
産後の【突発性難聴】には整体療法を強く推奨する理由
産後の突発性難聴|薬だけでは回復が遅れる理由と整体が必要なわけ
「産後に突然、耳が聞こえづらくなった…」
その不安、とてもよくわかります。
産後の女性に多い 低音障害型感音難聴(突発性難聴の一種)。
病院ではステロイドが処方されることが多いですが、
私の18年以上の臨床では、薬だけでは回復が不十分になるケースも少なくありません。
なぜなら、
この難聴には 必ず“内耳リンパ水腫”が関わっているから です。
そして、
内耳リンパの流れは「薬」ではなく 首・顎の緊張と自律神経の乱れ で悪化します。
◆ 内耳リンパ水腫とは?
内耳の中にはリンパ液が循環しており、音を感じる蝸牛やバランス器官を支えています。
しかし、産後の体ではこのリンパ液が滞留し、圧力が高まることがあります。
すると次の症状が現れます:
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低い音だけ聞こえにくい
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「ジー」「ゴー」などの耳鳴り
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突然のめまい
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片耳が詰まったような感覚
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頭痛・肩こり・首こりが悪化
病院で検査をしても原因が「わからない」ことが多いのは、
体液循環の乱れは画像に映らないからです。
◆ なぜ産後に難聴が増えるのか
——ここは“私の臨床哲学”と医学がリンクする部分です
産後の女性は、
内耳リンパ水腫を引き起こしやすい体の条件が重なります。
● ① 授乳・抱っこ姿勢で首肩の筋緊張が強くなる
首の深部筋が硬くなると、
内耳へ向かう血流(椎骨動脈)が低下し、リンパ液が滞りやすくなります。
● ② ホルモン変動で体液バランスが乱れやすい
産後は急激なホルモン変化で自律神経が不安定に。
内耳の圧力調整が乱れやすい。
● ③ 睡眠不足・育児ストレスで交感神経が過剰に
交感神経が強くなると、
内耳動脈は“ぎゅっ”と収縮します。
→ 結果として 内耳が慢性的にむくむ。
この「むくみ」こそが 低音障害型難聴の正体 です。
◆ ステロイド治療だけでは不安が残る理由
ステロイドの役割は「炎症を抑えること」。
しかし、
内耳リンパ水腫の本質である リンパ液循環の改善 までは作用しません。
つまり、
✔ 炎症は引く
✔ でもリンパの滞りは残る
という状態が起こり、
「聞こえは戻ったが詰まった感じが残る」
「再発を繰り返す」
といった状況に陥りやすいのです。
◆ 整体が果たす役割
薬では届かない “首・顎・自律神経” に働きかける
● ① 顎関節(TMJ)の調整が内耳に影響する
顎関節のすぐ後ろには内耳があります。
顎がズレると:
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耳周りの血流が悪化
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内耳リンパの排出が滞る
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自律神経が乱れる
→ 結果として内耳圧が高まり、難聴が悪化。
● ② 首(特に深部)の緊張をゆるめる
首の深部筋(斜角筋・後頭下筋群)が固まると、
椎骨動脈の流れが落ちます。
流れが落ちる → 内耳がむくむ → 聞こえが落ちる
整体ではこの深部の緊張にアプローチし、
リンパの排出を助ける環境を整えます。
● ③ 自律神経の“過緊張”を落ち着かせる
整体の穏やかな刺激は副交感神経を促し、
過剰な交感神経を抑える効果があります。
ストレス・睡眠不足・産後の疲労で乱れた自律神経に
「戻っていいよ」という指示を出すイメージです。
◆ 産後の低音障害型感音難聴
早めに整体を併用するメリット
✔ 可逆性のある段階で内耳の圧を下げられる
✔ ステロイドの効き目が出る“土台”が整う
✔ 再発のリスクを下げられる
✔ 詰まり感・耳鳴りだけ残るケースを防げる
これは18年以上の臨床で、何度も実感してきたことです。
◆ よくある質問(FAQ)
Q1. 整体だけで治りますか?
整体は医療行為ではなく “補完療法” です。
病院の治療と併用することで効果が高まる ケースが非常に多いです。
Q2. どれくらいで変化が出ますか?
1回で軽さを感じる方もいれば、
数回かけて変化していく方もいます。
Q3. 病院には行くべき?
はい。突発性難聴は初期治療が命です。
その上で整体を併用するのが最も安全です。
◆ 最後に
突発性難聴は「今すぐ対処が必要」な症状です。
しかし同時に、人間の身体は驚くほど回復力を持っています。
薬だけでは届かない部分に、
整体ができることがあります。
もしあなたが産後で、
不安や孤独を抱えているなら——
どうか一人で抱え込まないでください。
あなたの身体には、まだ“戻る力”が十分残っています。
必要なのは、その力を引き出す「環境」だけです。

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