産後から授乳期になりやすい【7つの疾患】とは?
授乳期を元気に過ごせていますか?
妊娠や出産は大きな体の変化、一大イベントですが、産後から授乳期も気が抜けません。特に第一子が生まれた時は全てが「はじめて」。赤ちゃんの対応も一苦労な上、体も出産したばかりで完全には戻ってはいません。
今回は、
産後から授乳期になりやすい「7つの疾患」について、
わかりやすく解説していきます。
① 産褥熱(さんじょくねつ)
産褥熱とは、「産褥10日目までに2日以上にわたり38℃以上の発熱をきたす子宮、腟、外陰部への細菌感染」のこと。
細菌感染で長引くと、中々子供に会うまでも一苦労。
細菌感染した悪露(おろ)が無事出てくれば熱も下がってきます。
② 痔や脱肛
特に自然分娩された方は、分娩の時に強くいきむので、痔や脱肛になりやすい。
後述する「骨盤の歪み」が強い方に起こりやすく、また便秘でも悪化しやすくなります。
早めに骨盤のゆがみを矯正し、排便するときにいきまないようにしつつ、便秘にならないよう食物繊維や腸内環境を整えることが大切です。
※脱肛(だっこう)とは、いわゆる痔(ぢ)の一種で、本来肛門のなかに収まっている直腸の一部が肛門の外に飛び出している状態を言います。内痔核と呼ばれる肛門の内側の粘膜にできるイボ痔や、肛門ポリープという肛門内側にできる良性の腫瘍などのことを脱肛と呼ぶこともあります。
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③ マタニティブルー・産後うつ病
ホルモンのバランスの変化により、産後3日〜産後2週間は
「イライラする」
「不安が強くなる」
などの症状が出やすくなります。
これが
「マタニティーブルー」です。
さらに、マタニティブルーの症状が悪化すると、
「産後うつ病」になることがあります。
産後うつ病は
分娩後の数週間~数か月間にかけて極端に悲しくなったり、泣き叫んだりなどの気分の変動が激しくなります。
およそ10%以内の方が産後うつ病になりますが、
もともと妊娠中にうつ症状があったり社会的なサポートが十分受けられなかった方などに発症しやすくなります。
普段からの家庭内でのサポートが十分得られるようにすることが大切ですね。
④ 膀胱炎、腎盂炎(じんうえん)
出産後の産褥期は、
膀胱筋がゆるみ、尿がたまりやすくなっています。
また、外陰部が悪露で汚れやすく、細菌が入りこみ膀胱炎や腎盂炎を発症しやすくなるのです。
膀胱炎は、通常、排尿する時の痛みや残尿感ですっきりしないといった症状がありますが、
腎盂炎にまで発展すると38度以上の高熱が生じ、背中の痛みがでてくるようになります。
重篤な場合は、入院による抗生剤治療が必要なこともあり、油断できません。
対策としてはトイレはなるべく我慢しないこと。水分をこまめにとって尿量をふやし、細菌を外に出すことが大切です。
⑤ 乳腺炎
乳腺炎は
母乳が乳管内にたまったために乳腺が腫れて痛んだり、
乳頭から細菌が感染したりすることで乳腺炎になります。
高カロリーの脂肪食をとると乳腺の分泌が流れやすくなるので、
普段からの食生活に気を配る必要があります。
母乳で育てている方は、
積極的に搾乳することも大切ですね。
高熱がでたり、赤く腫れあがっている場合は早めに医療機関に受診する必要があります。
⑥ 恥骨のゆるみ
分娩時に恥骨が押し広げられる
ため、骨盤が通常の位置からずれ、恥骨のゆるみが出ることがあります。
産後の骨盤矯正をすると、恥骨のゆるみも正常化しやすくなります。
⑦ 腰痛
赤ちゃんのだっこや授乳のときに抱える姿勢を続けていると、腰痛になってしまうことがあります。
また、産後の骨盤全体のゆがみも腰痛の原因になります。
このように、産後や授乳期にはさまざまな臓器や体全体のトラブルに見舞われやすくなります。
当院でも産後の骨盤のゆがみ矯正を中心に、産後・授乳期のお母さんを全力でサポートしております。
「産後体調が悪いけどどうすればよいかわからない」
「授乳していて体がやメンタルが辛い」
などの方はぜひ当院まで遠慮なくご相談ください。
丁寧にカウンセリングし、
骨盤のゆがみや姿勢改善を中心に、
産後の負担の少ない体の矯正をさせていただきます。