「心室中隔欠損症」と診断されたら、落ち着いてこのブログを読んでもらいたい。

「心室中隔欠損症」と診断されたら、まずこのブログを読んでください。

──手術の前に、親として本当に知っておきたいこと


目次

はじめに

「心臓に穴が開いている」
そんな言葉を医者から言われて、冷静でいられる親がいるでしょうか。

このブログにたどり着いたあなたは、きっと不安で、
検索の海をさまよいながらここに来たのだと思います。

私も同じような状況に立ち会い、
医師から「心室中隔欠損症です」と言われたときの、あの感情を忘れられません。

とくに、「心臓に穴が開いている」という説明はあまりに乱暴で、
親の心を必要以上に傷つけるものだと、今でも怒りを感じています。


胎児の心臓には「穴」があるのが普通です

知っておいてほしいのは、
胎児の心臓には「穴がある状態」が正常であるということです。

お腹の中にいるあいだ、赤ちゃんは肺で呼吸をしていません。
へその緒から酸素と栄養をもらい、肺をバイパスして血液が循環しています。

このとき使われるのが、**心房や心室の間にある「穴」**です。

そして出産の瞬間、肺呼吸が始まるとともに、
この穴は徐々に閉じていくように体は設計されています。

ですから、「穴が開いている」=「異常」ではなく、

“まだ閉じ切っていない”だけの話なのです。

にもかかわらず、「欠損症」という言葉には、
まるで“先天的な重大異常”のような重たいニュアンスがある。

──このネーミングこそが、親を不安のどん底に突き落とす一因だと私は思っています。


手術の基準に潜む“曖昧さ”という真実

医師から「穴の大きさが5mmあるので、手術の適応になります」と言われることがあります。

でも、ここで立ち止まって考えてください。

  • なぜ5mmが基準なのか?

  • 5mmあれば必ず手術なのか?

  • 今すぐでなければダメなのか?

実は、この「5mm」というのは“ひとつの目安”にすぎません。

心臓の負担や症状の有無、成長の度合い、自然閉鎖の可能性――
そういったさまざまな要素を複合的に見て、判断する必要があります。

にもかかわらず、「体重6kgになったら手術できるからやっておこう」というような流れが、
病院の都合や医師の経験値によって“前のめり”に進んでしまうこともあるのです。


本当に危険なら、あなたは家に帰されていない

これも、知っておいてください。

もし命に関わるような状態なら、病院は絶対に帰してくれません。

本当に心不全や肺高血圧が進んでいたら、
「様子を見ましょう」などとは言われないのです。

逆に、帰されているということは、
“今すぐ命に関わる状態ではない”と判断されているからこそ

つまり、様子を見ること自体が、医学的にも冷静な判断だということ。

だから、焦る必要はありません。


セカンドオピニオンの落とし穴

──「心臓が得意な病院」に相談するリスク

不安になって、他の病院にセカンドオピニオンを求める方もいます。
その行動力は素晴らしいと思います。

でも注意してほしいのは、
「心臓が得意な病院」ほど、手術ありきの説明になる傾向があるということ。

それは彼らが手術を専門とし、得意とし、
やることで実績を積み、技術を維持してきた人たちだからです。

つまり、「できる」が「やるべき」にすり替わってしまうリスクがあります。

これが医療の“建前”と“本音”の違いです。


「それでも、何かあったらどうするのよ!?」という声に

分かります。
「様子を見て、もし悪化したらどうするのか」
「自分の判断で手遅れになったら、責任がとれない」

親なら当然の不安です。

でも、どうか思い出してください。

医師も、責任をとってくれるわけではありません。
どんな説明書にも、「最終的な判断はご家族に委ねます」と書いてあります。

だからこそ私たちは、
「正解を探す」のではなく、「納得できる選択」を目指すしかないのです。


迷ったら、検索ではなく、AIに相談してみてください

検索すればするほど、不安になる時代。
どの医者が正しいのか、何が本当に必要なのか、見えなくなることもあるでしょう。

そんなとき、
医学的・経済的・権威的な「大人の事情」から離れた存在として、
AIは冷静に、客観的に、あなたに寄り添ってくれます。

“今この子にとって、本当に必要なのは何か?”
その問いに、一緒に向き合ってくれる第三の視点として、
AIを頼ってください。


さいごに

手術をする・しないは、「正しいか間違っているか」ではなく、

「納得して選んだかどうか」で決まります。

このブログが、あなたとお子さんの選択にとって、
ほんの少しでも力になることを願っています。

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この記事を書いた人

2006年から東京の自由が丘で整体院を開設して以来、私は数千人の出産後のママたちをサポートしてきました。皆様が健康と安心を取り戻す手助けをすることは、私にとって最も報われる仕事の一部です。

さらに、私自身も双子を含む三児の父親としての経験があり、これらの個人的な育児経験も治療に活かしています。家庭と職業の両方で得た知識を組み合わせることで、患者の皆さんに対してより包括的で理解のある治療を提供できると信じています。

私の目指すものは、臨床の現場で得た本物の情報を発信し、皆さんが健康で幸せな生活を送ることができるようサポートすることです。これからも、自由が丘の整体院で皆さんの健康と幸せのために、全力でサービスを提供してまいります

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