「整体で改善!姿勢不良による肩こりの原因とブラジキニン・乳酸の関係」

【肩こり・頭痛の原因はなぜ? 筋力の低下や運動不足による姿勢の乱れが招く痛みのメカニズム】

近年、肩こりや頭痛に悩む人が増えている。その原因は、筋力の低下や運動不足による姿勢の乱れが招く痛みのメカニズムにあるとされている。人間は二足歩行をすることで、常に背筋を使って姿勢を保たなければならなくなった。

 

しかし、現代では運動不足や筋力の低下によって正しい姿勢を保持できなくなり、頭が重心より前方に位置することが多くなっている。この状態が続くと、頭を支えるための筋肉(僧坊筋など)が極度に疲労し、痛みや不快感を引き起こす原因となる。

 

また、日常生活での姿勢の乱れやストレスによって、肩こりや頭痛の症状が悪化することもある。肩こりや頭痛に悩む人は、適度な運動やストレッチなどで筋力をアップし、正しい姿勢を保つことが大切である。

肩こり

【姿勢不良による肩こりの原因とブラジキニン・乳酸の関係】

姿勢不良が続くことで、肩や首の筋肉が極度に緊張し、筋肉内にトリガーポイントが発生します。

 

このトリガーポイントは、ブラジキニンという痛みを引き起こす物質を産生し、さらに乳酸の発生も促します。すると、筋肉に酸素不足が生じ、痛みが強くなるという悪循環に陥ってしまいます。

 

そこで、整体やマッサージによって筋肉をほぐすことで、トリガーポイントからブラジキニンや乳酸を排出し、痛みを軽減させることができます。また、姿勢の改善やストレッチによって、筋肉の緊張を緩和し、ブラジキニンや乳酸の産生を抑えることもできます。

 

つまり、肩こりを解消するためには、姿勢の改善とマッサージなどの整体施術を組み合わせることが効果的です。特に、デスクワークや長時間のスマホ操作などで姿勢が崩れやすい現代社会においては、定期的なケアが必要不可欠です。

 

【ブラジキニンと乳酸とは!】

【乳酸】筋肉の疲労により発生する代謝物質であり、その蓄積が筋肉の痛みを引き起こします。また、乳酸は酸性の物質であり、酸性状態が続くと、筋肉内の血流が悪化し、筋肉内に酸素や栄養素が行き渡らず、炎症反応を引き起こすことがあります。

 

ブラジキニン:筋肉が過度に緊張したり、負荷を受けたりすると、発生する痛みを引き起こす物質です。乳酸は、ブラジキニンの生成に影響を与え、筋肉が疲れて酸性状態になることで、ブラジキニンが生成されることが知られています。

 

つまり、乳酸が蓄積し酸性状態になることで、ブラジキニンが生成され、筋肉痛や炎症を引き起こすと考えられています。このため、肩こりや頭痛の緩和には、乳酸やブラジキニンの除去が重要な役割を果たすことがあります。

 

【整体で血流が改善されるとブラジキニンと乳酸はどうなるのか?】

 

整体によって血流が改善されると、血液中の酸素量が増え、乳酸が代謝されます。また、血流が改善されることで筋肉内に溜まっていたブラジキニンも排出され、痛みや違和感が軽減されると考えられています。

 

整体では、筋肉や関節を調整することで、姿勢の改善や筋肉の緊張をほぐすことができます。これにより、血流が改善され、酸素や栄養素が運ばれやすくなり、代謝の促進や乳酸の排出が促されます。また、筋肉の緊張が和らぐことでブラジキニンの産生も抑制されると考えられています。整体は、肩こりや頭痛などの症状の改善に効果的であるとされています。

 

【そして回復を邪魔する好中球とは…!】

好中球は、免疫系の中でも主に細菌やウイルスなどの異物を攻撃・除去するための細胞です。肩こりや頭痛などの痛みが起こる際には、炎症反応が起こり、この炎症を担う細胞の一つが好中球です。

 

炎症反応は、身体を守るために必要な反応ですが、痛みや腫れなどの不快な症状を引き起こすこともあります。

 

好中球は、痛みを引き起こすブラジキニンや乳酸などの化学物質を除去するためにも働きますが、同時に痛みや炎症反応を引き起こすため、回復を邪魔する場合もあります。トリガーポイント整体などの施術で血流が改善され、ブラジキニンや乳酸などの化学物質が除去されると、好中球の過剰な炎症反応を抑えることができます。そのため、

 

整体施術などでの血流改善は、痛みや炎症の軽減につながるとされています。

 

目の痛み

【肩関節の疾患の種類や特徴】

肩関節には様々な疾患があります。以下に代表的なものをまとめます。

 

肩関節周囲炎:肩の周りの筋肉や腱、靭帯、関節包に炎症が生じる病気です。肩こりや肩の痛み、運動制限などの症状が現れます。

 

肩関節周囲腱板損傷:肩甲骨と上腕骨の間にある腱板(スポーツ選手でいう「ローターカフ」)に損傷が生じる病気です。肩の痛み、腕の力が弱くなる、上腕を上げると痛みが強くなるなどの症状が現れます。

 

変形性肩関節症:加齢や肩関節の負担によって、軟骨がすり減り、骨同士が擦り合うようになる病気です。肩の痛み、運動制限、肩のこわばりなどの症状が現れます。

 

四十肩(緊張性肩関節周囲炎):肩関節周囲炎の一種で、中高年に多くみられます。突然の肩の痛み、運動制限、肩のこわばりなどの症状が現れます。

 

凍結肩(肩関節周囲緊張性硬化症):肩の周りの筋肉や関節包が硬くなり、肩が動かせなくなる病気です。肩の痛み、運動制限、肩のこわばりなどの症状が現れます。

 

肩関節脱臼:肩甲骨と上腕骨の間の関節が外れる病気です。肩の痛み、運動制限、肩の変形などの症状が現れます。これらの病気には、整形外科、リハビリテーション、整体、鍼灸などの治療法があります。早期発見・早期治療を心がけ、専門医に相談することが大切です。

【頭痛の種類や特徴】

緊張型頭痛一般的な頭痛で、特定の部位に痛みが集中することはありません。ストレスや疲労、過労が原因となることが多く、肩こりや首の緊張感と併発することがあります。

 

片頭痛頭の片側に激しい痛みが生じ、吐き気や嘔吐、光や音に対する過敏症が伴うことがあります。血管の拡張や収縮が原因で起こることが多く、遺伝的な要因も関与していると考えられています。

 

群発頭痛短時間に集中して起こる激しい頭痛で、一般的には片側に発生します。目の周りの痛みや涙目、鼻汁、目の充血、瞳孔の収縮などの症状が現れることがあります。暖房器具やアルコールなどが原因とされることが多く、男性に多くみられる頭痛です。

 

頭部外傷後頭痛頭部を強打した後に発生する頭痛で、意識喪失や記憶喪失などの脳の損傷がある場合に生じることが多いです。その他にも、頭痛以外にも吐き気やめまい、注意力の低下、集中力の欠如などの症状が現れることがあります。

 

二次性頭痛基礎疾患によって引き起こされる頭痛で、例えば、高血圧や糖尿病、めまい、目の疾患、頚椎症、虫垂炎などが原因となります。基礎疾患を治療することで頭痛も改善することがあります。以上が、代表的な頭痛の種類とその特徴です。ただし、一つの頭痛の原因に複数の種類が関与していることもあります。

 

整体・カイロプラクティックと相性の良い症状は何?】

整体において、肩関節疾患や頭痛の中でも、特に以下のような症状に対して相性が良いとされています。

 

【緊張型頭痛】ストレスや不規則な生活習慣によって引き起こされる、頭全体を圧迫するような痛みが特徴の頭痛。肩こりや首の緊張が原因となることが多く、整体による肩や首のほぐしやストレッチが効果的とされています。

 

【片頭痛】片側の頭部に生じる、激しい頭痛が特徴の疾患。原因は脳血管の異常や神経の過敏性など様々ですが、肩こりや首の緊張が原因になることもあります。整体による肩や首のほぐしやストレッチ、または骨盤調整などが効果的とされています。

 

【肩関節周囲炎】肩関節周囲の軟部組織の炎症によって引き起こされる、肩や上腕部の痛みが特徴の疾患。肩関節の可動域が制限されたり、夜間の痛みがあることが多く、整体による肩関節のストレッチや、周囲の筋肉のほぐし、炎症の緩和を目的とした施術が効果的とされています。

 

【頸椎症】首の骨(頸椎)に異常が生じることで引き起こされる、頭痛や肩こりが特徴の疾患。整体による首のストレッチやマッサージ、または骨格の調整が効果的とされています。

 

めまいめまいは、耳や脳などが原因で発生することがあります。しかし、頚椎の関節や筋肉の問題から起こる「頚性めまい」と呼ばれるものもあります。頚性めまいの場合、首の関節や筋肉の調整を行うことで症状が改善することがあります。このような頚性めまいに対しては、整体やカイロプラクティックの施術が有効とされています。

 

【寝違え】 寝違えは、寝ている間に首を異常な方向に曲げたり、首の筋肉に負担がかかったりすることで起こります。首の筋肉や関節にダメージがある場合、痛みが長引くこともあります。整体やカイロプラクティックでは、首の関節を調整したり、筋肉の緊張を緩めたりすることで症状を改善することができます。

 

【不眠症】 不眠症は、睡眠の質が低下したり、睡眠時間が短くなったりする症状のことを指します。不眠症には、ストレスや不規則な生活習慣、病気などが原因となる場合があります。整体やカイロプラクティックは、身体のバランスを整えることで自律神経の働きを整え、心身ともにリラックスできる状態を作り出すことができます。このため、不眠症の改善にも効果的とされていますただし、個人差があり、すべての患者さんに同じ施術が効果的とは限りません。症状や原因によって、施術内容。は異なる場合があります。