本当に小麦はやめた方が良い。近年、小麦の有害性を訴える論文や書籍はたくさんありますが、読めば読むほどこわくなります。しかし、やめるのはとても大変です。私自身パスタやパンは好きなので完全にやめる気持ちには到底なれません。

ただし、赤ちゃんに悪影響を及ぼすことを母親には知っていてほしい。そんな思いで調べたことや経験をもとに記事を書いています。ぜひ、読んでください。

Q：母乳にグルテンが含まれることがあるの？

A：はい、それは真実です。

小麦、大麦、またはライ麦の3つのグルテン穀物のいずれかを食べると、グルテンタンパク質は消化器系を通過し、母乳に現れます。

これは下記のサイトの記事です。

Can There Be Gluten in Your Breast Milk?

直訳すると

医学的研究がこれを確認しています。最初の研究では、研究者が53人の女性に合計20グラムのグルテン（小麦パンの約6.5枚分相当）を与え、その後、彼らの母乳のサンプルを分析しました。彼らは80サンプルのうち54サンプルでグルテンを見つけ、グルテンのレベルは女性がグルテンを摂取した後2〜4時間の間に取られたサンプルで最も高かったという結果が得られました。

 

2番目の研究では、通常のグルテンを含む食事を摂っている女性を対象にしたテストが行われました。研究者は64の母乳サンプルすべてでグルテンタンパク質を見つけ、そのレベルは0.01 ppmから18 ppmまで幅広く変動しました。これらの研究者はまた、3日間グルテンフリー食事を摂った女性からの母乳もグルテンタンパク質を含んでいることを発見しました。女性が摂取したグルテンを含む食品の量と彼らの母乳中のグルテンタンパク質量との関係は見られませんでした。

 

なぜこれが起こるのですか？ 医師は、グルテン（およびピーナッツのような私たちの食事に含まれる潜在的なアレルゲン物質）が乳児の免疫系がそれらに対処できるようにするために母乳に入ると考えています。

 

ほとんどの場合、これは意図したとおりに機能し、赤ちゃんの免疫系はこれらのタンパク質について心配しないようになります。しかし、一部の赤ちゃんでは、アレルギー、そしておそらくはセリアック病の初期段階にさえつながることがあります。

 

ほとんどの幼児はパンやクラッカーなどのグルテンを含む固形食品を始めてからセリアック病と診断されることはありません。しかし、母乳に反応するように見える一部の赤ちゃんもおり、その場合、母親は自分の食事からアレルゲンを排除することで問題を解決しています。これは、最も一般的には牛乳ですが、時にはグルテンも含まれます。

 

セリアック病の赤ちゃんと幼児はグルテンフリーの母乳が必要です 赤ちゃんまたは幼児がセリアック病と診断され、まだ授乳をしている場合、母乳はグルテンフリーでなければなりません。これはつまり、グルテンを含む食品をやめなければならないことを意味します。 （代替策は、もちろん、子供を断乳して大幅な食事の変更をしなくても済むようにすることです。）

 

セリアック病の診断を受けていないが、母乳に反応すると思われるむずむずする赤ちゃんを育てている母親は、小児科医と協力して食事の除去療法などの問題解決策を考えるべきです。（すべての母親が知っているように、一部の赤ちゃんは他の赤ちゃんよりも不機嫌なことがあるため、原因はあなたの食事ではないかもしれません。）

 

医師は以前、セリアック病遺伝子を持つ赤ちゃんに対して母乳育児がセリアック病を予防するのに役立つと考えていました。残念ながら、さらなる研究ではこれが実現しなかったことがわかりました：母乳育児は（一般的には依然として最も健康的な選択肢であるが）子供たちがセリアック病の診断を回避するのを助けることはありませんでした。

※セリアック病とは

セリアック病は、小麦、ライ麦、大麦などの穀物に含まれるタンパク質であるグルテンに対する慢性的な自己免疫疾患です。この病気の人はグルテンを摂取すると、小腸の粘膜が炎症を起こし、栄養の吸収が阻害されます。これは、腹痛、下痢、ガス、体重減少、疲労、栄養不足、そして子供の場合は成長の遅延など、さまざまな消化器系および全身の症状を引き起こす可能性があります。

セリアック病の診断は、通常、症状、家族歴、血液検査（特定の抗体のスクリーニング）、そして確定診断のための小腸生検に基づいています。

治療には、グルテンを含む食品を避けるグルテンフリーの食事療法が含まれます。これにより、多くの場合、小腸の損傷が修復され、症状が改善されますが、グルテンフリーダイエットは生涯続けなければならない場合が多いです。

ポイント

1. グルテンを含む穀物（小麦、大麦、ライ麦）を摂取すると、そのグルテンタンパク質が母親の消化器系を通過し、母乳に現れることがあることが確認されています。これについての科学的な研究結果も示されています。
2. グルテンや他の潜在的なアレルゲン物質が母乳に入る理由は、赤ちゃんの免疫系をこれらの物質に対処できるように「訓練」するためであるとされています。通常、これはうまくいくが、一部の赤ちゃんではアレルギー、時にはセリアック病の初期段階につながることがある。
3. セリアック病の診断を受けた赤ちゃんの母親は、グルテンを含む食品を避け、母乳もグルテンフリーにする必要があります。これは、セリアック病のリスクを最小限に抑えるために重要です。
4. 授乳中に赤ちゃんが母乳に反応する場合、アレルギー対策の食事療法や他の解決策を検討することが重要です。ただし、一部の赤ちゃんは単に他の赤ちゃんよりも不機嫌な場合もあるため、原因は必ずしも母親の食事にあるわけではありません。
5. 以前は母乳育児がセリアック病を予防するのに役立つと考えられていましたが、最新の研究ではこの説は支持されていないことが示されています。

セリアック病を持つ母親やアレルギー反応のある赤ちゃんの親にとって重要な情報です。母親が自身の食事について検討し、必要に応じて医師と協力して適切な対策を取ることが、赤ちゃんの健康と幸福に役立つでしょう。

輸入小麦は残留農薬の問題もある

国産の小麦は残留農薬が検出されることはありませんが、輸入小麦は検出されています。

輸入される小麦に使用される農薬の種類は、栽培される小麦の種類、地域、栽培年、農家の実践、および地域の規制などによって異なる可能性があります。ただし、一般的に、小麦の栽培に使用されるいくつかの一般的な農薬があり、これには除草剤、殺虫剤、および殺菌剤が含まれる場合があります。

1. グリホサート: 小麦の収穫前にしばしば使用される除草剤で、雑草を管理し、収穫作業を容易にするために使用されます。この化学物質は、特に収穫直前に使用される場合、穀物に残留する可能性があります。
2. ネオニコチノイド: これは一般的な殺虫剤クラスで、種子処理や土壌処理に使用されます。これらは、植物が成長するにつれて吸収され、植物全体を通じて害虫を防ぐのに役立ちます。
3. ストロビルリン: これは、小麦の病気、特にさび病やいもち病を防ぐために使用される一般的な殺菌剤のクラスです。

農水省：輸入米麦のかび毒、重金属及び残留農薬等の分析結果

農薬が人間の腸に与える影響

農薬が人間の腸に与える影響は、使用されている特定の化学物質、その濃度、曝露の長さや頻度、個人の健康状態など、多くの要因に依存します。一般的に、農薬は害虫や雑草をコントロールするために使用される化学物質であり、人間や他の生物に対しても毒性を持つ可能性があります。そのため、これらの化学物質が人体に取り込まれる場合、健康への悪影響が懸念されます。

1. 腸の微生物叢への影響: 研究によると、一部の農薬は腸内の善玉菌に悪影響を与える可能性があり、これにより消化不良、栄養吸収の問題、免疫系の機能低下などの問題が引き起こされる可能性があります。腸内フローラのバランスの乱れは、広範な健康問題への道を開く可能性があるとされています。
2. 直接的な腸の損傷: 高濃度または長期間の農薬曝露は、腸の細胞に直接的な損傷を引き起こす可能性があります。これは、炎症、透過性の増加（しばしば「リーキーガット」として言及される）、および慢性的な消化器疾患のリスクの増加につながる可能性があります。
3. 慢性疾患のリスク: 一部の農薬曝露は、がん、神経系障害、内分泌系の乱れなど、他の慢性健康問題のリスクを高めることが示されています。これらの条件は、腸の健康と間接的に関連している場合があります。

ここで、【透過性の増加】を指摘しましたが、これこそがまさにアレルギー患者を増産している原因とも考えられています。

リーキーガットとは？　腸のバリア機能の低下がアレルギーの原因の可能性

リーキーガット症候群の詳細

リーキーガット症候群がアレルギー反応にどのように影響するか

簡単に説明すると、食べ物は本来消化されてから腸で吸収されます。これが、未消化のまま吸収されてしまうのです。

未消化の食べ物は、身体にとっては異物です。

ウイルスや細菌と同様に身体にとっては未知の物質として認識され、これを外敵と判断して攻撃を開始します。

これが食物アレルギーの発祥の原因ではないかと疑われているのです。