳・くしゃみ・運動・立ち上がりで漏れる) | 骨盤底筋のゆるみ・骨盤の開き | 骨盤底筋矯正の対象です |
| お湯もれ・エアもれ | 同じ骨盤底筋のゆるみが関わります | 尿もれとあわせて変化を感じる方もいます(※個人の感想) |
| 下腹部が重い・内臓が下がる感じ | 骨盤底筋は内臓を下から支えています | 骨盤底筋の支持力に着目した施術を行います |
| 急に我慢できず漏れる(切迫性)・血尿・排尿時の痛み・発熱 | 神経や他の疾患の可能性 | 対象外。泌尿器科を受診してください |
| 便のコントロールがきかない・便もれ | 骨盤底筋のゆるみ | 対象外。肛門科・専門医を受診してください |
| 痔 | 骨盤底・腹圧の問題 | 対象外。肛門科を受診してください |
| 子宮や膀胱が下がる・出てくる感じ(骨盤臓器脱) | 骨盤底の支持力の低下 | 対象外。婦人科を受診してください |
このページでお話しするのは、表のいちばん上——お腹に力が入った瞬間に漏れる尿もれです。それ以外の症状は、当院で「治す」ものではありません。同じ骨盤底筋から来ている症状であっても、適切な場所で診てもらうことが先です。
※当院の施術は医療行為ではありません。特定の疾患の治療や効果を保証するものではなく、体の機能回復を目的とした整体施術です。
「もう手術しかない」と言われた方へ
整体の対象にならないタイプがある一方で、その逆もあります。病院で「体操で改善しなければ手術」と言われた方の中にも、骨盤と骨盤底筋の状態を診ると、まだ試せることが残っているケースがあります。手術は有効な治療です。しかし、受ければ必ず治るというものでもありません。一度入れた負担は、簡単には元に戻せません。だからこそ、手術という最終手段を選ぶ前に、確かめておく価値のある段階があると考えています。一般に知られた選択肢が、すべてではありません。
ただし、正直にお伝えすることもあります
逆もあります。何回か診させていただいた上で、当院では難しいと判断することもあります。そのときは、はっきりとそうお伝えします。
以前、他院や病院に長く通われた末に来られた方がいました。数回の施術を経て、これは当院での短期間の回復は難しい、長く続ければ可能性はあるけれど、時間も費用も無駄になってしまうかもしれない——そう率直にお伝えしました。そして、通い続けるか、別の道を探すか、お医者さんの考えに従うか。それを決めるのはご自身です、とお話ししました。私たちにできるのは、正確な現状をお伝えするところまで。選ぶのは、その方ご自身です。
「諦めるな」とも、「うちに通い続けて」とも、私たちは言いません。確かめた上で、あなたが納得して選べるように。それが、当院の役割だと考えています。
The Origin骨盤底筋矯正とは——2007年、想定外から生まれた手技
この手技が生まれたきっかけは、私自身の家庭にあります。長男を出産した妻の後ろ姿を見て、驚きました。「こんなにもお尻は大きくなるのか」。私はカイロプラクターです。アメリカの大学で教えられている骨盤矯正で、すぐに戻せると考えました。
ところが、まったく骨盤が戻らない。それもそのはずで、一般的な骨盤矯正は、歪んだ骨盤を整えて姿勢や腰痛を改善するためのもの。出産で開いた骨盤のためのものではなかったのです。この経験が探求の出発点となり、独自のメソッドを開発しました。それが2007年です。
そして、想定外のことが起きました。骨盤を戻した方々から「尿もれがなくなった」という声が次々と上がったのです。尿もれの改善を狙って作った手技ではありません。骨盤を正しい位置に戻した結果として、骨盤底筋が働きを取り戻した——臨床が先で、理屈が後からついてきた手技です。
骨盤が戻れば尿もれが解決する、という単純な話ではありません。骨盤底筋そのものの機能を取り戻すこと——これが何より大事なのです。だから、ベルトやガードルで締めても解決はできません。これが、当院独自の整体を用いた骨盤底筋矯正です。そして、対象は出産直後の方に限りません。問題は出産からの年数ではなく、いまの骨盤と骨盤底筋の状態だからです。
トレーニング・リハビリは行いません→ 鍛えるのではなく、手技で骨盤底筋を活性化させ、力が入る位置に戻します
薬や手術ではないため、副作用の心配がありません→ 早い方では初回の施術後に変化を感じることがあります(※効果・効能には個人差があります)
ただし、施術だけでは終わりません
正直にお伝えします。施術で骨盤を正しい位置に戻しても、それを維持するのは「あなた自身の意識と知識」です。当院では、施術と同時に「なぜ漏れていたのか」「どの姿勢が骨盤底筋に悪影響を及ぼすのか」を必ず説明します。理解した人は戻らない。通い続けてもらうことではなく、卒業してもらうことが、この施術の完成形だと考えています。
For Recent Mothers出産から間もない方へ
このページは、尿もれと長く付き合ってきた方に向けて書きました。出産から日が浅い方——産後の体の回復の中で起きている尿もれについては、産後専用のページで詳しくお話ししています。
A Voice忘れられない方がいます
#現役の産婦人科医|長年の尿もれ
尿もれに悩む、現役の産婦人科医の方が来院されたことがあります。「正直、半信半疑です。医学部では、尿もれは治らないと教わってきたので」——ご本人の言葉です。
私は自分の見立て——骨盤底筋が力の入らない位置に置かれている、という考え——を説明し、施術を始めました。3回目のあと、長年の尿もれが解消したと、ご本人から報告がありました。そして、こう言われました。「確かに、その理論なら説明がつきます」。
医師であっても、「整体で尿もれにアプローチする」という発想は持っていなかった。けれど、その方の体が、答えを出しました。
※個人の事例です。効果・効能には個人差があります。
FAQよくある質問
Q. 正直、整体で尿もれが変わるとは思えません。ヨガにも通っています。
その疑いは、もっともだと思います。そしてヨガは、体にとてもいいものです。問題はヨガではありません。
たとえば、ヨガの基本である「あぐら」や「開脚」。これは骨盤底筋を緩める動きです。その証拠に、出産前のマタニティヨガでは、安産のためにこそ開脚をすすめます。お産では、骨盤底を緩める必要があるからです。
ところが——産後も、その緩める動きを続けていたら、どうなるでしょうか。締まってほしい場所を、良かれと思って緩め続けることになります。大勢で行う教室では、一人ひとりの「今、締めるべきか緩めるべきか」までは見てもらえません。どの動きが尿もれに良くて、どれが逆なのか——それを知らないまま続けていることが、本当の問題です。私がするのは、ほぐすことでも、伸ばすことでもありません。だから「骨盤底筋“矯正”」と呼んでいます。
Q. 結局、何度も通わされるんでしょう?
正直にお答えします。時間はかかります。産後すぐの方なら、一度の施術で変化が出ることもあります。でも、何年も付き合ってきた尿もれは、その段階を過ぎています。時間が経つほど、骨盤底筋が力を失った状態は根を張っているからです。
ただ、一つだけ、はっきりさせておきたいことがあります。「治さないまま通わせる」のと、「治すために通っていただく」のは、まったく別のことです。当院がするのは後者です。もちろん、すべての方が必ず良くなるとお約束はできません。けれど目指しているのは「ずっと通うこと」ではなく、「もう来なくてよくなること」です。
回数券のご用意はありますが、こちらから押し売りをしたり、次回の予約を強制したりすることは一切ありません。来るかどうかは、毎回あなたが決めることです。
Q. 出産からもう何年も経っていますが、対象になりますか?
なります。骨盤が「固まって動かなくなる」ことはありません。年数よりも、現在の骨盤と骨盤底筋の状態が問題です。
Q. 何回くらいで変化を感じますか?
個人差がありますが、早い方では初回で変化を感じます。骨盤の状態によって異なるため、初回の検査でお体の状態をお伝えした上で見通しをご説明します。
Q. 泌尿器科に通院中ですが、並行して受けられますか?
受けられます。当院の施術は医療行為ではないので、病院の治療の代わりにはなりませんが、並行は可能です。必ず主治医にもご相談ください。
Q. 骨盤底筋体操は続けるべきですか?
骨盤が力の入る位置に戻ってからであれば、体操は有効です。順番の問題であり、体操そのものを否定するものではありません。
Q. 骨盤ベルトやガードルは使った方がいいですか?
常時の固定はおすすめしません。骨盤を固めることは関節の機能を奪い、かえって筋肉が働かない状態を作ります。使いどころは施術時にご説明します。
Q. 帝王切開でしたが、受けられますか?
受けられます。帝王切開でも妊娠中の骨盤への負荷と反り腰は経腟分娩と共通しており、骨盤底筋が力の入らない位置に置かれている点は同じです。
Q. 自分のために時間とお金を使うことに、ためらいがあります。
その気持ちは、よく分かります。家族のことを後回しにしてまで、と。けれど、ケアを後回しにして、数年後に尿もれや腰痛が慢性化してしまった方を、20年でたくさん見てきました。あなたが楽になることは、長い目で見れば、ご家族にとってもプラスになります。一度だけ、ご自身のために来てみてください。
Finally最後に
尿もれは、命に関わる症状ではありません。だからこそ後回しにされ、「年齢のせい」「仕方ない」という言葉で蓋をされてきました。しかし、くしゃみのたびに身構える生活と、そうでない生活は、まったく別のものです。
正直なことも、お伝えしておきます。尿もれは、二足歩行で長く生きるようになった私たちが、構造的に背負ったものでもあります。だから、完璧に消し去ることを約束はできません。一度よくなっても、また付き合い方を見直す時が来るかもしれません。
パッドを使いながら穏やかに過ごす——それも、立派な選択です。本当に。誰かに「諦めるな」と急かされる筋合いは、どこにもありません。
ただ、もしあなたが「まだ受け入れたくない」「できることがあるなら、やってみたい」と思うのなら。体操を続けても変わらなかったのは、あなたの問題ではなく、順番の問題かもしれません。その気持ちには、応えられる道があるかもしれません。この記事は、そういうあなたのために書きました。
私が考案した骨盤底筋矯正が、あなたの人生のお役に立てれば幸いです。
ナチュラルカイロプラクティック院 院長 小松泰範
→ 産後の骨盤全体のケアについては:産後骨盤矯正コース


