
【首こり】と【肩こり】は何が違う?

【首こり】と【肩こり】は何が違う?
「肩こりは治ったけど、首のコリはどうしても取れない」
そんな経験、ありませんか?
日本語 私は長年、整体師としてたくさんの体と向き合ってきました。
そのなかで、ある実感があります。
肩こりはトレーニングやヨガなどのセルフケアで良くなる。でも首こりは、それだけでは良くならない。
多くの人が「肩こり」「首こり」をひとくくりにして考えがちですが、
実はこの2つ、根本的に関わっている筋肉の種類が違うのです。
肩こりと首こり、それぞれの原因筋はまったく違う
簡単に言うと、
-
肩こりは「腕を動かす筋肉」由来
-
首こりは「首を動かす筋肉」由来
肩こりに関係する筋肉
・僧帽筋(そうぼうきん)
・肩甲挙筋(けんこうきょきん)
・広背筋(こうはいきん)など
これらは日常的に、荷物を持ったり、腕を上げたりするときに使われる筋肉。
ですから、ストレッチや筋トレ、ヨガなどで「血流が良くなる→筋肉がほぐれる→こりが取れる」という流れが起きやすいのです。
首こりに関係する筋肉
・胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)
・斜角筋(しゃかくきん)
・後頭下筋群(こうとうかきんぐん)など
これらは非常に繊細で、自律神経や脳に近い場所にあります。
とくに後頭下筋群などは、眼精疲労やストレス、噛みしめなどとも密接に関係していて、単純なストレッチや運動だけでは改善しにくいのが特徴です。
首コリ vs 肩こりの筋肉比較表
筋肉名 | 首コリ | 肩こり | 補足 |
---|---|---|---|
後頭下筋群 | ✅ | 目の疲れから、頭痛まで――黒幕は後頭下筋群! | |
胸鎖乳突筋 | ✅ | 首のねじれ、頭痛、耳鳴り…黒幕は胸鎖乳突筋! | |
斜角筋群 | ✅ | 肩甲骨の内側の奥深い痛み――黒幕は斜角筋 | |
僧帽筋 | ✅ | 肩こりの代表筋 | |
肩甲挙筋 | ✅ | ✅ | 両方に関与 |
菱形筋 | ✅ | 姿勢悪化で硬くなる | |
広背筋 | ✅ | 姿勢保持に関与 |
首こりがセルフケアで治らない理由
首の筋肉は、繊細で深部にあり、しかも脳と神経に直結しています。
そのため…
-
無理なマッサージやストレッチが逆効果になることもある
-
慢性的なストレスや姿勢の悪さが深く関与している
-
首だけでなく、骨格のバランス全体を見直す必要がある
こういった背景があるため、「肩こりと同じようにほぐせば治る」と思っていると、なかなか解決しないのが首こりなのです。
首こり改善のために大事なこと
首こりを改善するには、「筋肉だけでなく、自律神経や姿勢全体にアプローチすること」が必要です。
具体的には…
-
噛みしめのクセを見直す(顎関節ケア)
-
頭の重さを支える姿勢の改善(骨盤・背骨のバランス)
-
深い筋肉へのアプローチ(整体・トリガーポイント療法など)
-
眼精疲労やストレスケア
このように、首こりは全身の調整がカギになります。
最後に:肩こりはセルフでOK、首こりはプロの手を借りて
肩こりはセルフケアでかなり良くなります。
ですが、首こりは「放っておくと頭痛・めまい・自律神経の乱れ」にもつながる厄介な存在です。
もし、長年の首こりに悩んでいる方がいれば、ぜひ一度、体全体のバランスから見直してみてください。
首こりこそ、専門的なケアを取り入れる価値があります。
コメント