
【なぜ何度もなるの?】ぎっくり腰を繰り返す本当の理由とその対策
【なぜ何度もなるの?】ぎっくり腰を繰り返す本当の理由とその対策
ぎっくり腰、一度経験した方ならわかると思いますが、
あの「ビキッ!」という衝撃と激痛は、できることなら二度と味わいたくありません。
ところが——
「数ヶ月おきに繰り返している」
「毎年ぎっくり腰になるのが恒例になっている」
そんな方が少なくないのです。
なぜ、ぎっくり腰は“繰り返す”のでしょうか?
そして、どうすれば再発を防げるのでしょうか?
今回は、ぎっくり腰を何度も繰り返す本当の理由と、その対策について詳しく解説します。
■ 原因①:痛みが引いただけで「治った」と思っている
まず最も多い誤解がこれです。
「痛みが取れた=治った」と思って、すぐに元の生活に戻ってしまう
ぎっくり腰は、多くの場合、筋肉・筋膜の損傷や、関節・靭帯の損傷が起きています。
見た目には何も異常がなくても、体の中では“回復途中”の状態なのです。
特に筋肉性のぎっくり腰では、炎症が収まったあとに癒着が残ることが多く、
これをリセットしないと、滑らかな動きが失われたままになり、再び同じような動作で痛めやすくなります。
■ 原因②:体の使い方・ゆがみが変わっていない
ぎっくり腰になる人には、共通した体の特徴があります。
骨盤や背骨のゆがみ
腰だけで支えるクセ(インナーマッスルが使えていない)
股関節や胸椎の柔軟性不足
姿勢や動きに“片寄り”がある
こうした構造や使い方のクセが治っていない限り、いくら痛みが引いても「再発予備軍」のままです。
■ 原因③:実は“関節性”だった場合は、構造的に元に戻らないことも
筋肉の損傷と違い、椎間板や靭帯など、関節構造の損傷が原因だった場合——
その損傷は完全には元に戻りません(不可逆的)。
つまり、「また同じように動ける」と思って無理をすれば、
次はもっと重い症状(神経痛・すべり症・狭窄症など)につながるリスクもあるのです。
この場合、整体や運動の目的は「治すこと」ではなく、
それ以上悪化させない体の使い方と構造を“再構築”することです。
■ 対策①:痛みが引いてからの“メンテナンス”がカギ
痛みが消えた後に整体を受けるのは、決して“意味のない贅沢”ではありません。
むしろ、
「痛みのあとに、どう整えるか」でその後の人生が変わる
と言っても過言ではありません。
整体では、
残った癒着や硬結のリリース
ゆがみや代償動作の修正
本来の体の使い方の再教育
体幹の安定性と関節の柔軟性バランスの調整
といった、再発を防ぐためのケアを行います。
■ 対策②:自分の体の“弱点”を知る
再発を防ぐには、「どこに負担が集中していたのか?」を知ることが大切です。
骨盤がズレやすいのか?
腰を反りすぎているのか?
股関節が硬くて代償しているのか?
腹圧が使えていないのか?
これらはすべて「自覚しにくいクセ」であり、触診や動作分析によって初めて見えてくる弱点です。
整体ではそれを“見える化”し、自分だけの予防プランを作ることができます。
■ 対策③:日常動作の改善と継続的ケア
ぎっくり腰を繰り返す人の多くは、「毎回似たような動き」で痛めています。
朝起きてすぐに靴下を履いたとき
荷物をひねって持ち上げたとき
くしゃみをした瞬間
つまり、再発を防ぐには、
日常のちょっとした動作のクセや姿勢を修正する意識が不可欠です。
また、体のメンテナンスも「歯の定期検診」と同じように、
不調が出る前にケアする習慣として取り入れるのが理想です。
■ まとめ:繰り返すぎっくり腰には理由がある
ぎっくり腰を何度も繰り返すのは、運が悪いからでも、年齢のせいでもありません。
原因は必ず体の中に残っています。
そして——
その原因を見つけ、整え、正しく使えるようになれば、
あなたの体はもっと軽く、もっと強くなれます。
「ぎっくり腰が癖になってる気がする…」
「いつまた再発するか不安…」
そんな方は、痛みのない今こそが整えるチャンスです。
お気軽にご相談ください。
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